科目名  映像文化論
          映画論1(映像芸術の歩み)
  
2 単位  
 
 
2~4 年  
後期 
選択 
教員名  吉田 司雄 
授業テーマ
映画と演劇、その交差の歴史 
授業のねらい・到達目標
19世紀末に誕生した映画は、それまでにない「第7」の芸術として独自性をめざす一方、20世紀を通して大衆娯楽産業として発達する。その過程で様々な演劇ジャンルから多くの刺その過程で映画や音楽などさまざまな芸術ジャンルから影響や刺激を受けてきたのだが、本講義では世界の主要な演劇都市・映画都市をめぐる形で、その一端を垣間見る。映画史に関する基本的知識を習得すると共に、社会的文化的背景にも目を向けながら、映像を批評的に読む力、自らの意見を説得的に表現できる力を身につけることが目標となる。  
授業の方法
講義形式。パワーポイントを用いるが、画面を印刷したものは配布しない。授業中に短い映画批評を書いてもらったり、抜き打ち小テストを行うこともあるかもしれない。できるだけ多様な映像資料を参照しながら授業を進める予定なので、それらを通して映画と演劇に関する関心を深めてほしい。 
事前学習・授業計画コメント
以下の授業計画はあくまでも仮のもので、受講生の関心なども考慮しながら取り上げるテーマをセレクトしてゆく。参照すべき文献、観てほしい映画名を次々提示するので、積極的に課題に取り組んでほしい。映画鑑賞の時間ではないので、主体的に映画に向き合うことが必要であることを自覚して受講すること。   
授業計画
1
パリ-1895年、映画の誕生 
2
パリ-映画誕生前夜、見世物とリゾートの19世紀 
3
パリ-アヴァンギャルド芸術運動とシネフィルたち 
4
アメリカ-ハリウッドの誕生 
5
アメリカ-西部劇の隆盛 
6
アメリカ-世界恐慌以後、ホラーの変容 
7
京都-日本のハリウッド、時代劇の隆盛 
8
ウィーン-音楽映画の聖都 
9
ベルリン-UFAの発展と変貌 
10
ローマ-映画都市チネチッタ 
11
ロンドン-演劇から映画へ 
12
ニューヨーク-ブロードウェイから映画へ 
13
香港-カンフー映画と武狭映画 
14
再びパリ-ヌーヴェル・ヴァーグの胎動 
15
教場での確認テスト&レポート試験 
その他
教科書
特になし。 
参考書
四方田犬彦  『映画史への招待』  岩波書店  1998年
北野圭介  『ハリウッド100年史講義』  平凡社新書  2001年
中条省平  『フランス映画史の誘惑』  集英社新書  2003年
その他、教場で随時紹介する。 
成績評価の方法
及び基準
平常点(30%) 、 授業内テスト(30%) 、 授業内レポート(40%)
コメント[授業出席が単位修得の大前提。平常点及び授業内テストで一定の点数に達しなかった者は、レポートを採点対象としない。]