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アカデミック・ライティング(日本語)2

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令和2年度以降入学者 アカデミック・ライティング(日本語)2
教員名 渡寛法
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(Canvas LMSを通じて課題ワークシートを配信・提出)
Canvas LMSコースID・コース名称 WC4203A52 2024アカデミック・ライティング(日本語)2(渡寛法・後・火3)
授業概要 本授業は、学術論文の執筆で求められる日本語によるアカデミック・ライティング技能の育成を目的とします。大学院では、これまでの「学習」から、「学問」へと転換し、本格的に研究活動がスタートします。学術論文の読み手は、専門分野の研究者が対象となり、内容・形式ともに、より高度なアカデミック・ライティング技能が求められます。学術論文の執筆に必要なアカデミック・ライティング技能とは何かを理解し、実際に自分の手で書くことを通じて、文章力と思考力を鍛えることが重要です。授業ではクラス参加者同士での文章点検、協働学習などのアクティブ・ラーニング、「対話」を重視します。教員とはもちろん、分野の違う学生同士での積極的な「対話」を通じて、学問的な問題意識を掘り下げ、思考を整理することで、来るべき修士論文・投稿論文の執筆に向けたアカデミック・ライティング技能を養成して行きます。
授業のねらい・到達目標 本授業では、分野を横断して学術論文執筆に必要なアカデミック・ライティング技能を学びながら、自分の研究テーマ・研究計画に関する3,000字程度の課題文章を、自信をもって書けるように実践的にトレーニングして行きます。毎週、学術論文を書くプロセスを一つずつ学習・演習することによって、最終的なプロダクトが完成するように進めていきます。本授業では、①内容②構成③文体④文献リサーチ⑤引用方法という5観点(ルーブリック)でアカデミック・ライティングを学びます。

【到達目標】
①【内容】学術的な問いを立て、論点を整理して、自分の主張を組み立てることができる。
②【構成】学術論文の基本である、序論・本論・結論から構成されるパラグラフ・ライティングができる。
③【文体】専門用語や語句の定義づけなど、学術論文にふさわしい文体で文章を書くことができる。
④【文献リサーチ】Google ScholarやCiNiiなどを活用し、自分の研究に必要な情報を収集できる。
⑤【引用方法】APAスタイルをはじめ、専門分野で用いられる引用方法を適切に用い、参考文献表も作成できる。
授業の形式 演習
授業の方法 本授業では、毎週アカデミック・ライティングについて教科書を通して理解を深め、ワークシートによる課題文章の作成(Word)を行います。受講者は、事前学習として、教科書の指定された章を読み、自分なりの意見や疑問点を洗い出してきます。課題文章に関しては、Canvasを通じて個別に教員からのコメントフィードバックを行います。
特別な事情で対面授業に参加できない学生は、事前に担当教員の許可を得ること。
授業計画
1 オリエンテーション(授業の概要、ねらい・到達⽬標、⽅法の説明。受講者の自己紹介・研究テーマの共有。)
【事前学習】授業シラバスをチェックし、授業の流れと到達目標を理解する (1時間)
【事後学習】課題文章として、自分の研究テーマを600字で書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 学術論文とはどのような文章か
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題文章として、「学術論文とはどのような文章か」について書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 テーマの選択
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマに関するマップを作成してくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 領域の下調べをする
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて「問い」を3つ立ててくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 アウトラインを考える
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、「AIの活用」について「マップ」を作る。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 序論を書く
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて「序論」で書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 一次資料と二次資料
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについてどのような「一次資料」があるか調べてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 情報を整理する
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて文献リストを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 先行研究の章を書く
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて「先行研究章」を書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 研究方法を決める
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて仮の「研究方法」を書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 研究結果・考察を書く
【事前学習】教科書の該当箇所を読んで、疑問点をまとめてくる (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究テーマについて仮の「研究結果」を書いてくる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 研究計画を書く①アウトライン
【事前学習】これまでの授業を振り返り、自分の研究テーマを決めてくる (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究計画について「アウトライン」を作る。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 研究計画を書く②序論・本論・結論
【事前学習】アウトラインに肉付け(トピックセンテンスの整理)を行い、ドラフトを書いてくる (2時間)
【事後学習】課題として、自分の研究計画について「序論・本論・結論」を作る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 研究計画を書く③校正(ルーブリックによる点検)
【事前学習】先行研究のまとめのドラフトを作ってくる。 (2時間)
【事後学習】課題として、ルーブリックによる点検やフィードバックをもとに最終稿を作る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 レポートの相互評価・自己評価・振り返り
【事前学習】課題レポートをルーブリックで自己評価し、作成過程の振り返りを書いてくる (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 井下 千以子 『思考を鍛えるレポート論文作成法 [第3版]』 慶應義塾大学出版会 2019年 第3版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:課題レポート(50%)、授業参画度:授業の課題文章(40%)、振り返りシート(10%)
課題レポートは5観点のルーブリックによって評価します。
特別な事情で対面授業に参加できない場合は、オンラインによる課題研究で代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。

オフィスアワー メールで対応します。

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