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教育課程論

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令和2年度以降入学者 教育課程論
教員名 栗原幸正
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(状況に応じて遠隔授業あり)。
Canvas LMSコースID・コース名称 U106499B9 2024教育課程論(栗原幸正・後・月4)
授業概要 学習指導要領を基準として各学校で編成する教育課程の意義とその内容について理解すると共に、今後教員として実務に関わるにあたり不可欠なカリキュラム・マネジメントの重要性についての理解を図るため、授業者の公立学校の教諭並びに管理職・指導主事の経験を元にした具体的な事例を通して授業を行う。
授業のねらい・到達目標 教育課程の意義や編成の方法について、小学校学習指導要領解説総則編の読解や教育課程(教育内容)の変遷を知ることを通して習得すると共に、学校の実情を踏まえた、現代的な教育的課題に対応するカリキュラム・マネジメントの重要性について理解することができる。また、教育課程編成に係る考え方や方法を身につける。

到達目標
1.教育課程とは何かについて具体的に理解し、設問等に解答し、記述することができる。
2.教育課程が不易な教育的内容の定着を図るためにあるのと同時に、社会からのニーズによって編成されていることを知り、変遷の過程を説明する事ができる。(A-3-3)
3.教育課程編成の主体である学校組織について理解を深め、教育課程編成に向けての視点を説明することができる。
4.平成29年3月告示学習指導要領についての認識を深め、説明することができる。
5.教育課程編成に重要な意味を持つ、道徳教育や現代的な課題について理解し、課題克服に向けた教育課程を編成・評価することができる。(A-5-3)


<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。

<日本大学教育憲章との関係>
・与えられた情報を鵜呑みにせず批判的に検討したうえで、論理的な思考を展開することができる。(A-3-3)
・現状分析に基づいて自分なりの問題設定ができる。(A-4-3)
・単なる意見交換にとどまらず、最善の一手を選び出すための議論ができる。(A-6-3)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ①事前にシラバスに目を通し、授業内容に沿った文献や新聞記事等に目を通しておく。
②授業では教科書にしてしてある小学校学習指導要領総則解説編や配付資料を用いた、教育課程の内容に関する講義を行うので、講義内容や、特に事例を丁寧に記録しておく。
③授業内でカリキュラム・マネジメントに係る具体的な教育現場での取組の考察を通したセッションを何回か実施するので、主体的に参加する。
④特に学習評価の歴史や内容を理解した上で、実際の学習評価の方法に関する演習を行い現状とその課題について学修するので、事前に自らのこれまでの通知表に目を通し、現状を把握しておく。
⑤教育課程に係る教育的な現代的課題についての小論文作成をとおして、採用試験等の小論文作成スキルを磨くので、真剣に記述に臨むこと。
⑥講義内で提出された簡易レポートや小論文等は、評価を公開すると共に解説をフィードバックするので、それを通して授業内容を自らの学修を反芻すること。
⑦やむを得ない理由(病気・忌引等)で対面授業に参加できないと前日までに申し出があった学生や対面授業ができない状況が生じた講義に対しては、オンデマンドで講義日にスライド等を公開し、指定した期限までに課題を提出することで出席とする。
⑧講義に使用するスライドや資料は著作権等に抵触する可能性もあるので、拡散は禁止とし、授業期間以外は閲覧ができない。
授業計画
1 学習指導要領の概略とカリキュラム・マネジメントについての講義【対面授業】
【事前学習】小学校学習指導要領解説総則編(以下総則編)に目を通し概略をつかみノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートにわかりやすくまとめておく。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
2 教育課程の意義とその変遷についての講義【対面授業】(A-3-3)
【事前学習】総則編にある資料をノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】学習指導要領の変遷とその背景についてノートにまとめておく。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
3 教育課程を支える関係法規についての講義【対面授業】
【事前学習】総則編にある法規資料に目を通しておく。 (1時間)
【事後学習】関係法規について学んだことをノートにまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
4 教育課程の具体としての学校要覧Ⅰ(学校教育目標・学校経営案)についての講義【対面授業】
【事前学習】母校の学校教育目標や学校経営に関係する文書を見ておく。 (1時間)
【事後学習】学校教育目標や学校経営案について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
5 教育課程の具体としての学校要覧Ⅱ(授業時数・日課表・教職員配置)についての講義【対面授業】
【事前学習】配付された学校要覧の関係する部分に目を通しておく。 (1時間)
【事後学習】日課表や教職員について、自分の考えをまとめておく。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
6 教育課程の具体としての学校要覧Ⅲ(校務分掌と年間指導計画)についての講義【対面授業】
【事前学習】配付された学校要覧の関係する部分に目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】講義内容を元に、校務分掌・年間指導計画についてノートにまとめる。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
7 校長業務とカリキュラム・マネジメントⅠ(校内・校外のマネジメント)についての講義【対面授業】
【事前学習】校長の業務についてインターネットを用いて調べておく。 (1時間)
【事後学習】校長のカリキュラム・マネジメントについてノートにまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
8 カリキュラム・マネジメントの意義と内容についての講義【対面授業】
【事前学習】インターネット等で、カリキュラム・マネジメントについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】カリキュラム・マネジメントについてノートにまとめる。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
9 校長業務とカリキュラム・マネジメントⅡ(栗原実践:2校の校長経験を通して)についての講義【対面授業】
【事前学習】校長のカリキュラム・マネジメントについてインターネットを用いて調べておく。 (1時間)
【事後学習】学校経営計画について考察を行い、特徴をまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
10 学習評価の現状と課題Ⅰ(学習評価の系譜や現状に関する講義)【対面授業】
【事前学習】小・中学校の自分の通知表を探し、内容について目を通す。学習評価について、学習指導要領解説総則編に目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】学習評価に関する現状と課題について自分の考えをまとめておく。演習を通して理解した学習評価の難しさをノートに文章でまとめておく。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
11 学習評価の現状と課題Ⅱ(学習評価の方法についての演習)【対面授業】
【事前学習】学習評価の方法について前時の講義内容を元にまとめておく。 (2時間)
【事後学習】学習評価演習の内容を他者と交流し、評価の課題について考察する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 特別の教科 道徳についての講義【対面授業】(A-5-3)
【事前学習】総則編の関連する部分を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教育課程全体における道徳教育の意義をノートにまとめる。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
13 特別支援教育的視点と生徒指導に関する講義【対面授業】
【事前学習】生徒指導についてインターネット等で調べ、自分の考えをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】特別支視教育的視点と生徒指導の重要性についてについてノートにまとめる。 (2時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
14 生活科・総合的な学習の時間とキャリア教育についての講義【対面授業】
【事前学習】総則編の関連する部分を読んでおく。 (1時間)
【事後学習】生活科・総合的な学習の意義についてノートにまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
15 「社会に開かれた教育課程」創造に向けての講義と定期試験【対面授業】(A-5-3)
【事前学習】インターネット等で、「社会に開かれた教育課程」の内容を押さえると共に、これまでの講義を配付資料等を用いてまとめておく。 (3時間)
【事後学習】定期試験の設問等を元に、講義全体をノートにまとめる。 (3時間)
【担当教員】栗原幸正
【授業形態】対面授業
その他
教科書 文部科学省 『小学校学習指導要領解説 総則編 (小学校学習指導要領解説 総則編)』 東洋館出版 2018年
小学校学習指導要領解説 総則編は必ず購入し、講義の際は携行すること。(教員採用試験に向けて、希望校種に合わせて中学校・高等学校の学習指導要領も購入することをお勧めするが、講義に際しては小学校学習指導要領解説を用いる。)その他の学校要覧等の講義資料については、必要に応じて紙媒体で印刷・配付、または添付する。
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 試験(30%)、レポート:講義中に課題を提示し期間内に提出し、記述内容の質で評価する。(40%)、授業内テスト:講義内容についての設問で理解度を測る。(10%)、授業参画度:提出物の回数と記述の丁寧さで評価する(20%)
講義内容を元に、定期試験や提出物に丁寧な誤字脱字のない記述と明確な根拠を示して対応する事を期待します。提出物の回数や質、定期試験成績を総合的に判断して評価します。なお、定期試験をうけないまたは提出しない場合は成績は不可となりますのでご注意下さい。また、やむを得ない事情により対面授業に参加できない学生については、事前の申し出があった場合、状況に応じて配慮を検討いたします。
オフィスアワー 質問等については、メールで随時対応する。e-mailのアドレスについては、履修者に周知する。

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