科目名  思想と文化2
          
  
2 単位  
 
全学科  
1~4 年  
前期 
選択 
教員名  松岡 雅裕 
授業テーマ
現代の時代状況を探るための思想的な見方・考え方を知る。 
授業のねらい・到達目標
現代を読み解くための思想を理解し、その可能性を探求する。取り上げる主な思想家は、マルクス、ヴェーバー、ニーチェ、フロイト、マンハイム、フロム、そしてホルクハイマーとアドルノ(フランクフルト学派)等である。 
授業の方法
講義形式が中心となる。たんなる思想の解説だけに終るのではなく、たえず現代という時代状況との関連のなかでその可能性と問題点に言及したい。 
授業計画
1
ガイダンス(現代思想を学ぶ意義) 
2
マルクス思想の弁証法的発想(恐怖小説『フランケンシュタイン』との対比のなかで) 
3
資本制社会における疎外と物象化(自己矛盾の覚醒をめざして) 
4
マルクス思想の現代的意義(イデオロギーと帝国主義の呪縛を超えて) 
5
マックス・ヴェーバーの合理化史観(実質合理性と形式合理性) 
6
もうひとつの資本制社会論(ヴェーバーの主著『プロ倫』と近代官僚制理論を中心に) 
7
ニヒリズムの到来(ニーチェ『悲劇の誕生』にみるデュオニソス的なるものの復権) 
8
永劫回帰と超人思想(能動的ニヒリズム論) 
9
フロイトのエディプス・コンプレックス理論(社会規範の誕生) 
10
世界大戦とフロイトの文化的ペシミズム論(エロスとタナトス) 
11
ファシズムの恐怖と大衆社会(亡命社会学者たちの危機意識) 
12
人間理性の腐蝕と現代文明の危機(ホルクハイマーとアドルノの主著『啓蒙の弁証法』再考) 
13
学習到達度の確認 
14
現代思想にかかわる文献調査 
15
学習到達度に対する講評と総括 
その他
教科書
なし 
参考書
重要な古典の翻訳書、およびその良質な解説書は授業中に指示する。 
成績評価の方法
及び基準
試験(100%)
オフィスアワー
社会学科松岡雅裕研究室。曜日・時間等は授業中に指示する。 
備考
本講義の応用的・発展的な内容は、社会学科専門科目「現代を読み解くための社会思想1・2」で取り扱っている。関心のある学生諸君の受講を薦める。