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文化地理学

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令和2年度以降入学者 文化地理学
教員名 吉野裕
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 地理学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 M018210N7 2024文化地理学(吉野裕・前・木3)
授業概要 この授業は地理学分野のひとつである「文化地理学」をテーマにしています。文化地理学の研究対象は、たとえば、都市や集落の景観、言語、宗教、衣食住、社会集団、世界観(人々の空間のとらえ方)など非常に多様です。この授業では文化地理学の学問上の位置づけや、これがどのようなテーマで研究されてきたか、研究史にもふれながら紹介していきます。その際に、文化地理学の研究がいかなる方法・資料を用いて行われてきたかについても具体的に説明します。みなさんはこの科目を履修することにより、文化地理学の研究上の視野が極めて広く、なおかつ、その研究手法が非常に多様であることを深く理解するでしょう。
授業のねらい・到達目標 ①文化地理学の学問上の位置づけとその研究史について説明できる。
②文化地理学の視点でなされた研究の特徴、ならびに、その研究方法について説明できる。

※この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1・2、およびカリキュラムポリシーCP1・2に対応しています。
 経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、自己の倫理観を持って、倫理的な課題に向き合うことができる(A-1-2)。
 日本及び世界諸国の自然環境や社会、経済、文化などの現状及び相互関係を、自己の理解に基づいて説明することができる(A-2-2)。
授業の形式 講義
授業の方法 ・講義形式(対面式)で実施します。
・毎回、授業時に資料を配付します(LMSには掲載しませんのでご注意下さい)。やむを得ない事情で欠席した場合は翌週の授業の前後にお声がけ下さい。
授業計画
1 ガイダンス(受講上の諸注意)、文化地理学の学問上の位置づけを確認しよう (A-1-2)
【事前学習】シラバスを熟読し、不明な点をノートにまとめておく。 (2時間)
【事後学習】地理学分野において、文化地理学がどのような位置づけにあるか配付資料を参考に復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 文化地理学の歴史①環境論(A-1-2)
【事前学習】地理学の研究史・環境論に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 文化地理学の歴史②多様化する研究の視点 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】20世紀以降の人文地理学の研究史に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 文化地理学の研究とは?-海外の都市や農村の経済活動に関するフィールドワークの紹介、海外の旧版地形図・衛星画像から把握した土地利用の変化- (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】都市・農村・漁村など、各地域の特徴に対応した現地調査の方法論について紹介した図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 「地域のとらえ方」について学ぼう①等質地域と機能地域から地域構造を把握しよう (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】等質地域・機能地域という専門用語の意味を地理学の事典などで調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 「地域のとらえ方」について学ぼう②農作物のグローバル化から分布が形成される仕組みを把握しよう (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】伝播(拡散・普及)という専門用語の意味を地理学の事典などで調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「地域のとらえ方」について学ぼう③メンタルマップ・知覚と行動 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】人間の世界観・空間認知に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 「地域のとらえ方」について学ぼう④好きな空間と嫌いな空間 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】人間の世界観・空間認知に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 文化地理学の研究の紹介①言語 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】言語の地域差に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 文化地理学の研究の紹介②風土・資源に根ざした産業立地(生業)、生活と文化 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】自然条件や資源を活かした産業(生業)・生活文化について紹介した図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 文化地理学の研究の紹介③宗教と人口 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】宗教の歴史・地域差・組織・人口に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 文化地理学の研究の紹介④都市・農村・漁村における民俗 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】民俗(年中行事)の地域差やこれを継承する社会集団に関する図書を探し、読む。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 文化地理学の研究の紹介⑤ジェンダー (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】世界において性差によって識字率などにどのような地域差が生じているか図書などで調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で学修した専門用語の定義を事典で調べる。試験にそなえて、第1~13回目までの授業内容を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 総括・試験 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】試験にそなえて、第1~13回までの授業内容を復習する。 (3時間)
【事後学習】試験での解答が困難だった点について、図書などで調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 試験の全体の講評 (A-1-2、A-2-2)
【事前学習】第14回の事後学習に引き続き、試験での解答が困難だった点について図書などで調べる。 (2時間)
【事後学習】講評をもとに、自身の試験の解答を修正する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 森 正人・中川 正 『文化地理学ガイダンス 改訂版』 ナカニシヤ出版 2022年 第1版
高橋伸夫・田林 明・小野寺 淳・中川 正 『文化地理学入門』 東洋書林 1995年 第1版
千葉徳爾 『文化地理入門』 大明堂 1991年 第2版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第14回の授業時に試験を実施します。その結果をもとに成績を評価します。(70%)、授業参画度:毎回、リアクションペーパーを提出していただきます。その記載内容で成績を評価します。(30%)
オフィスアワー ・第1回の授業時にお伝えします。
・会議・出張などで研究室を不在にすることがあります。メールをご活用いただけると非常に助かります。ご協力下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
・やむを得ない事情(怪我・病気・冠婚葬祭・公欠など)で授業や試験を欠席する場合、その理由を証明する資料の提示をお願いすることがありますので、ご了承ください(可能な限りご用意ください)。
備考 ・地理学科の必修科目(卒業のために必ず合格する必要がある科目)のひとつです。出席回数など、各自でご注意下さい。

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