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司法・犯罪心理学

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令和2年度以降入学者 司法・犯罪心理学
教員名 平間一樹
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 L020101818 2024司法・犯罪心理学(平間一樹・前・金1)
授業概要 犯罪心理学の知見を活用して警察組織において業務を行う教員が,司法・犯罪領域における研究や実務の経験をもとに,公認心理師を目指す上で必須となる司法・犯罪心理学の基礎知識を解説する。取り扱うトピックは主に,犯罪・非行の加害者の特徴や捜査支援,犯罪被害者の心理と支援,捜査面接や取調べ,犯罪抑止に関する研究知見であり,質的・量的な側面から各トピックについてアプローチし,理解を深める。
授業のねらい・到達目標 【公認心理師受験資格取得に必要な科目】
犯罪・非行・犯罪被害及び家事事件についての基本的知識,司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援を学ぶ。
犯罪の実態,加害者や被害者の心理や心理支援について獲得した知識に基づき,司法・犯罪の領域で扱われる事象について,学生が自ら実証的な知見に基づいた思考をすることができるようになることを目的とする。
この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP4に対応している。
既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3)
資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形態は対面を前提とする。基本的にパワーポイントを使用するが,必要に応じて板書を行うこともある。毎回,単位認定のための基本的資格を有しているかを確認するために,リアクションペーパーへの回答を求める。また,主体的な学びを促すことを目的として,ペアワーク等のアクティブ・ラーニングを行うこともある。事前に提⽰した課題については、授業内においてフィードバックを⾏うほか、質疑応答については、授業後もしくはメールにて対応する。
授業計画
1 【オリエンテーションと司法・犯罪心理学を扱う機関】
本講義の目的と概要について説明し,犯罪とは何か,司法・犯罪心理学とはどのような学問かを解説する。また,司法・犯罪心理学を扱う各種機関について取り上げる。
【事前学習】シラバスを事前に確認し,授業全体の流れを把握すること。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,司法・犯罪心理学を扱う各種機関について学んだことを整理すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 【捜査心理学とポリグラフ検査】
捜査心理学とは何かを説明し,犯罪捜査の実務に応⽤されているポリグラフ検査について解説する。
【事前学習】ポリグラフ検査のイメージや感じた疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,ポリグラフ検査についてノートにまとめ,日本の手法の特徴を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 【犯罪者プロファイリング】
犯罪者プロファイリングについて説明し,実務においてどのように活用されているかを解説する。
【事前学習】犯罪者プロファイリングのイメージや感じた疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,犯罪者プロファイリングについてノートにまとめ,実務への活用方法を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 【地理的プロファイリング】
地理的プロファイリングについて説明し,実務においてどのように活用されているかを解説する。
【事前学習】地理的プロファイリングのイメージや感じた疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,地理的プロファイリングについてノートにまとめ,実務への活用方法を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 【犯罪被害者の心理と支援】
犯罪被害についての基本的知識や犯罪被害者の心理を説明し,被害者に対する心理支援として,どのような介入が必要かを解説する。
【事前学習】最近のニュースで知った犯罪被害や犯罪被害者について感じた点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,犯罪被害者の心理や心理支援についてノートにまとめ,今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 【性犯罪】
性犯罪の特徴,加害者と被害者の心理について説明し,被害者と加害者それぞれに必要とされる心理支援について解説する。
【事前学習】最近のニュースで知った性犯罪に関する事案について感じた点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,性犯罪の特徴や加害者と被害者の心理支援についてノートにまとめ,今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 【DVとストーカー】
ドメスティック・バイオレンス(DV)とストーカーにおける加害者,被害者の心理を説明し,加害者と被害者それぞれに必要とされる心理支援について解説する。
【事前学習】最近のニュースで知ったDVとストーカー事案について感じた点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,DVやストーカーの心理と心理支援についてノートにまとめ,今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 【児童虐待】
児童虐待における加害者,被害者の心理を説明し,加害者や被害者に対する心理支援としてどのような介入が必要かを解説する。
【事前学習】最近のニュースで知った児童虐待事案について感じた点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,児童虐待の加害者の心理と心理支援についてノートにまとめ,今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 【少年と犯罪】
少年非行や少年が被害者となる犯罪について説明し,どのような心理学的な介入が必要かを解説する。
【事前学習】最近のニュースで知った少年が関わる犯罪について感じた点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,少年が関わる犯罪についてノートにまとめ,今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 【目撃者と被害者】
目撃者・被害者の記憶の特徴について説明し,犯罪捜査における面接技法について解説する。
【事前学習】目撃者と被害者の記憶や面接技法について,疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,目撃者と被害者の記憶や面接技法についてノートにまとめ,面接時の留意点を整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 【取調べ】
取調べの心理について説明し,面接技法について解説する。
【事前学習】被疑者の取調べについて,疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,被疑者の取調べについてノートにまとめ,面接時の留意点を整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 【犯罪・非行の原因論】
古典的犯罪学,生物学的アプローチ,心理学的アプローチ,社会学的アプローチ,環境心理学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について解説する。
【事前学習】犯罪・非行の原因として考えられることを整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,犯罪・非行の原因論についてノートにまとめ,概要を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 【犯罪予防・地域防犯】
犯罪を予防するための環境心理学的アプローチについて説明し,地域防犯としてどのような介入や施策が必要かを解説する。
【事前学習】防犯において心理学がどのように活用されているか調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,環境心理学的アプローチに基づく犯罪予防や地域防犯の考え方を整理し,説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 【犯罪予測と抑止】
犯罪予測手法について説明し,抑止のための警察における介入に関して解説する。
【事前学習】犯罪の発生を予測するには何が必要か,自分の考えを整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り,犯罪予測と警察における抑止活動を整理し,説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 【試験と解説】
第1回から第14回までの学習内容の習得度を確認する試験を行い,その要点について解説する。
【事前学習】これまでの講義の内容を復習すること。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 特定の教科書は使用しないが,下記に挙げる参考書や,授業内で紹介する参考書については,目を通しておくと本授業への理解が深まる。
参考書 藤岡淳子 『司法・犯罪心理学』 有斐閣ブックス 2020年
渡邉和美・桐生正幸・高村茂 『犯罪者プロファイリング入門-行動科学と情報分析からの多様なアプローチ-』 北大路書房 2006年
越智啓太・桐生正幸 『テキスト 司法・犯罪心理学』 北大路書房 2017年
参考書については,授業内でも適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、レポート(15%)、授業参画度(5%)
試験:単位習得に必須。期末試験を行い,その点数を評価する(80%)。
レポート:単位習得に必須。出された課題についてのレポートの内容で評価する(15%)。
授業参画度:リアクションペーパーへの回答を求める(5%)。
オフィスアワー 毎回の講義後に,教室にて,適宜時間を設ける。
また,適宜メールでも受け付ける。

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