科目名  総合研究【実践的企画論-TVドキュメンタリーの企画をたてよう】
          
  
2 単位  
 
全学科  
1~4 年  
前期 
選択 
教員名  鬼頭 春樹 
授業テーマ
ドキュメンタリーTV番組の企画書を作成 
授業のねらい・到達目標
企画すること(=プロデュース)は創造力に関わる人間の営みの根源的な力です。「産みの苦しみ」という言葉がありますが、それだけに達成したときの充実感は、一度味わった人間には忘れられないものです。この講義ではTVドキュメンタリーに限定し、私達の身の回りにある「非日常性」を発見することを通じて、企画することの喜びを皆さんに体験してもらいます。     
授業の方法
講師が手がけた番組のDVDを見る一方的な講義ばかりでなく、何度かは実践的な宿題が出ます。さらには自らの企画を発表し、相手を説得する方法(=プレゼンテーション力)を身に付けて貰います。どの仕事職業に就く場合でも、企画し、発表する能力を開発することは自己実現にとって大事な手段です。授業に双方向性で皆さんが参加してもらえるよう配慮します。     
履修条件
携帯電話でのメルアドのあるなしにかかわらず、自宅のPCメールアドレスを持っていて、講師から送られてくる添付ファイルを開けて読み、自ら書き込むこと、さらにそれを講師に添付ファイルで送付することが、企画書を練り上げる過程では、能率的に進める前提になります。したがって自宅PCアドレスを持っていることを履修条件とします。 
事前学習・授業計画コメント
授業終了時に与えられる課題に、各自が次週までに応えることが多い授業です。 
授業計画
1
例題になるTV番組を視聴してもらいながら、オリエンテーリングとして講師が考えるドキュメンタリーとは何か。それは情報番組とはどう違うのかを述べます。受講希望者は必ず出席して下さい。 
2
皆さんにチャレンジしてもらうテレビドキュメンタリー番組の例題を見てもらいます。その番組の魅力はなんなのか。なにが不十分なのかを論じ合います。 
3
前回に見た30分番組の構成を紙上で検討します。企画を立てる条件①主人公をどう設定するのか②どんなシーンを撮影すればいいのかを考えます。 
4
企画する30分レギュラー番組の全体統一番組タイトルを全員で考えます。①受講者の投票結果でその場で決まります。通常は新聞の「ラテ欄」の制約から10文字以内です。 
5
企画する30分レギュラー番組の全体統一番組タイトルを全員で考えます。②受講者の投票結果でその場で決まります。通常は新聞の「ラテ欄」の制約から10文字以内です。 
6
各自の企画の素案発表①こんな素材をテレビにしたい、というアイディアを受講者が発表します。受講者の投票結果も加味してその場で採否が決まります。 
7
各自の企画の素案発表②こんな素材をテレビにしたい、というアイディアを受講者が発表します。受講者の投票結果も加味してその場で採否が決まります。 
8
各自の企画の素案発表③こんな素材をテレビにしたい、というアイディアを受講者が発表します。受講者の投票結果も加味してその場で採否が決まります。 
9
各自の企画を練ります①タイトル・主人公・撮影イベントの設定をメモ書きで提出し、発表します。 
10
各自の企画を練ります②タイトル・主人公・撮影イベントの設定をメモ書きで提出し、発表します。 
11
各自の企画を練ります③タイトル・主人公・撮影イベントの設定をメモ書きで提出し、発表します。 
12
企画書提出①各自が決められたフォーマットの企画書に書き込んで提出し、発表します。不足な点は次週までに修正して再提出します。 
13
企画書提出②各自が決められたフォーマットの企画書に書き込んで提出し、発表します。不足な点は次週までに修正して再提出します。 
14
企画書提出③各自が決められたフォーマットの企画書に書き込んで提出し、発表します。不足な点は次週までに修正して再提出します。 
15
まとめ:「企画力」はすなわち「推進力」です。新しいことを考えることが、個人を、集団を、さらには世界を引っ張っていくのです。逆に云えば、企画力のない人は終生、他人の後を付いて行き、お祭りのその他大勢の担ぎ手にはなるっしかありません。ではそれだけでいいのでしょうか。私は自らの経験の範囲にすぎませんが、社会的な存在として生きていくための大事な資質として「企渉転決」を挙げさせてもらいます。企は企画力、渉は交渉力、転は気分転換力、そして決は決断力です。授業の最後にこの4つのキーワードの大切さを述べます。例題にユニークなTV番組を視聴してもらいます。 
その他
教科書
企画について書かれた本は馬に食わせるほど沢山あります。しかし全てと云っていいほど広告代理店の人たちが書いたものです。TVの番組を企画することはなかなか一般法則化できないだけに、本にはしにくいのでしょう。参考にすべき本は、その箇所だけをコピーして教室で配布します。今の所では残念ながらありません。    
成績評価の方法
及び基準
レポート(100%)
コメント[最終的に提出してもらう各自の「企画書」(A4一枚)で評価します。「企画書」を提出してもらうことが評価の前提です。それには毎回の授業に出席して、ステップ・バイ・ステップで階段を螺旋状に上っていくしか方法はありません。「企画書」だけやっつけで提出することは他人の剽窃以外は難しいでしょう。ですからやる気が必要です。またTV番組を企画する最大の要件は「好奇心」です。あとはおいおい学習できますが、この要件だけは、他人が植え付けることが困難です。この要件に欠けると自覚して人には、この科目受講は向かないかもしれません。]
オフィスアワー
受講者の質問には丁寧に答えるつもりです。最初の授業で講師のメールアドレスを述べます。ここにいつでもどうぞ。