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地形学実験

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令和2年度以降入学者 地形学実験
教員名 藁谷哲也
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
授業の形態 一部野外実習あり
Canvas LMSコースID・コース名称 M059210R8 2024地形学実験(藁谷哲也・後・水2)
授業概要 地形は岩石や土からなり(地形物質)、地形の変化はそれら物質の移動によって生じます。前期に修得した「地形学」の理解を深めるため、この科目では,地形物質の基本的な性質を室内での物性試験と野外実習を通じて理解する。
授業のねらい・到達目標 自然地理学を含む,地形の野外調査法や地形物質の分析に必要な各種の物性試験をマスターすることができます。また,資料や事象を観察・検討して問題を発見し,解決策について考えることができる。地理学分野の課題を整理し,その取り組み方法について考えることができる。
この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観をもって,倫理的な課題に向き合うことができる。
・資料や事象を観察・検討して問題を発見し,解決策について考えることができる。
・地理学分野の課題を整理し,その取り組み方法について考えることができる。

日本大学教育憲章が掲げる自主創造の3つの構成要素(自ら学ぶ,考える,道をひらく)と8つの能力(倫理観,説明力,批判的思考力,問題発見・解決力,挑戦力,コミュニケーション力,およびリーダーシップ・協働力)に関連して,経験や学修から得られた豊かな地形物質の知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明する能力を身に付ける。資料や事象を観察・検討して問題を発見し,解決策を身に付けることができる。
授業の形式 実験、実習
授業の方法 土や岩石の物性試験は4~5人でグループをつくり,グループごとに実験室で作業を進めます。また,日帰り巡検があります。実験や巡検の際,オンラインによる参加は認めません。
履修条件 「地形学」を修得していること。実験機材の関係から受講定員があります。他学科学生の受講は認めていません。
授業計画
1 ガイダンス:講義のテーマや到達目標および講義の方法について説明する。
地形物質の組織と構造:地形を構成する物質の特徴を説明する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し,地形学の学修内容を復習する。 (0.5時間)
【事後学習】地形物質の特徴をまとめる。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
2 地形と地形物質の物理的・力学的性質の基礎(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】地形材料である岩石物性についてテキストから知識を得ておく。 (0.5時間)
【事後学習】岩石物性について整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
3 地形の簡易測量と地形物質の観察とサンプリング(A-4-2)
【事前学習】簡易測量の方法を確認する。 (0.5時間)
【事後学習】測量結果を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
4 地形物質の力学的性質:非破壊試験器による岩石反発強度の計測(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】非破壊試験について調べる。 (0.5時間)
【事後学習】調査機材の適用環境を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
5 フィールドワーク 2024年10月26日実施:地形の簡易測量と地質の観察・測定(A-5-2)
【事前学習】野外における物性測定の問題点を検討する。 (0.5時間)
【事後学習】計測結果を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
6 フィールドワーク 2024年10月26日実施:データの整理:地形・地質断面図の作成,シュミットハンマの利用と反発値計測など
【事前学習】指定文献を読んで,内容の理解に努める。
【事後学習】計測結果を整理する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
7 フィールドワークまとめ:現地観察内容,地形・地質断面図,シュミットハンマの結果などをもとに調査内容をまとめる
【事前学習】含水量試験,比重試験と単位体積重量試験の方法をテキストで確認する。 (0.5時間)
【事後学習】試験プロセスを整理し,まとめる。 (0.5時間)
【授業形態】課題研究
8 地形物質の試料調整法,整形および含水量試験,比重試験(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】含水量試験,比重試験と単位体積重量試験の方法をテキストで確認する。 (0.5時間)
【事後学習】試験結果を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
9 単位体積重量試験と試験結果の整理
【事前学習】単位体積重量試験の方法をテキストで確認する。 (0.5時間)
【事後学習】試験結果を整理し,岩種と物理的性質の違いを整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
10 試料の整形,応力とひずみの基礎(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】岩石の変形について調べる。 (0.5時間)
【事後学習】学修内容を復習する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
11 力学的性質の分析:試料整形と岩石の圧裂引張試験(1)(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】コンクリートや石材などの材料試験法について調べる。 (0.5時間)
【事後学習】試験プロセスを整理し,まとめる。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
12 力学的性質の分析:岩石の圧裂引張試験(2)(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】試験結果を整理し,岩種と強度の違いを整理する。 (0.5時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強するとともに,整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
13 材料試験結果の整理(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】試験結果を整理し,岩種と強度の違いを整理する。 (0.5時間)
【事後学習】組織地形,差別削剥地形について調べる。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
14 講義内容に関する理解度の確認テストとその解説(A-1-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】これまでの講義内容を復習する。 (0.5時間)
【事後学習】フィードバックをもとに課題の内容を再検討する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
15 総括(これまでの学修内容に対する質問や意見に答え,授業内容の理解を深める)【オンデマンド型】
【事前学習】これまでの学習内容から,疑問点や不明な点をノートにまとめる。 (0.5時間)
【事後学習】これまでの学習内容をノートに整理する。 (0.5時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
その他
教科書 1)地盤工学会 『土質試験-基本と手引き- 第三回改訂版』 地盤工学会 2022年 第三回改訂版
参考書 1)千木良雅弘 『災害地質学入門』 近未来社 1998年
2)山口梅太郎・西松裕一 『岩石力学入門』 東京大学出版会 1980年
3)砕屑性堆積物研究会 『堆積物の研究法-礫岩・砂岩・泥岩-』 地学団体研究会 1983年
4)松倉公憲 『山崩れ・地すべりの力学』 筑波大学出版会 2008年 第1版
5)松倉公憲 『地形学』 朝倉書店 2021年
その他,講義中に紹介する.
成績評価の方法及び基準 レポート:材料試験および巡検報告レポートなど(50%)、授業内テスト:第14回目に実施予定(30%)、野外巡検(20%)
実験室や巡検などで実施した試験や調査の結果をまとめたレポートやテストなどをもとに総合評価します。
オフィスアワー 8号館4階A406室 水曜5時限目(事前連絡すること)
備考 ・白衣を必ず持参してください。
・授業の方法で記述したように,野外実習や物性試験の結果を得るために予習,復習が必要です。特に予習については,関連資料とテキストを読み,理解するように努めてください。
・平成27年度以前入学者「地形学実験1」および「地形学実験2」の読み替え科目です。

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