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ソーシャルワーク演習

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令和3年度以降入学者 ソーシャルワーク演習
令和2年度以前入学者 ソーシャルワーク演習1
教員名 関根麻美
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 授業の性質上、少人数制の対面授業とする。
Canvas LMSコースID・コース名称 H03111B07 2024ソーシャルワーク演習/ソーシャルワーク演習1(関根麻美・前・木4)
授業概要 ・本科目は、ソーシャルワーク実践に求められる価値・知識・技術を総合的・包括的に学習する科目のうち、その導入として位置づけられていることから、ソーシャルワークに関する基礎的な理解、習得を目標とした演習を行う。
・担当教員の実践経験(専門:高齢医療領域)や当事者経験、視聴覚教材等を取り入れながら、当事者理解や様々な領域で働くソーシャルワーカーの実践に触れ、専門職像を養う演習を行う。
授業のねらい・到達目標 ①ソーシャルワークの知識と技術に係る他の科目との関連性を踏まえ、社会福祉士として求められる基礎的な能力を涵養する。(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
→ソーシャルワークの専門性を構成する価値・知識・技術について、1年次より履修してきた各科目の関連性に気付き、科目の枠を超えて課題や実践について概念化し、体系的に理解できるようになる。
②ソーシャルワークの価値規範と倫理を実践的に理解する。(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
→ソーシャルワークの目的・使命・倫理原則を体現するには、クライアントに関わるソーシャルワーカー自身のモノの捉え方や関わり方の傾向を自己覚知する必要がある。倫理綱領に拠る実践を理解するとともに、自身を客観視する力を身に付ける。
③ソーシャルワークの実践に必要なコミュニケーション能力を養う。(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
→事例をもとに「観る」「聴く」「話す」「書く」「体験する」「考える」「感じる」「気づく・振り返る」演習を行い、ソーシャルワークの対象への理解を深め、それらを実習等で活かせる力を身に付ける。
④ソーシャルワークの展開過程において用いられる知識と技術を実践的に理解する。(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
→クライアントのウェルビーイングの実現や課題解決に向けて展開されるソーシャルワークの過程と、各過程の構成要素、それらが円環的に機能していることを理解する。後期のソーシャルワーク演習〔社会専門〕に繋がるための基礎的な理解を目標とする。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会福祉学)のDP3,4,5及びCP3,4,5に対応しています。
<日本大学教育憲章との関係>
・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる(A-5-3)。
・さまざまな人々とコミュケーションを取り、専門的知識について議論することができる(A-6-3)。
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し、他者と協働して作業をすることができる(A-7-2)。
授業の形式 演習
授業の方法 授業の形式【演習】
・20名以下の少人数クラスで編成される。主にグループワーク形式で進めるが、必要に応じて講義や個別ワークを取り入れながら具体的なソーシャルワークの場面を想定した実技指導(ブレインストーミング、ロールプレイング、ディベート、プレゼンテーション等)を行う。
・教員はソーシャルワーカーとして一人ひとりの学生に関わり、クラス(グループ)を運営する。学生も専門職意識を持って臨み、クラス全体の士気が高まるような主体的な参画を期待する。
・フィードバックの方法は、授業内で口頭またはフィードバックシートの提出を定期的に行い、学生個々の問いに回答する。
履修条件 本科目は、社会福祉士指定科目であり相互履修科目(他学科学生が履修可能な科目)ではないため、社会福祉学科学生に限り履修できる。
授業計画
1 オリエンテーション(演習の目的と概要・ねらい・授業の進め方)、カリキュラム上の演習の位置づけ、アイスブレイク・グループの形成、(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】本科目のカリキュラム上の位置づけと演習の概要を把握する (1時間)
【事後学習】演習の目的と概要、講義・演習・実習の関連性を理解する (1時間)
【授業形態】対面授業
2 ソーシャルワーカー像の共有、ブレインストーミング(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】現段階でのソーシャルワーカー像を言語化する (1時間)
【事後学習】グループワークを通して得た学びをフィードバックする (1時間)
【授業形態】対面授業
3 (視聴覚教材)ソーシャルワーカーの仕事、期待される役割や実践に見られる信念(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】これまでの演習を振り返り質問事項を挙げる (1時間)
【事後学習】ソーシャルワーカー像を言語化する (2時間)
【授業形態】対面授業
4 ソーシャルワーカーとしての自己理解、生育歴、生活習慣・価値観・思想(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
自己の価値への気づきと他者への関心
【事前学習】自身の生育歴とその解釈をワークシートに記入する (1.5時間)
【事後学習】自己と向き合う作業の中で自分と違う他者の存在に気付く (1時間)
【授業形態】対面授業
5 ソーシャルワーカーが自己覚知することの必要性、私的な関係と専門的援助関係の違い、事例検討(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】事例を読み、分からない用語や機関の下調べを行う (1時間)
【事後学習】事例やグループで得た学びのフィードバックを行う (1時間)
【授業形態】対面授業
6 (視聴覚教材)当事者理解・人の「生活」を支える専門職(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】これまでの演習を振り返り質問事項を挙げる (1時間)
【事後学習】当事者理解を深める手記や文献を読む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 コミュニケーション技術、アサーション、会話と面接の違い、言語・非言語コミュニケーション、ロールプレイング(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】自身のコミュニケーションパターンをワークシートに記入する (1時間)
【事後学習】グループワークを通して得た学びをフィードバックする (1時間)
【授業形態】対面授業
8 (視聴覚教材)面接の実際(電話相談、来所相談、家庭訪問、記録)、バイスティックの原則、ラポール形成(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】バイスティックの原則を説明できるよう準備する (1.5時間)
【事後学習】事例やグループで得た学びのフィードバックを行う (2時間)
【授業形態】対面授業
9 ソーシャルワークの展開過程①、事例検討(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
エコマップ、ジェノグラム、ライフヒストリー
【事前学習】ソーシャルワークの展開を説明できるよう準備する (1.5時間)
【事後学習】インテーク、アセスメントの記録を行う (3時間)
【授業形態】対面授業
10 ソーシャルワークの展開過程②、事例検討(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
人の立体把握、実践理論(モデルとアプローチ)、プランニング
【事前学習】事例を読み、分からない専門用語や機関、制度の下調べを行う (1時間)
【事後学習】実践理論の理解を深め、他の事例でも適用する (3時間)
【授業形態】対面授業
11 倫理とは何か、ソーシャルワーク実践の基盤となる価値・倫理、社会福祉士の倫理綱領①(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】社会福祉士の倫理綱領を読み、下調べを行う (2時間)
【事後学習】個人的な価値観と専門的立場における価値観の違いを理解する (1時間)
【授業形態】対面授業
12 社会福祉士の倫理綱領②、事例検討、他職種の倫理綱領、倫理的ジレンマ(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】日常に体験するジレンマのエピソードを発表できるよう準備する (1時間)
【事後学習】倫理的ジレンマに関する文献を読む (3時間)
【授業形態】対面授業
13 ソーシャルワークの対象、ミクロ・メゾ・マクロを一体的に捉える①、ソーシャルワークの定義
事例検討(組織に対するソーシャルワーク)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】2000年、2014年のソーシャルワークの定義を予習する (2時間)
【事後学習】事例の振り返りを行い、ソーシャルワークの対象を理解する (2時間)
【授業形態】対面授業
14 ソーシャルワークの対象、ミクロ・メゾ・マクロを一体的に捉える②、ソーシャルワーク専門職のグローバル定義・事例検討(地域社会に対するソーシャルワーク)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】社会問題を人の生活と結び付けて発表できるよう準備する (2時間)
【事後学習】事例やグループで得た学びのフィードバックを行う (1時間)
【授業形態】対面授業
15 ソーシャルワークの対象、ミクロ・メゾ・マクロを一体的に捉える③、ソーシャルワークの機能、全体のまとめ、プレゼンテーション、ポートフォリオ提出(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】プレゼンテーション準備・ポートフォリオ作成 (3時間)
【事後学習】前期演習を振り返り、レポートを作成する (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 一般社団法人 日本ソーシャルワーク教育学校連盟 『⑬ソーシャルワーク演習〔共通科目〕 (最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座)』 中央法規 2021年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度:演習への参加状況(40%)、プレゼンテーション・ポートフォリオ(20%)
オフィスアワー 木曜日3・4限の授業前(教室にて)

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