科目名  科学史2
          
  
2 単位  
 
全学科  
1~4 年  
前期 
選択 
教員名  江川 晃 
授業テーマ
科学と思想と宗教について考える。 
授業のねらい・到達目標
遺伝子工学・脳科学・VR・ロボットに代表される21世紀のテクノロジーは、人間性と生態系に脅威をもたらすと警告されている。科学史は、科学の進歩の背後にある思想的問題および宗教と深く関わっている。科学の過去・現在・未来を考えていくことで、科学により生活を支配されるのではなく、むしろ、科学を使いこなしていく知恵を身につけることができる。 
授業の方法
イメージしやすいように、ビデオ、パワポによるヴィジュアル教材を取り入れて講義する。また、参考文献のプリントを配布し、内容の補足をする。まず、古代の宇宙観・近世の天文学や物理学の発展を、背後の哲学的・宗教的問題とともに考えていく。次に、進化論、相対論、生命科学の発展、さらには、バーチャル・リアリティと脳科学、クローン・ES細胞・iPS細胞についてみていくことにする。 
事前学習・授業計画コメント
教科書の授業範囲を事前によく読んでおいてください。授業の終わりに数回、10分ぐらいで重要項目をレポートしていただきます。 
授業計画
1
ガイダンス:科学史とは何か? 
2
古代オリエントの科学
(エジプトには円の面積を求める公式があった!) 
3
ギリシャの科学
(エジプトとどこが違うのか) 
4
原子論の系譜
(デモクリトスは生まれるのが2千年早すぎた) 
5
中世・アラビアの科学
(ヨーロッパ科学はアラビアが作った?) 
6
ルネサンスの科学
(ダヴィンチの意義) 
7
科学革命とは
(コペルニクスはいかに地動説を発表したか) 
8
科学革命の思想的基盤
(ベーコン、デカルト) 
9
進化思想の展開
(ダーウイン) 
10
科学の新しい動き
(エネルギーと場の概念) 
11
新しい物理学
(相対論と量子力学からブレーン宇宙へ) 
12
現代文明と科学
(バーチャル・リアリティと脳科学) 
13
生命科学の発展
(クローン・ES細胞・iPS細胞) 
14
課題学習 
15
総括 
その他
教科書
伊東俊太郎・広重徹・村上陽一郎  『思想史のなかの科学 (平凡社ライブラリー)』  平凡社  2002年
プリントも配布します。 
参考書
授業で紹介します。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(100%)
コメント[平常点は、授業中、数回の小レポートによります。]
オフィスアワー
水曜日昼休み、本館2F講師室