文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教職コース > 理科実験(生物)
日本大学ロゴ

理科実験(生物)

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 理科実験(生物)
教員名 澤田博司
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(実験)を基本とする。しかし,状況に応じて,オンデマンド授業(PowerPointによるスライド資料の配信)と課題研究(Canvas LMSを通じた学習資料配信)を併用して行う。
対面式,オンデマンド型に関しては,Canvas LMSで連絡する。Canvas LMSを通じての連絡が多くなるので,Canvas LMSへのアクセスを定期的に行って下さい。
Canvas LMSコースID・コース名称 U234311T5 2024理科実験(生物)(澤田博司・後・月4・月5)
授業概要 生物の構造と機能を探る。
授業のねらい・到達目標 〈知識・技能〉
教職科目であるため、現場で実践できる内容の、細胞の構造と機能・身体の仕組み・酵素反応等のテーマをいくつか実習し、生物の理解を深める事がねらいである。
生物学実験で多用される形態学的・生化学的実験の指導法と結果の表現法の指導法の習得ができる。

<能力>
この科目は文理学部生命科学科のディプロマポリシーDP1, 3, 4, 5, 6, 7, 8とカリキュラムポリシーCP1, 3, 4, 5, 6, 7, 8とカリキュラムポリシーCP1, 3, 4, 5, 6, 7, 8に対応している。
・学修から得られた豊かな知識と教養,および自己の倫理観に基づいて,科学技術の役割を説明することができる(A-1-2)。
・既存の知識にとらわれることなく,物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
・新しい問題に取り組む意識を持ち,そのために必要な情報を収集することができる(A-5-2)。
・新しい人々とコミュニケーションを取り,専門的知識について正しく説明することができる(A-6-2)。
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業に取り組むことができる(A-7-2)。
・継続的に自分の学修経験を振り返り,分析することができる(A-8-2)。

各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。
A-1(DP1・CP1): 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観
A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力
A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力
A-5 (DP5・CP5): 挑戦力
A-6 (DP6・CP6): コミュニケーション力
A-7 (DP7・CP7): リーダーシップ・協働力
A-8 (DP8・CP8): 省察力
授業の形式 実験
授業の方法 配布するテキストをもとにして、顕微鏡を使用しての細胞の構造と生理現象の観察、酵素を用いた反応の条件設定や、生化学的実験で多用される各種器具、試薬、機器の取り扱い等を実習する。本科目は毎回,複数教員で担当する。
オンデマンド授業と課題研究では,配付資料を基にして家庭でも学習が出来る項目について課題を作成し,そのレポートなどを提出する。
オンデマンドの場合は,オンデマンドを予定する授業の1週間前にその内容を告知し,課題の提出は課題の配信後から1週間を期限とする。
入校制限内での対面授業においては,必要最小限の重要な実験項目に焦点を絞り,実際に実験を行い結果をまとめレポートを作成する。
提出されたレポートに対しては、対面授業内などにおいて解説やコメントを伝える。
教職科目であることから実験は実際に行うことが極めて重要となる。したがって,やむを得ず参加できない場合は事前にその理由を説明してください。次年度以降の受講など個別に対応策をアドバイスします。
対面授業に参加できない場合には以下のようにする。
(1)学期を通じて参加できない場合
・履修登録時に担当教員に連絡し許可を得る。
・Canvas LMSを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課題出方法を含む)は該当者がいた場合に Canvas LMSを通じて連絡する。
(2)感染症に罹患するなどで一時的に対面授業に参加できない場合
・出来るだけ早く担当教員に連絡する。
・当該授業の内容は  Canvas LMSを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課題出方法を含む)は該当者がいた場合に Canvas LMSを通じて連絡する。
・成績評価にかかる「授業内試験」は 他の受講者とともに受験する。
履修条件 教育学科・地理学科・地球科学科・物理学科・化学科2年次生の受講優先。
教育学科の受講者は,1年次に生物系の科目を履修している事が望ましい。

受講指定。
 [前期]月曜日4・5時限 物理学科
 [後期]月曜日4・5時限 化学科
物理学科,化学科の受講者は指定以外の受講は不可。
教育学科,地理学科,地球科学科の受講は,前期,後期のどちらでも可とするが,なるべく事前にどちらを選択するのかを知らせること。

また,初回のガイダンスに出席しない者は受講が不可になります。
授業計画
1 ガイダンス(実験全般の諸注意,危険対策,成績評価に関して説明する)
顕微鏡観察における生物学的スケッチ法
【事前学習】シラバスを事前に確認し,実験内容全体を把握しておく。 (1時間)
【事後学習】実験における注意事項と危険対策について復習し,次回からの実験に備える。また,生物学的スケッチ,レポートの作成等の重要点をまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
2 生物顕微鏡(光学顕微鏡)の構造と操作法 
 レポート作成に関する諸注意

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】光学顕微鏡について再確認し,忘れている箇所を調べておく。 (1時間)
【事後学習】光学顕微鏡の各部の名称と機能,メカニカルステージの目盛りの読み方等をまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
3 顕微鏡的計測法

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターについて調べておく。 (1時間)
【事後学習】観察した細胞の形態的な特徴をまとめ,その特徴に関して考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
4 植物細胞の観察と原形質分離

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】原形質分離について調べておく。 (1時間)
【事後学習】観察した細胞の形態学的な特徴と原形質分離の起き方についてまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
5 葉の外部形態と横断面の観察

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】植物の組織と器官について調べておく。 (1時間)
【事後学習】観察した葉の外部形態の特徴と葉の横断面に観察される組織の特徴をまとめ,その特徴に関して考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
6 単子葉・双子葉植物の維管束の観察

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】単子葉植物と双子葉植物について確認し,忘れている箇所を調べておく。 (1時間)
【事後学習】単子葉植物と双子葉植物の茎の維管束の相違についてまとめ,その特徴に関して考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
7 植物の体細胞分裂の観察

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】体細胞分裂について調べておく。 (1時間)
【事後学習】植物の体細胞分裂の特徴をまとめ,その特徴に関して考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
8 ゾウリムシの行動観察と細胞内小器官の観察

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】ゾウリムシについて確認をし,忘れている箇所を調べておく。 (1時間)
【事後学習】ゾウリムシの行動と形態的な特徴についてまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
9 海産甲殻類幼生の観察

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】海産甲殻類の発生過程を調べておく。 (1時間)
【事後学習】数種類の海産甲殻類幼生の形態的な特徴をそれぞれまとめ,その形態に関して考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
10 タンパク質の定量法

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】Folin-Lowry法について調べておく。 (1時間)
【事後学習】タンパク質の定量を行う際の注意事項と重要点をまとめ,測定したタンパク質濃度に関する考察を行う。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
11 酵素活性の測定

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】酵素の活性測定法について調べておく。 (1時間)
【事後学習】酵素活性における反応時間の影響についてまとめ,その考察を行う。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
12 酵素反応の温度・pHによる影響

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】酵素の至適温度,指摘pHについて調べておく。 (1時間)
【事後学習】酵素反応における至適温度と至適pHについてまとめ,酵素反応の至適温度と至適pHについて考察を行う。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 コンピューターによるデータ処理(1)
タンパク質の定量の実験で得られた値を基にしたデータ処理

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】タンパク質の定量の実験を再確認し,MSエクセルとMSワードの操作法ついて調べておく。 (1時間)
【事後学習】タンパク質の定量のグラフ作成に着目したMSエクセルとMSワードの操作上の注意点をまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
14 コンピューターによるデータ処理(2)
酵素活性の実験で得られた値を基にしたデータ処理

 実際に実験に取り組むことで,新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】酵素活性の実験を再確認し,MSエクセルとMSワードの操作法ついて調べておく。 (1時間)
【事後学習】酵素活性のグラフ作成に着目したMSエクセルとMSワードの操作上の注意点をまとめておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
15 理科実験(生物)の総括,到達度確認

 当該内容に関して改めて自主的に学び(A-1),本実験が解決しようとする問題を捉え(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),科学的内容が読み手に正確に伝わる文章を構築する(A-6)。また,提出したレポートに対する教員からのコメントを参考にして,レポートを修正する(A-8)。
【事前学習】これまでの実験テーマの中で理解不足や理解困難であったと思われる項目についてまとめておく。 (1時間)
【事後学習】理解不足であったテーマについて理解できるようになった点を詳細にまとめ,実験におけるその重要性を理解しておく。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【担当教員】澤田博司,間瀬啓介
【授業形態】対面授業
その他
教科書 『「生物学実験マニュアル」』
専用のテキストを配布します。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(10%)、授業参画度(90%)
授業参画度は,毎回の実験に取り組む態度を重視する事はもとより,教員を志す者として相応しい態度や言動などを行っているかについても観察し評価します。また,毎回の実験レポートの指摘箇所に関するリアクションペパーパー等の質も評価する。従って,全て出席し,毎回要求される実験レポートを提出していても単位が取得できない学生も例年いますので,心して履修して下さい。
学期を通じて対面授業に参加できない場合 (「授業の方法」参照) は,対象者に個別に連絡する。
オフィスアワー 対面での対応:月〜金,10時〜18時,本館6階 生命科学科 研究室603
Eメールでの対応:メールは随時受け付けますが,返信は緊急の場合を除き月〜金の10時〜18時
備考 履修条件にあるように、物理学科,化学科は,指定以外の曜日・時限での受講は、基本的には出来ませんので注意して下さい。ただし,特別な理由がある場合の事前相談は受け付けています。また,履修希望者が多くなった場合,「生物学概論」「基礎生物学1,2」「生物の基礎1,2」「生命科学概論1,2」のいずれかを既に履修している者を優先します。
ただし,2020年度以降の入学者は,学科の時間割の関係で1年次に上記の生物関係の科目の履修が困難になっているので,未履修者でも可能な限り受け入れますので,初回ガイダンスに出席し指示を受けて下さい。

このページのトップ