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国語科教育法Ⅳ(国文学科)

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令和元年度以降入学者 国語科教育法Ⅳ(国文学科)
教員名 平藤幸
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 U007490Q9 2024国語科教育法Ⅳ(平藤幸・後・木5)
授業概要 学習指導案の作成・模擬授業の実践を主軸とする。教員としての一般的な知見・技術と、国語科の教員としての見識と技能の基礎を身に付けることを目指す。また、将来教員として独善に陥ることなく、生徒や教室全体を見渡す力を養いたい。そのためにも、模擬授業担当者以外の受講者は、①教員目線、②生徒目線、③第三者目線、の3チームに分かれて授業に参加し、模擬授業終了後、それぞれの立場から全体で議論する。①は教員として自分ならどうするか、②は授業を受ける生徒ならどう感じるだろうか、③は学習指導案との整合や教員と生徒の関係性はどうであったか、といった点を評価する。①~③は、順次ローテーションする。毎回、全員が模擬授業についてのレポートを提出し、担当者にフィードバックする。模擬授業を担当しない回であっても、自分が授業を行うつもりで、数回分の指導案を作成する。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
・模擬授業を行うにあたり、学習指導要領に応じた適切な学習指導案の書き方を身に付ける。
・模擬授業を行うことを通して、生徒に対する教壇での適切な話し方・適切な書き方(黒板・ホワイトボード・電子黒板等)とは何かを模索しつつ、その心構えと技術を身に付ける。
・模擬授業を行うことを通して、生徒との適切な距離感やコミュニケーション方法を探りつつ、心の持ち方や技術を身に付ける。
・教員目線、生徒目線、第三者目線から模擬授業に参加し、それぞれの立場から授業の良い点や問題点を発見し、それらを議論することを通して、よりよい授業とは何かを考えてゆく。
・教壇に立つ自分を客観的に、生徒や教室全体を俯瞰的に見る目を養う。

〈到達目標〉
・学習指導要領に応じた適切な学習指導案を書くことができる。
・教壇において適切に話すことができる。(A-2-3)
・適切に板書することができる。(A-2-3)
・適切に発問・指示をすることができる。生徒(役の受講生)が想定外の反応をした場合でも、落ち着いて対応することができる。(A-6-3)
・自らの模擬授業について、他者に指摘された問題点や反省点を前向きに聞き入れ、次回に生かすことができる。(A-4-3)
・多様な目線で他者の模擬授業を受講し、担当者の授業の良い点や問題点を発見して具体的に伝え、自らの授業にも生かすことができる。(A-3-3)

〈DP・CPとの関係〉
この科目はDP及びCP2,3,4,6に対応している。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ・第1・2回は講義、第3~14回は模擬授業演習、第15回はまとめの全体議論を行う。
・模擬授業では、中学・高校の国語の代表的な教材(多くの教科書に掲載されている教材)を取り上げる。教材のプリントは事前に配布するので、全員よく読み込んでおく。
・模擬授業の担当者を決め、単元全体の学習指導案と毎回の授業の学習指導案をそれぞれ作成する。受講者全員が模擬授業を行うことを原則とするが、人数の都合で難しい場合、模擬授業を担当できなかった受講生は、担当した受講生よりも多くの指導案を作成する。
・1回につき3名が模擬授業を行う。担当者は前の回に学習指導案を配布しておく。1名15分で、学習指導案の中の最も特徴的な箇所について授業を展開する。担当者以外の受講者は、①教員目線、②生徒目線、③第三者目線、の3チームに分かれて授業に参加し、模擬授業終了後、それぞれの立場から質問や意見を述べ、全体で議論する。③は学習指導案との整合や、教員と生徒の関係性を評価する。①~③は、順次ローテーションする。
・毎回、全員が模擬授業についてのレポートを提出し、受講者のレポートは担当者にフィードバックする。
・最終回では、第14回までの模擬授業担当者が、他者の意見や指導案で参考にすべき点を取り入れた修正案について発表し、議論する。また、担当しなかった授業の指導案を提出する(作成する指導案の対象教材と数については授業中に指示する)。フィードバックの方法については、授業中に説明する。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。
国文学科以外の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅳを履修すること。
授業計画
1 ガイダンス 授業の進め方の確認。学習指導要領の改訂の要点、高等学校国語の各科目の特徴等についての講義。
【事前学習】シラバスの概要、学習指導要領、学習指導要領解説を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』の論点を整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 国語教科書についての講義。歴史的変遷、現在の教科書検定制度、採択等について。
模擬授業の方法の確認。
【事前学習】自身が中学・高等学校で使用した国語教科書を確認しておくこと。模擬授業を行いたい教材を選択しておくこと。 (2時間)
【事後学習】配布された教材プリントを熟読し、学習指導案の作成に取りかかること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 中学国語 古文入門教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 高等学校 現代の国語 評論文教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 高等学校 言語文化 現代小説教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 高等学校 言語文化 近代小説教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 高等学校 言語文化 古典文学教材(歌物語)の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 高等学校 言語文化 古典文学教材(散文)の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 高等学校 言語文化 古典文学教材(韻文)の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 高等学校 言語文化 漢文教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 高等学校 論理国語 評論文教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 高等学校 文学国語 近代小説教材の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 高等学校 古典探究 古典文学教材(散文)の模擬授業と議論
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 高等学校 国語表現 小論文の書き方の模擬授業と評価
【事前学習】模擬授業で扱う教材を熟読し、よく下調べをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】模擬授業担当者は、授業後の議論と他者のレポートにより、学習指導案を修正し、授業の反省点を整理しておくこと。それ以外の受講者は、担当者の授業についての意見をレポートにまとめ、次回提出する。授業では受講者全員に小論文を書いてもらい、受講者同士で交換する。各自、教員の目線で丁寧に添削し、評価したものを、次回提出すること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ 第14回までの模擬授業担当者が、他者の意見や指導案で参考にすべき点を取り入れた修正案について発表し、議論する。また、担当しなかった授業の指導案を提出する。
【事前学習】第3~14回の模擬授業の指導案と、授業中に記録したノートを確認しておくこと。模擬授業を行わなかった授業の指導案を、提出できる状態に整えておくこと。 (2時間)
【事後学習】指導案を作成しなかった教材の指導案も作成しておくこと。 (3時間)
その他
教科書 随時プリントを配布する。
参考書 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)』 東山書房 2008年
文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2008年
文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』 東山書房 2009年
文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2009年
これらは文部科学省HPでも閲覧可能なので、適宜参照すること。
成績評価の方法及び基準 レポート:担当しなかった授業の指導案、レポート(25%)、授業参画度:模擬授業の指導案、模擬授業、議論への参加状況(75%)
オフィスアワー 授業終了後の教室、またはCanvas LMS経由のメールにて相談に応じます。

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