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博物館資料保存論1

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令和2年度以降入学者 博物館資料保存論1
教員名 佐野千絵
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 V205330F8 2024博物館資料保存論1(佐野千絵・前・木5)
授業概要 博物館・美術館では実物資料を展示で活用するとともに、保存をしている。賢明な利活用を行うためには博物館資料を、その材料や性質に適した保存環境下で管理しなければならない。その方法について、博物館美術館環境についての調査助言の経験を持つ教員が、実務経験をもとに、測定機器類やデータの評価方法などの基礎知識や博物館における実践について授業を行う。
授業のねらい・到達目標 博物館・美術館に収蔵された資料は公共財の側面を持つ。それらを保存し活用するためには、博物館資料の状態を、それ以上傷まないように管理することが求められる。その達成のため、博物館資料の材料と構造、受けやすい劣化を説明することができ、博物館の場で調査や劣化防止対策を実践できることを目標とする。
到達目標
1. 文化財の材料と構造、製作技法を説明できる(A-1-1)
2. 文化財の劣化要因とその影響を解説できる(A-3-1)
3. 定期的に観察・記録することができる(A-4-1)
4. 関係法令を調べ、文化財保護との関係を解説できる(A-1-1)
5. チームで活動することができる
到達目標の観点
・文化財調査の倫理綱領を説明できる(A-1-2)
・正しい測定方法を説明できる(A-4-1)
・測定器の限界をカタログから調べることができる(A-3-1)
・測定器の校正を説明できる(A-3-1)
・薬剤の危険性を調べて説明できる(A-3-2)
・報告書に使われる単位を説明、必要な場合には換算できる(A-4-2)

この科目は文理学部のDP及びCP1,3,4に対応しています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 (1)授業の形式:【講義】
対面授業 教科書の基本事項を説明する。気象災害や交通障害などの場合、講義内容をオンデマンド配信に変更することがある。
配布資料、課題掲示や提出物の送受信は、Canvas LMSを用いる。初回授業開始までにCanvas LMSのコース登録をすること。受講者への連絡はCanvas LMS”連絡事項”等の欄に掲示するので随時確認すること。
 毎回の授業前(1回目を除く)に、PDFで配布する配布資料等を確認し、目を通して質問など分からない点をまとめておくこと。
授業最後に毎回、知識の確認のための小テストをCanvas LMSで受講すること。小テスト受講、Canvas LMSでのリアクションペーパー(100字程度)提出をもって、授業参画度を評定する。
前期で3回程度、授業内容に関連する調査例や事例について調べてレポート作成を適宜実施する。レポート課題締め切りは適宜、授業内やCanvas LMSで告知する。
小テスト・レポートについては返却しないが、翌週以降随時、周知が必要な内容に対して解説・コメントを行う。
(2)対面授業に参加できない学生の代替方法
 ①体調不良者 事前に教員あてに連絡・相談すること(当日も可)
 ②フィールド実習や重要な面接、大学の重要な行事など、教員が認めたもの
 これらに該当する学生に対して、過去の授業の録画をオンデマンド形式で配信する。教員に積極的に相談されたい。
  オンデマンド形式で受講後、Canvas LMSに掲示された小テストを受験し、授業内容を要約するリアクションペーパーを提出のこと。
レポートはCanvas LMSに掲示された締め切り日までに提出のこと。
グループワークについては、積極的に参加すること。
当該授業日に、教員側の体調不良の場合、オンデマンド授業を配信することがあるので、講義に関する連絡事項等をチェックすること。
授業計画
1 博物館資料とは何か、博物館資料の価値、博物館資料の保存の目的と意義(A-1-1, A-1-2)
【事前学習】配布資料に目を通し授業の概要を把握する (2時間)
【事後学習】授業内容を復習する (2時間)
【授業形態】対面授業
2 文化財保護・保存研究の歴史(A-1-1, A-1-2)
【事前学習】配布資料に目を通し、質問することをまとめておく (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
3 博物館資料の劣化要因と損傷(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】配布資料に目を通し、質問することをまとめておく (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
4 博物館資料の材質および製作技法-歴史史料-(A-4-1, A-4-2)
【事前学習】配布資料に目を通し、質問することをまとめておく (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
5 博物館資料の材質および製作技法-立体-(A-4-1, A-4-2)
【事前学習】配布資料に目を通し、質問することをまとめておく (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
6 博物館資料の材質および製作技法-グループワークと助言-(A-4-2)
【事前学習】材料、製作技法を調べたい対象候補をまとめておく (3時間)
【事後学習】グループディスカッションを深める (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
7 博物館資料の材質および製作技法-グループワークと助言-(A-4-2)
【事前学習】材料、製作技法を調べたい対象候補をまとめておく (3時間)
【事後学習】グループディスカッションを深める (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
8 博物館資料の材質および製作技法-発表と講評-(A-4-2)
【事前学習】発表用資料をグループで作成する (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
9 博物館資料の材質および製作技法-発表と講評-(A-4-2)
【事前学習】発表用資料をグループで作成する (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
10 博物館資料の材質および製作技法-発表と講評-(A-4-2)
【事前学習】発表用資料をグループで作成する (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
11 博物館の温湿度管理1(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp6~16、p17~25,p36~43を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
12 博物館の温湿度管理2(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp26~36を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
13 博物館の照明制御(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp45~65ページを通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
14 博物館の生物被害防止(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp94~97,p102~113を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
15 博物館の空気環境制御(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp74~84を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 三浦定俊、佐野千絵、木川りか 『文化財保存環境学第2版』 朝倉書店 2016年 第2版
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートは内容、提出状況をみて評価します。前期で3回程度実施します。(30%)、授業内テスト:小テストを受験した状況から評価します。(10%)、授業参画度:授業参画度は、リアクションペーパーの内容も含めて評価します。(30%)、グループ学習でディスカッションを深めて、その内容を発表する機会を設けます。(30%)
(1)授業内テストとは、Canvas LMSに掲載する小テストを指す。必ず受験すること。
(2)リアクションペーパーについては、対面授業参加者も提出のこと。オンデマンド授業を受講したものに対しては、授業内容の概略をまとめたレポートを要求する。
(3)レポートはCanvas LMSに掲示された締め切り日までに提出のこと。
(4)グループワークについては、他学科の学生との意見交換を積極的に行い、他者と協力し、他者の意見を尊重する態度を評価する。
オフィスアワー 授業期間中の質問等は、メールやCanvas LMSを用いて随時受け付けます。

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