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高齢者福祉論

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令和2年度以降入学者 高齢者福祉論
教員名 山田祐子
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
授業の形態 対面授業10回、Canvas LMSを通したオンデマンド4回、課題研究1回の、対面授業(一部遠隔授業)方式で実施します。ICTを効果的に活用したマルチ・ラーニングシステムで実施します。
各回の授業形態は、授業計画に記してあります。同時双方向型オンライン授業(Zoom)は現在の時点で予定していませんが、新型コロナウイルスの感染拡大状況等によって対面授業から変更する場合があります。学生の状況、ネットワーク環境により、授業形態の変更もあり得ます。その際は、Canvas LMSで連絡するので、注意してください。
Canvas LMSコースID・コース名称 H013111711 2024高齢者福祉論(山田祐子・前・水5)
授業概要 高齢者を取り巻く福祉課題と支援を学修します。
本講義の概要は、1少子高齢社会の到来と高齢者の福祉課題、2高齢者福祉の関連法規と行政、3介護保険制度の概要と在宅福祉、施設福祉サービスの体系と課題、4高齢者の人権福祉-高齢者虐待と権利擁護、5高齢者福祉とソーシャルワーク実践、6事例研究、です。
高齢期になっても誰もが尊厳をもって幸せに生きていくことができる福祉社会・共生社会を目指し、高齢者に寄り添い支える支援と、社会の仕組みや法制度を、社会福祉学のアプローチから、社会福祉士としてだけでなく自分事(じぶんごと)としても学修します。
授業のねらい・到達目標 高齢社会を迎え、高齢者福祉の重要性は増すばかりである。なかでも社会環境の変化伴って、家族機能や役割も変化し、要介護高齢者の介護および高齢者本人やその家族への支援が取り組むべき喫緊の課題となっている。
【到達目標】および〈日本大学教育憲章との関係〉
・社会福祉士として、高齢者を取り巻く福祉課題を総合的、科学的に把握し、考察することができるようになることを目的とする。
・高齢者の基本的理解を深めると共に、説明ができる。
・高齢者福祉の社会的背景、理念、目的を理解した上で、高齢者福祉施策の体系とその具体的実践を学び理解し、説明ができる。
・日本及び国際社会が直面している社会福祉および高齢者福祉の問題を理解し、それを踏まえて社会福祉学の役割を説明することができる(A-2-2)。
・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
 *カッコ内は日本大学教育憲章の関係性を示しています。
〈ディプロマポリシーとの関係〉
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2,3,4及びカリキュラムポリシーCP2,3,4に対応しています。
*令和元年度以前の入学者:この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2、及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業は講義形式で進めるが、より実践的な理解を深めるため演習(グループワーク、ソーシャルワークリサーチ等)等のアクティブラーニングを行う場合がある。
(2)授業は、パワーポイント、板書、配布資料、視聴覚メディア等を使用する。
(3)マルチ・ラーニング・システムで実施する。
*本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とするが、到達目標に達するために必要十分な時間をかけ取り組んでください。
*必要事項はCanvas LMSに連絡、告知しますので、学生はこまめにチェック、注意してください。
*対面授業や同時双方向型授業にやむを得ない事情で出席できない学生には、Canvas LMSやメール等を活用し、課題を出す等で対応し配慮します。
*提出物の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示します。
履修条件 社会福祉士国家試験科目
授業計画
1 ガイダンス(授業テーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを必ず事前に確認し、疑問点や不明な点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で自身の学習計画をたて必要な資料等を用意するとともに、指示した課題を行ってください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 高齢者福祉とは何か(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
(1)社会福祉とは何か
(2)「高齢者」-変わりゆく定義 
(3)事例
【事前学習】自身の高齢者についての問題意識等について整理してください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。  (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
3 高齢者福祉ーソーシャルワーク支援とは何か(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】授業テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、授業内で指示した資料を読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
4 1 日本における高齢化の特質(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 家族の変化(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
3 少子高齢社会の到来と高齢者の生活課題・福祉課題とニーズ(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
(1)社会の変化
(2)地域構造の変化
(3)生活構造の変化
【事前学習】授業テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、授業内で指示した資料を読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 日本における社会保障・社会福祉の歴史的展開と制度体系(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
(1)ライフサイクルの変化
(2)人生のアップダウンと社会保障~三度の貧困をサポートする
【事前学習】テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、授業内で指示した資料を読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 1 私のライフサイクルとライフプラン~私の人生の「老後」と「ケア」も考える(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 グループワーク「高齢者福祉を現在の自分事として考える」(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】課題に取り組み、発表できるように準備をしてください。 (2時間)
【事後学習】出された意見や学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 日本における社会福祉・社会保障制度の発展と高齢者福祉(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】授業テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、授業内で指示した資料を読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 1 日本における高齢者福祉発達史(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 高齢者福祉制度の体系と概要(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
3 老人福祉法(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
4 介護保険法と介護保険制度(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
(1)在宅福祉サービスの体系
(2)施設サービスの体系
(3)ケアマネジメントとケアマネージャー
(4)地域包括ケアシステムと地域包括支援センター
【事前学習】高齢者福祉の法規の条文を調べ、読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、法制度等を確認し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 事例研究~高齢者と介護者の共生を考える(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】授業テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、出された課題に取り組んでください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、意見等をノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
10 認知症の理解と認知症施策、意思決定支援(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】授業テーマについての問題意識等を検討しておくとともに、出された課題に取り組んでください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、意見等をノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
11 1 高齢者福祉制度の関連法規と社会保障(医療・保健、年金、雇用・労働、住まい等)(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 介護保険サービスの利用の流れとケアマネジメント(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
3 介護保険サービスの種類と内容(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
4 高齢者保健福祉計画・老人福祉計画・介護保険事業計画とは何か(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】資料等で、関連法規について、読んでおいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、制度を確認し、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 高齢者の人権福祉
1 高齢者虐待とは何か(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
1 高齢者虐待防止法の理解(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】高齢者虐待防止の法制度について振り返ってください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、法制度およびソーシャルワーク支援について、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 高齢者の権利擁護~虐待対応ソーシャルワークとは何か(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】高齢者虐待防止の法制度について振り返ってください。またテーマに関するメディア報道について注意してみてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、法制度およびソーシャルワーク支援について、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 1 事例研究ー地域における高齢者福祉の課題(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 グループワーク「自身のコミュニティの高齢者福祉課題を考える」(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】高齢者福祉に関する地方公共団体の計画を調べておいてください。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、法制度およびソーシャルワーク支援について、ノート等にまとめてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 1 課題の提出 (A-2-2、A-3-2、A-4-2)
2 評価と総括(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める)(A-2-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、疑問点や理解を確認してください。 (2時間)
【事後学習】これまでの学習を整理し、ノート等にまとめてください。課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】課題研究
その他
教科書 社会保障入門編集委員会編集 『社会保障入門2024』 中央法規出版 2024年
毎年出版されていますが、できるだけ最新のものを購入してください。
開講時にも指示しますが、授業に間に合うように用意してください。
参考書 ミネルヴァ書房編集部編 『社会福祉小六法2024』 ミネルヴァ書房 2024年
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟 『高齢者福祉 (社会福祉士養成講座)』 中央法規 2021年
授業中に適宜指示します。
社会福祉六法および関係法規集(例:ミネルヴァ書房編集部編『社会福祉小六法』ミネルヴァ書房の最新版等)、もしくは厚生労働省等のHPで、法規はチェックしておいてください。
【事前学習】 授業内で指示した資料を必ず読んでおくこと。
【事後学習】 ①授業内で指示した資料を必ず読んでおくこと。②授業内で指示した課題を必ず行うこと。授業計画欄の授業内容に記していない場合でも、出された課題は必ずおこなってください。
成績評価の方法及び基準 レポート:テーマについての問題意識の深さや理解力、分析力、情報収集力と内容、提出状況をみて評価します。(30%)、授業内テスト:学生の習熟度に応じ、適宜、授業内レポート等を実施する場合があります。(10%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴、授業におけるテーマについての問題意識を含めたディスカッション、発表、小レポート等で評価します。(60%)
・授業中、記入したものは回収し、評価の対象とします。
・授業参画度については、学生の問題意識と、真摯で誠実な学習姿勢に基づく授業内容の適切な理解も重視します。*単に参加・出席するだけで評価点を加算することは禁止されています。
・学生の習熟度に応じ、適宜、授業内レポート等を実施する場合があります。

・レポート、授業内テスト、問題意識に基づいてのディスカッション等をとおして(A-2-2)の到達度を評価する。
・レポート、授業内テスト、問題意識に基づいてのディスカッション、発表等をとおして(A-3-2)の到達度を評価する。
・レポート、授業内テスト、問題意識に基づいてのディスカッション、演習課題への取り組み等をとおして(A-4-2)の到達度を評価する。
オフィスアワー メールやCanvas LMSを⽤いて質疑応答を⾏います。
山田祐子研究室・時間帯は開講時に指示します。
備考 学生の要望を配慮し、ICTを効果的に活用した、マルチ・ラーニングシステムで授業を行います。コンテンツの視聴期間も余裕をもたせますので、就活や卒論で忙しい3年生や4年生も受講してもらえるよう配慮しています。
・課題レポートは必ずコピーやデータ保存をし、学生本人が責任をもって保管しておいてください。
・意欲ある学生さんの参加を期待します。また社会福祉士国家試験科目であることから、職業人としての資質の向上と人格の涵養を図る目的から、授業態度に課題のある場合は、助言と指導を行います。
・受講学生は可能な限り1回目から参加してください。

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