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アフリカ地誌

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令和2年度以降入学者 アフリカ地誌
教員名 森島済
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
Canvas LMSコースID・コース名称 M069210Y8 2024アフリカ地誌(森島済・後・木1)
授業概要 「多様性」・「人と自然の共生」・「持続と変容」をキーワードとして,アフリカ大陸の自然・社会・文化と近代化にともなう諸問題について,現地調査から得られた様相を交えながら,地理学の様々な時間と空間のスケールから解説する。
 アフリカ大陸がもつ多様な自然環境を,地形・気候・植生・土壌の観点から,その成り立ちと特徴を解説する。次に,多様な自然環境に展開されてきた伝統的な生業と文化を,熱帯雨林地域での狩猟採集,湿潤サバンナでの焼畑農耕,乾燥サバンナでの農牧複合,サヘルから砂漠地域での遊牧など解説する。その上で,現在進行している地球規模な気候変動にともなう異常気象と自然災害による地域社会へのに影響を解説する。また,近代化とグローバリゼーションの中で複雑化する政治・経済・都市化・環境問題・開発援助問題を取り上げ,アフリカの潜在力やそれを生かした開発援助のあり方について考察する。
授業のねらい・到達目標 (1)「多様性」・「人と自然の共生」・「持続と変容」という観点から,アフリカ大陸の自然・社会・文化と近代化にともなう諸問題について,地理学の様々な時間と空間のスケールから事例を挙げ,論じることができることを目標とする.
(2)この科目は文理学部の学士(地理学)のDPの1,2及びCPの1,2に対応しており,具体的に以下を到達目標としている。
 ・アフリカの自然環境の特徴を地形・気候・植生・土壌の特徴及びそれらの相関を,「多様性」の視点から理解できる。 (A-1-3)
 ・「人と自然の共生」のあり方を,アフリカの文化的,社会的な多様性を踏まえ,理解し,具体的事例を挙げて説明することができる。 (A-1-3)
 ・アフリカの現状と諸問題をグローバルとローカルな視点に立ち,「持続と変容」の観点から説明することができる。 (A-2-2)
授業の形式 講義
授業の方法 パワーポイントを利用した講義と,その内容に対するリアクションペーパーなどへのフィードバックを行いながら授業を進める.
授業計画
1 講義の概要説明:アフリカの多様性と視点
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。 (1時間)
【事後学習】地図帳を見ながら,アフリカ大陸の地形や国・地域の場所を確認すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 アフリカ大陸の形成と地形の特徴 (A-1-3)
【事前学習】地形の形成プロセス,アフリカの地形図を予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカ大陸の地形の形成プロセスと特徴を復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 気候の特徴と分布 (A-1-3)
【事前学習】ケッペンの気候区分について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカの気候の特徴について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 自然地域と植生,土壌の特徴 (A-1-3)
【事前学習】熱帯から乾燥帯における植生と土壌の特徴を予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカの地形・気候・植生・土壌の相関について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 アフリカにおける気候変動と自然災害 (A-1-3)
【事前学習】地球温暖化やグローバルな気候変動について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,グローバルな気候変動がアフリカに与えた影響について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 熱帯雨林地域の自然と文化 (A-1-3)
【事前学習】世界の熱帯雨林の場所,熱帯雨林の自然環境の特徴について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,熱帯雨林の自然環境と狩猟採集民の生業と文化の相関について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 湿潤サバンナ地域の自然と文化:焼畑農耕民の事例から (A-1-3)
【事前学習】アフリカ大陸における湿潤サバンナの場所と特徴について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,熱帯雨林や湿潤サバンナにおける焼畑農耕の持続性について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 乾燥サバンナ地域の自然と文化 (A-1-3)
【事前学習】アフリカ大陸における乾燥サバンナの場所と自然環境の特徴について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,乾燥サバンナの自然の特徴に合わせた農牧複合や氾濫原農耕の合理性について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 サヘル・砂漠地域の自然と文化 (A-1-3)
【事前学習】アフリカ大陸におけるサヘル・砂漠地域の場所と特徴について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,乾燥地域の厳しい自然環境に対する遊牧民の適応戦略について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 多様な在来農業と食文化 (A-1-3)
【事前学習】アフリカ大陸の地形・気候・植生・土壌の特徴と相関を復習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカのさまざまな在来農業と自然環境の相関を復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 近代史と現代政治 (A-1-3)
【事前学習】ヨーロッパの歴史における大航海時代、奴隷貿易、植民地の拡大について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,奴隷貿易と植民地支配,冷戦時代とその後のグローバルな政治の変化がアフリカの現代政治と社会に与えた影響について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 資源と経済発展を考える (A-1-3,A-2-3)
【事前学習】アフリカのさまざまな天然資源について予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,21世紀におけるアフリカの急速な経済発展の要因と問題点について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 都市化と環境問題を考える (A-1-3,A-2-3)
【事前学習】世界のメガ都市の分布,都市化のプロセスについて予習すること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカの急速な都市化とそれに伴う都市環境問題について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 貧困と開発援助を考える (A-1-3,A-2-3)
【事前学習】アフリカにおける飢餓・貧困の現状を,WFP(国連世界食糧計画)やユニセフなどの国際機関のウェブサイトから調べること。 (2時間)
【事後学習】講義ノートと配布資料を整理し,アフリカにおける貧困と飢餓の発生要因,そしてこれまでの開発援助の問題点について復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 潜在力と持続可能な発展 (A-1-3,A-2-3)
【事前学習】これまでの学習内容を復習し,疑問点をまとめること。 (2時間)
【事後学習】これまでの講義ノートと配布資料を整理し,各自の「アフリカ地誌ノート」をまとめること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 水野一晴 『アフリカ自然学』 古今書院 2005年 第1版
松田素二 『アフリカ社会を学ぶ人のために』 世界思想社 2014年 第1版
島田周平・上田元 『アフリカ  (世界地誌シリーズ)』 朝倉書店 2017年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度:リアクションペーパーなどへの回答(60%)
オフィスアワー 授業終了時

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