科目名  総合研究【下高井戸・桜上水スタディーズ】
          
  
2 単位  
 
全学科  
1~4 年  
後期 
選択 
教員名  後藤 範章 
授業テーマ
下高井戸・桜上水スタディーズ ―「世田谷学」事始め、あるいはコミュニティ・キャンパス化を目指して― 
授業のねらい・到達目標
文理学部の所在地である世田谷区、とりわけ地元の下高井戸・桜上水地域を「豊かな学びのフィールド=キャンパス」と位置づけ、様々な視点と方法を駆使して、実証的でかつ実践的な「下高井戸・桜上水研究」を展開する。具体的には、①地域に眠る宝物を掘り起こし、文理学部ないし文理学部生にとっての新たな意味や価値を創出する。②地域資源としてのヒト・コト・モノ(文理学部自体も重要な地域資源の1つ)との対話・交流を積極的に図ることによって、学生が専攻する学問領域における専門知/方法論を下敷きとして読み解くと共に、教室での領域横断的な「越境と対話」を促して、豊かなコミュニティ形成につながる新たな発想や知見を生み出す。③この講座自体が、下高井戸・桜上水というフィールドを通して探求される「世田谷学」構築の試みとなると同時に、下高井戸・桜上水地域、ひいては世田谷区全体を文理学部のキャンパスと見立てて、「コミュニティ・キャンパス」化を図る実験的な試みともなる。④地元商店街や自治会・町内会などの地域住民組織、世田谷区役所、大学の学生・教員との「民官学」連携・協働を深めて、地域の抱える様々な課題や問題点に取り組んだり、地域住民と学生が知恵と力を出し合ってイベントを企画・開催したりなどといった、「新たなまちづくり活動」を生み出していく母胎(活動拠点)を育んでいくことが目指される。 
授業の方法
世田谷区及び下高井戸・桜上水に関連する多様なテーマを立て、相応しいゲストスピーカーを招いて45分程度の講演をしていただき、それを踏まえてゲストと授業担当者と受講生間で多方向のやり取りを展開する。ゲストには、世田谷/下高井戸・桜上水の地域資源や地域課題を提示して、学生に新鮮な刺激を与え、議論を深めることが期待される。 
履修条件
世田谷区及び下高井戸・桜上水に関心を持っている、ないし、地元地域社会における大学の社会的貢献のあり方について探究してみたいと考える学生であれば、誰でも履修できる。全ての学科の学生・大学院生に開かれている。 
事前学習・授業計画コメント
次回テーマに関わる現状と課題について、事前に調べ、考えてくることが求められる。 
授業計画
1
ガイダンス 
2
世田谷区の概況と政策課題 ―過去・現在・未来―
ゲストスピーカー:世田谷区政策経営部政策研究担当課(せたがや自治政策研究所)吉原清治氏  
3
世田谷の地域性とまちづくり ―多様化する都市地域社会の実相と「場所」が生み出す“つながり”創出の契機をめぐって―
ゲストスピーカー:文理学部講師 松橋達矢氏 
4
下高井戸駅周辺地区のまちづくり計画を考える
ゲストスピーカー:パシフィックコンサルタンツ(株)マネジメント事業本部 総合プロジェクト部 都市・交通戦略室 矢倉信行氏 
5
文理学部生が制作したドキュメンタリー作品で読み解く下高井戸(1)
2011年度作品「下高井戸シネマ ―マンション2階の‘大きな’映画館―」
ゲストスピーカー:下高井戸シネマ支配人または優れたドキュメンタリー映画を見る会 飯田光代氏 
6
文理学部生が制作したドキュメンタリー作品で読み解く下高井戸(2)
2011年度作品「しMOTAかいど ―商店街の中の精神障害者施設―」
ゲストスピーカー:社会福祉法人めぐはうす・地域生活支援センターMOTA施設長 宮本めぐみ氏 
7
文理学部生が制作したドキュメンタリー作品で読み解く下高井戸(3)
2011年度作品「しもたか音楽祭 ―響け! 愛するこの街で―」
ゲストスピーカー:下高井戸商店街振興組合前理事長 前田勝弘氏/同専務理事 石井健夫氏 
8
中間総括 ―下高井戸の魅力と可能性を再度探り出す―
ゲストスピーカー:世田谷区交通政策担当部鉄道立体・街づくり調整担当課 吉武成寛氏 
9
桜上水駅周辺地区のまちづくり計画を考える
ゲストスピーカー:大戸まちづくり研究所 大戸徹氏 
10
桜上水のポテンシャルをえぐり出す
ゲストスピーカー:桜上水駅周辺地区街づくり協議会会長 鈴木秀典氏 
11
文理学部生が制作したドキュメンタリー作品で読み解く桜上水(1)
作品未定(2012年11月上旬に完成予定) 
12
文理学部生が制作したドキュメンタリー作品で読み解く桜上水(2)
作品未定(2012年11月上旬に完成予定) 
13
中間総括 ―桜上水の魅力と可能性を再度探り出す―
ゲストスピーカー:世田谷区交通政策担当部鉄道立体・街づくり調整担当課 鎌田順一氏 
14
「世田谷観光」の可能性 ―都市型ツーリズムの展開―
ゲストスピーカー:世田谷区産業振興公社常務理事・事務局長 高山博氏  
15
世田谷の現在と未来について語り合おう
ゲストスピーカー:世田谷区長 保坂展人氏(未定) 
その他
成績評価の方法
及び基準
レポート(20%) 、 授業内テスト(50%) 、 授業参画度(30%)
コメント[レポート、授業内テストとレポートの成績を基に、授業参画度(授業での発言内容・回数など)を加味して評価する。]
オフィスアワー
時間割が確定しないと決定できないので、年度初めに本館4F・社会学科後藤研究室前に掲示する。可能な限り、メールで事前に予約を取るように心がけてほしい。メールアドレスは、第1回の授業時に知らせる。 
備考
地元の商店街や地域住民団体、世田谷区などとの連絡・連携を密に図り協働する実践的な活動も展開させていきたい。
※ 諸種の事情によりゲストスピーカーや日程(回)を変更する場合があります。ご承知置き下さい。