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教職実践演習(中・高)

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令和2年度以降入学者 教職実践演習(中・高)
教員名 水上晃実
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 基本的に全15回対面授業にて実施。ただし、社会状況により対面授業が不可となった場合や、講義内容・学生の履修状況により、オンデマンドや課題研究がより効果的と判断される回が生じた場合は、履修者に事前説明・相談を行った上で、最適と判断できる授業形態に変更の可能性あり。
Canvas LMSコースID・コース名称 U178492M8 2024教職実践演習(中・高)(水上晃実・後・金5)
授業概要 私立中学・高等学校および公立中学校での教員経験を活かし、実践力を備えた教員を養成するという観点から授業を行う。履修生が、教職課程での既修内容および教育実習を振り返り、各自がどのような資質能力を身につけることができたかを考え、教職に就く者として必要な心構え・技術を確認することができるよう指導する。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
教職課程および教育実習での学びを振り返り、自らの教員としての資質能力を確認する。そして、自己をさらに成長させるべく、補う点を抽出し、カバーできる技術を身につける。
<到達目標>
・教職の意義や教員の役割、職務内容、生徒に対する責任等について説明することができる。(A-1-1、DP1・CP1)
・社会性や対人関係能力(組織の一員としての自覚、保護者や地域の関係者との人間関係の構築、教師と生徒のコミュニケーション方法等)について理解し、説明することができる。(A-6-2、DP6・CP6)
・学級経営の方法について理解し、具体的な案を作成することができる。(A-3-2、DP3・CP3)
・模擬授業の準備および実施に対して積極的に取り組むことができる。(A-5-3、DP5・CP5)
・グループ討議に参加し、他の履修生の言葉に耳を傾けることができる。(A-7-3、DP7・CP7)
※この授業は、卒業に必要な単位に算入されない科目です。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 <具体的な授業の方法>
 講義および演習にて授業を進める。講義ではこれまでの教職課程科目を振り返りながら、実際に学校現場に教員として立つために必要な資質能力・知識を確認する。演習では教育実習の振り返りや模擬授業を行うほか、ディスカッションやグループワークを取り入れる。
<フィードバックの方法>
 課題の提出方法やフィードバック方法は、初回授業にて説明する。
履修条件 教育実習ⅠまたはⅡを履修していること。
授業計画
1 授業ガイダンスおよび教育実習の振り返り① 教育実習の振り返り内容をPPTに纏める。
※授業内でノートPC等、PPT作成ができるものを使用しますので、各自でお持ちください。
【事前学習】教職履修カルテを読み返す。これまでに履修した教職課程科目の授業資料を整理して振り返る。 (2時間)
【事後学習】教育実習の振り返りPPTを完成させる。 (2時間)
2 教育実習の振り返り② 作成したPPTを使ってグループ①の履修生が発表をし、その内容についてクラスで意見を交換する。
※発表においては、クラスを2グループに分けます。
【事前学習】教育実習の振り返りPPTを完成させ、発表の練習をする。 (2時間)
【事後学習】履修生からもらったコメントを確認し、自己成長に活かすため、教職履修カルテに記述する。グループ②の履修生は、引き続きPPTを作成し完成度を高める。 (2時間)
3 教育実習の振り返り③ 作成したPPTを使ってグループ②の履修生が発表をし、その内容についてクラスで意見を交換する。
【事前学習】教育実習の振り返りから、とくに留意しなければならない反省点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】履修生からもらったコメントを確認し、自己成長に活かすため、教職履修カルテに記述する。その際、他の履修生の発表もすべて振り返り、参考になる分部も一緒に纏める。 (2時間)
4 教職の意義について考える-教員の役割・職務内容について、教員不足という現状も含めて検討する-
【事前学習】教員の役割とは何か、自身の考えを纏めておく。 (2時間)
【事後学習】学校現場における教員の職務内容について確認する。 (2時間)
5 社会性や対人関係能力について-組織の一員としての自覚・保護者や地域の人々との関り-
【事前学習】対人関係能力について自己分析をする。 (2時間)
【事後学習】教員として必要な社会性・対人関係能力について纏める。 (2時間)
6 教師-生徒コミュニケーション研究について-先行研究をもとに検討する-
【事前学習】教員はどのように生徒に接するべきか、生徒理解の観点から考察する。 (2時間)
【事後学習】講義内容を踏まえて、理想の教員像を考えてみる。 (2時間)
7 学校の中で困っている生徒たちについて-教育社会学の観点から-
【事前学習】不登校やいじめ、教育格差による経済的事情等、困っている生徒の実態について新聞記事等を用いて調べておく。 (2時間)
【事後学習】困っている生徒に対して教員ができるサポートは何か、生徒に寄り添うとはどういうことか、その意味と方法を考える。 (2時間)
8 学級経営について①-「教室」の作り方・生徒が過ごしやすい環境とは-
【事前学習】学級経営において問題となる点を新聞記事等を参考に考える。 (2時間)
【事後学習】学級経営において大切なことを纏める。 (2時間)
9 学級経営について②-担任教員として学級経営案を立てる-
【事前学習】自身が担任教員となった時のことを想定して、理想的な学級経営とはどういうものかを考える。 (2時間)
【事後学習】理想的な学級経営をするためにできる工夫点を具体的に挙げる。 (2時間)
10 GIGAスクール構想について-ICT活用を考える-
【事前学習】教育方法・ICT活用論の授業を復習しておく。 (2時間)
【事後学習】取得予定の教員免許科目におけるICT活用について考える。 (2時間)
11 主体的・対話的で深い学びについて-インストラクショナルデザインの観点から-
【事前学習】インストラクショナルデザイン(授業設計)について下調べをする。 (2時間)
【事後学習】生徒の内発的動機づけを高める授業について考える。 (2時間)
12 模擬授業準備-履修生と互いにアイディアを出しながら生徒が楽しく取り組める授業案を検討する-
※ノートPC等、学習指導案やPPT作成に必要な機器をお持ちください。
【事前学習】ICTを活用した模擬授業案を考える。 (2時間)
【事後学習】模擬授業用の学習指導案とPPTを用意する。 (2時間)
13 模擬授業①(グループ①の履修生の発表・教員および履修生からのコメント)
※模擬授業の発表においては、クラスを2グループに分けます。
【事前学習】模擬授業で使用する学習指導案やPPTの準備をする。 (2時間)
【事後学習】生徒役の履修生からもらったコメントをまとめ、授業案をブラッシュアップする。 (2時間)
14 模擬授業②(グループ②の履修生の発表・教員および履修生からのコメント)
【事前学習】教育実習で行った授業を再度振り返り、今回考案した模擬授業の工夫点を纏める。 (2時間)
【事後学習】全ての履修生の発表を踏まえ、参考になる分部を纏め、自身の授業案をブラッシュアップする。 (2時間)
15 総括-これまでの学びを振り返り、自身の教職観を纏める-
【事前学習】授業資料を振り返り、各回での学びを復習しておく。 (2時間)
【事後学習】本授業での学びを振り返り、自身の教職観を纏め、学期末レポートに反映させる。 (3時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 稲垣 忠・佐藤 和紀 『ICT活用の理論と実践‐DX時代の教師をめざして‐』 北大路書房 2023年 第6版
J.M.ケラー・鈴木 克明 『学修意欲をデザインする-ARCSモデルによるインストラクショナルデザイン-』 北大路書房 2011年 第2版
深見 俊崇 『教師のレジリエンスを高めるフレームワーク-柔軟な問題解決者となるための5つの視点-』 北大路書房 2020年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末レポート(本授業を振り返って深めた学びについて記述されているか)(30%)、授業参画度:授業内課題(コメントシート等、指示された内容についてしっかりと取り組み、期日通りに提出することができたか。)プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク等(アクティブラーニングに積極的に参加し、自身の意見を述べることができたか。また、傾聴の姿勢を持って他者の意見を検討することができたか。)(40%)、模擬授業(他の履修生と協力し、準備および実施に積極的に取り組むことができたか。)(30%)
※テストは行いません。学期末レポートや授業内課題等、締切りのあるものは提出期限を守るように注意してください。
オフィスアワー 質問や相談は授業内もしくはメールにて随時受け付けます。※メールアドレスは初回授業にてお伝えします。
備考 履修生の人数や学修状況により、グループ数や発表・模擬授業を実施する授業回等が変わる可能性があります。

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