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地理情報科学

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令和２年度以降入学者 地理情報科学
教員名 関根智子
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 Canvas LMSを通じて学習資料や課題等を配信する。
対面授業に参加できない場合の遠隔対応は行わない。
授業概要 地理情報システム（GIS）の概念を明らかにし、GISによる地理空間分析の社会に対する応用を講義する。さらに、近年、発展が目覚ましいPythonによる位置情報のデータ処理やインタラクティブなデータの可視化について、それらの現状やGISとの関連などを説明する。
授業のねらい・到達目標 さまざまな分野において、空間的諸問題を解決するためにGISがどのように利用されているか、また、GISを使用した地理空間分析がいかに有効であるかを理解できるようになることを目的とする。

この科目は、文理学部の学士（地理学）のディプロマポリシーDP3、DP4及びカリキュラムポリシーCP3、CP4、地理学科ルーブリックA-3-3、A-4-3に対応している。
・入手した客観的な情報を基に、論理的・批判的な思考をすることができる（A-3-3）。
・資料や事象を注意深く観察・検討して、問題を発見し、解決策を考案することができる（A-4-3）。
授業の形式 講義
授業の方法 講義と教科書・論文などの講読で授業を行う。適宜、講義した内容について実習を通じて確認する場合がある。また、講義内容や事前に配布した資料をもとにした質疑応答、及びフィードバックを行う。
本授業の事前・事後学習は，各2時間の学習を目安としている。
提出されたレポートは、添削して返却し、学生が確認後に回収する。
履修条件 地理情報システム（含実習）、GIS分析法（含実習）を修得していること。
また、応用空間分析法（含実習）を履修していることが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス：授業のテーマや到達目標、授業の方法、教科書・参考文献の紹介、課題や論文について説明する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解すること。 （1時間）
【事後学習】第2回以降の授業に備え、文献等を収集すること。 （1時間）
【授業形態】対面授業
2 GISの概念と構成、GISと地理情報科学との違いについて（A-3-3）
【事前学習】2年生で受講した「地理情報システム（含実習）」を復習して、GISとはどのようなものかについて考えてくること。 （1時間）
【事後学習】GISと地理情報科学との違いについてまとめ、説明できるようにしておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
3 地理情報科学とはどのような学問なのか？（A-3-3）
【事前学習】地理情報科学の概念についての英語の文献を訳してくること。 （2時間）
【事後学習】地理情報科学について、その研究分野、使用する地理情報技術、社会での応用について説明できるようにしておくこと。 （1時間）
【授業形態】対面授業
4 地理的位置について
位置情報サービス（LBS）とは何か？LBSの最近の動向と応用（A-4-3）
【事前学習】位置とLBSについての論文や教科書を読んでおくこと。 （2時間）
【事後学習】地理的位置についてまとめておくこと。LBSについて、社会への応用について説明できるようにしておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
5 GISにおける情報のプライバシィとセキュリティ（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】GISで利用する地理空間データについて、プライバシィやセキュリティでどのような問題があるのかを考えておくこと。 （2時間）
【事後学習】プライバシィやセキュリティの問題をまとめ、どのようにすれば問題を回避できるかについて、説明できるようにしておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
6 位置情報のデータ・ファイル形式、配信方法（A-3-3）
【事前学習】位置情報の配信サービスにはどのようなものがあるかを探して、その内容をまとめておくこと。 （2時間）
【事後学習】位置情報のデータ・ファイル形式についてまとめるとともに、位置情報の配信サービスの利点と課題をまとめておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
7 Pythonによる位置情報データの処理（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】ベクトルデータとラスターデータについてまとめておくこと。 （2時間）
【事後学習】ベクトルデータとラスターデータの空間処理の方法やそれらデータの社会的利用についてまとめておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
8 Pythonによる位置情報データの可視化（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】可視化に関連するマップデザインなどを調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】位置情報を可視化することの有益性についてまとめておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
9 空間と場所について
国勢調査とGISによる国勢調査の空間単位の変化について（A-3-3）
【事前学習】教科書の空間と場所についてを読んでおくこと。国勢調査の集計の空間単位について調べておくこと。 （2時間）
【事後学習】空間と場所についてまとめておくこと。国勢調査の空間単位についてまとめ、GISではどの空間単位がよく利用されているか、また統計のプライバシィの問題についてレポートを作成しておくこと。 （3時間）
【授業形態】対面授業
10 地域について
国勢調査小地域集計の地理統計処理と地理空間分析、社会への応用（A-4-3）
【事前学習】教科書の地域についてを読んでおくこと。 （2時間）
【事後学習】地域についてまとめておくこと。国勢調査を使用したGISによる分析についての課題を説明できるようにすること。 （2時間）
【授業形態】対面授業
11 移動について
GISによる近接性（アクセシビリティ）の測定と社会での応用（A-4-3）
【事前学習】教科書の移動についてを読んでおくこと。 （2時間）
【事後学習】移動についてと近接性の社会への応用についてをまとめておくこと。 （2時間）
【授業形態】対面授業
12 ArcGIS活用事例（１）：地理情報科学の統合型GISと公共利用（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】公共機関のGISに関連するHPを閲覧して、利用のしやすさなどをまとめておくこと。 （2時間）
【事後学習】事前学習で閲覧したHPについて、GISを使用することによりどのような点が利用しやすくなったか、また改善点をまとめておくこと。 （3時間）
【授業形態】対面授業
13 ArcGIS活用事例（２）：地理情報科学の災害対策での利用（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】地理情報科学が災害やその対策でどのように利用されているかをまとめておくこと。 （2時間）
【事後学習】GISを使用することにより、災害把握やその対策がどのように変化したかをまとめておくこと。 （3時間）
【授業形態】対面授業
14 ArcGIS活用事例（３）：地理情報科学の商業での利用（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】地理情報科学が商業分野でどのように利用されているかをまとめておくこと。 （2時間）
【事後学習】GISを使用することにより、商業分野でどのようなことが変化したかをまとめておくこと。 （3時間）
【授業形態】対面授業
15 WebGISとその社会での利用について
今までの授業内容についての質疑応答及びフィードバックを行う。（A-3-3、A-4-3）
【事前学習】授業で指示したWebGISを閲覧して、それに対する感想をまとめておくこと。第2回から第14回の内容を復習すること。 （2時間）
【事後学習】WebGISがどのように社会で応用・利用されているかについて説明できるようにしておくこと。学修した内容の整理をする。 （2時間）
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書を使用して授業を進める（関根のみ）。教科書については、第1回の授業で購入方法を説明する。
参考書 高阪宏行・関根智子 『GISを利用した社会・経済の空間分析』 古今書院 2007年 第2版
高阪宏行 『ジオビジネス』 古今書院 2014年 第1版
ほかの参考書については、適宜、授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業の最後に提出する小レポートなど(50%)、授業参画度(20%)、発表(30%)
レポート、授業参画度、発表で総合的に評価する。
レポートは、授業の最後に提出する小レポートや授業計画に記載してあるもの、授業で説明したもので評価する。
授業参画度は，授業内での発言などで評価する。
発表は、授業内での発表やディスカッションの内容で評価する。
オフィスアワー 質問等は授業終了後、メールを通じて受け付ける。
詳細は、第1回の授業で説明する。

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