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肢体不自由教育論

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令和5年度以降入学者 肢体不自由教育論
教員名 髙橋智
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 J10208D07 2024肢体不自由教育論(髙橋智・後・木1)
授業概要 近年、肢体不自由教育においては障害の重度・重複化、多様化の傾向が顕著であり、幼児児童生徒一人ひとりの発達課題や支援ニーズに即した指導上の創意工夫がより一層求められている。本講義では、肢体不自由児の障害特性や心理発達的特性に基づいた教育課程、カリキュラムマネジメント、自立活動、指導法、ICT活用・遠隔教育・ロボット支援等の教育技術等に関する基本的理解を深めることを目的とする。あわせて先進的な肢体不自由(運動障害)児の特別ケアに取り組んでいる北欧諸国の動向について学ぶ。
 本講義では、受講学生が肢体不自由児教育の重要性を深く理解し、肢体不自由児の有する障害特性や発達課題に対しての具体的な指導方法や自立活動、ICT活用・遠隔教育・ロボット支援等の教育技術について理解できることを目的とする。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい:本講義では、肢体不自由児の障害特性や心理発達的特性に基づいた教育課程、カリキュラムマネジメント、自立活動、指導法、ICT活用・遠隔教育・ロボット支援等の教育技術等に関する基本について概説する。
到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業の形式:講義
(2)具体的な授業方法
①本講義は授業日にCanvasにて講義資料と課題を配布する。
②各回の講義において課題をCanvasにて指示するので期限までにに提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題等についてはCanvasCにてフィードバックする。
③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病等の緊急事態により対面授業に参加できない場合、Canvasに掲載している当該講義の資料等を学習して、期日までに出席課題を提出する。
履修条件


授業計画
1 オリエンテーション、肢体不自由の定義と理解
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む
【授業形態】対面授業
2 肢体不自由教育の歴史
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
3 特別支援教育における肢体不自由教育の制度
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 主な肢体不自由の概要と教育支援
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 重複障害児の理解と支援
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
6 肢体不自由児が抱える心理発達的困難
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 肢体不自由教育の教育課程の特質と編成
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
8 肢体不自由教育における各教科の指導
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 肢体不自由教育における自立活動の指導
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
10 肢体不自由教育における情報化・ICT 活用・遠隔教育・ロボット支援
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
11 肢体不自由教育における進路指導・社会的自立とキャリア教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
12 肢体不自由児と医療的ケア
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
13 肢体不自由教育と医療・福祉・就労支援等との連携
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
14 第14回:北欧諸国における肢体不自由(運動障害)児の教育ケアの動向:教育制度・教育課程・指導方法を中心に
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
15 第15回:北欧諸国における肢体不自由(運動障害)児の教育ケアの動向:ICT活用・遠隔教育・ロボット支援等の教育技術を中心に、講義のまとめ
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。
参考書 参考資料
①石井智也・田部絢子・髙橋智(2021)戦前の東京市における肢体不自由児教育救済事業と日本最初の肢体不自由特別学校「東京市立光明学校」の開設、『東海学院大学紀要』第15号。
②石井智也・石川衣紀・田部絢子・池田敦子・髙橋智(2021)スウェーデンにおけるインクルーシブ教育と肢体不自由(移動障害)教育の動向、『東海学院大学紀要』第15号。
③髙橋智・田部絢子・石川衣紀・内藤千尋(2022)肢体不自由・知的障害等の重度重複障害当事者と感覚を通した発達支援―デンマークの国際スヌーズレン協会への訪問調査から― 、『日本大学文理学部人文科学研究所紀要』第103号。
④石川衣紀・田部絢子・石井智也・内藤千尋・能田昴・柴田真緒・池田敦子・髙橋智(2022)デンマークにおける肢体不自由(運動障害)教育システムの動向―インクルーシブ教育における肢体不自由(運動障害)特別学校・学級の意義と役割―、『長崎大学教育学部紀要教育科学』第86号。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の講義の学びに関わる課題の提出による評価(単位取得おいて14回分全ての課題提出は不可欠)(70%)、授業内テスト:講義全体の学びをふまえて作成する試験に替るレポート提出による評価(単位取得おいて試験に替るレポート提出は不可欠)(30%)
成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
オフィスアワー メール、Canvasを用いて質疑応答を行う。
備考 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学))の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできた(東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も毎週1回、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいる。またこれまでに30年、25回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)において子ども・若者の特別ケアに関する訪問調査研究に取り組んできたので、それらの研究成果や実践をふまえながら講義を進めていく。

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