文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教職コース > 情報と職業
日本大学ロゴ

情報と職業

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 情報と職業
教員名 梅沢崇
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
Canvas LMSコースID・コース名称 U236311K5 2024情報と職業(梅沢崇・後・土1)
授業概要 情報社会の進展とともに産業構造や労働環境、求められる人材は日々変化している。情報科を担当する教員は、その変化に対応した授業や進路指導ができるように、情報社会の現状について常に把握しておく必要がある。
また、情報科の教員免許を持つ者は、共通教科の情報科の指導だけでなく、専門学科の情報科において将来の情報技術者を育成する役割も担うことになる。そのためには、情報産業の現状やそこで生み出される製品やサービスの社会的な影響についても知っておく必要がある。
専門学科の情報科の教員経験をもとに、主に専門教科の科目「情報産業と社会」の内容と関連付けながら、情報化に伴う産業構造や労働環境の変化、情報科の教科指導を通じた職業指導やキャリア教育について講義する。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
共通教科の情報科を指導する教員、専門学科の情報科で情報産業に携わる人材を育成する教員として、生徒に適切な職業指導をするために必要な知識身につける。

<到達目標>
・情報社会の現状とビジネス環境の変化について説明することができる。
・情報社会の労働市場において求められる人材と、その人材を育てるための指導について考察し、説明することができる。
・情報科の教科指導を通じた職業指導やキャリア教育について考察し、説明することができる。

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部のDP及びCPの2,4,6,8に対応しています。

<日本大学教育憲章との関係>
・現代社会における情報科学の役割を説明することができる(A-2-1)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
・様々な人々と相互に意思を伝達することができる(A-6-2)。
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる(A-8-1)。
授業の形式 講義
授業の方法 ①教科書の内容を中心とした講義を行い、途中に1~2回程度、内容の理解を深めるための課題およびグループディスカッションに取り組んでもらう。
②授業の最後にその回の総括的な課題を出すので、指定の期日までにオンラインで提出する。この課題については、次の授業の冒頭で解説、講評を行う。
③質問等は授業終了時、またはメールにて受け付ける。
④到達度を確認するために、レポートの提出、第15回の授業内で試験を行う。
⑤提出されたレポートにはコメントおよび評価を返信する。
対面参加できない学生の要件は学部の方針に従う。
対面授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学生はオンデマンドでの代替を認める。
(1)オンデマンドでの代替を認める要件:日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生
(2)対面授業に参加できない場合:対面授業終了後、別途連絡する期日までに動画を視聴し、課題を提出する。
授業計画
1 ガイダンス、情報教育と職業指導
【事前学習】学習指導要領解説の第1部、第2部の総説を読んでおき、職業教育やキャリア教育に関わる内容についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】学習指導要領解説及び授業で紹介した会議や審議会の議事録を読み、情報教育の目標と職業指導との関連について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 情報社会の成り立ちと現状
【事前学習】教科書のp.187~201を読んでおき、情報社会の現状と今後予想される社会の変化についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】情報社会に至る社会の変遷の過程や情報社会が成立する要件、情報社会の次の社会像について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
3 情報社会における情報システムの役割
【事前学習】教科書のp.1~21を読んでおき、社会で使われている情報システムの具体例についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、情報システムの構成や導入する目的、社会的な影響についてまとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 情報化によるビジネス環境の変化(1)(コンビニエンスストアにおける情報活用)
【事前学習】教科書のp.23~35を読んでおき、POSシステムの概要と収集されたデータの活用の事例についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、コンビニエンスストアの店舗運営において情報がどのように活用されているのか、またPOSシステムの将来像について説明できるようにしてておく。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
5 情報化によるビジネス環境の変化(2)(顧客情報の活用とビジネスモデル)
【事前学習】教科書のp.35~49を読んでおき、顧客情報の収集と活用の事例、ビジネス環境の変化についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、顧客情報を収集し活用することでビジネスモデルがどのように変化しているのか説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 情報産業の種類と役割
【事前学習】教科書のp.50~54を読んでおき、日本標準産業分類などから情報産業(情報通信業)に含まれる産業を調べ、代表的な企業とその業務内容についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】資料と講義の内容を振り返り、情報産業の詳細と現状、市場規模など産業全体における位置付けについて説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
7 情報技術者の役割と責任
【事前学習】経済産業省やIPAのWebサイトなどから情報技術者の職種とキャリアパスの例を調べ、関連する資格についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】資料と講義の内容を振り返り、情報技術者の職種とキャリアパスの詳細、高校生への資格取得の指導について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 情報化による労働環境の変化
【事前学習】教科書のp.121~136を読んでおき、情報化による労働環境や仕事内容の変化についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、テレワークなどの働き方の変化、情報化によって仕事内容が変化することで求められるスキルの変化について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 情報社会で求められる人材
【事前学習】教科書のp.136~140を読んでおき、情報社会で求められる人材の能力についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、「社会人基礎力」「Society5.0に向けた人材育成」の内容と、それを背景にしたキャリア教育について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
10 情報社会の問題点
【事前学習】教科書のp.144~160を読んでおき、システム障害やサイバー犯罪の事例とその影響についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、情報システムに依存した社会の問題点や取るべき対策について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 情報セキュリティと情報モラル
【事前学習】教科書のp.161~171を読んでおき、セキュリティ対策の概要と職業人に求められる情報モラルについてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、セキュリティ対策とそれを担う人材の育成の重要性とその人たちに求められるモラルについて説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 情報社会におけるリスクマネジメント
【事前学習】教科書のp.173~186を読んでおき、情報社会におけるリスクとその対応についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】教科書と講義の内容を振り返り、リスクアセスメントとリスク対応の内容、企業が考えるリスクとは何かについて説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 情報産業と知的財産
【事前学習】文化庁や特許庁のWebサイトなどから、知的財産権の枠組みについてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】資料と講義の内容を振り返り、著作財産権、著作者人格権の詳細と著作権侵害の事例や、知的財産権を侵害された場合の対抗手段について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 情報科と職業指導
【事前学習】学習指導要領解説を読んでおき、共通教科及び専門教科の教育目標を職業指導との関連についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】資料と講義の内容を振り返り、共通教科及び専門教科の学習内容と「社会人基礎力」「Society5.0に向けた人材育成」などの人材育成との関連について説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
15 学習内容の振り返りと定着の確認のための試験
【事前学習】高等学校の職業指導やキャリア教育の事例を調べ、これまでの講義の内容との関連についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】共通教科及び専門教科の指導を通じて職業指導やキャリア教育を行っていくために、どのような教材が用意できるか説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 駒谷昇一、辰己丈夫 『情報と職業 (IT Text シリーズ)』 オーム社 2015年 第2版
参考書 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編』
その他必要な資料は適宜プリントで配布する。
成績評価の方法及び基準 レポート:講義で得た知識を活用して指導計画を立てられるかについて評価する。第10回の授業時に内容等について指示する。(30%)、授業内テスト:定期試験に相当するものとして行い、講義で得た知識の定着を評価する。(50%)、授業参画度:授業で出される課題への取り組みの内容で評価する。(20%)
A-2、A-4の到達度は授業内での試験およびレポートで判定する。A-6、A-8の到達度は毎回の課題の内容および議論の参加状況で判定する。
オフィスアワー 授業終了後の時間及びメールにて質問を受け付ける。メールアドレスは別途伝える。

このページのトップ