授業テーマ
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心の健康を学ぶ
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授業のねらい・到達目標
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日本ではバブル崩壊後、子どもから高齢者に至るまで、”心の荒廃”が問題となっている。自然環境、社会変動、価値観の大きな変容に伴い、青少年によるこれまでにない衝撃的な事件や中高年の10年来、3万人以上の自殺が生じている。世界一の長寿国で高齢者の福祉対策の遅れがある。それに、3.11の大震災、原発事故による、被災者の心のケアが求められている。子どもから高齢者までの適応、精神障害さらに治療法について学習することを到達目標とする。一方、心の健康の基礎知識を学びながら、自己理解を深め情緒の安定の促進を図る。
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授業の方法
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授業は、事例やビデオによる教材を用いて理解を深める。さらに、受講生のメンタル・ヘルスの状況を心理テストを用いて把握し自己理解を促進する。
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履修条件
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心理学と精神医学を履修済みの学生が好ましい。
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事前学習・授業計画コメント
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授業計画を配布するので、予習すること。 次回の授業範囲を説明するので、事前学習をおこなうこと。
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授業計画
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1
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ガイダンス・心の健康とは
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2
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メンタル・ヘルスの歩み(西欧)
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3
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メンタル・ヘルスの歩み(日本)
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4
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心のしくみ(適応機制)
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5
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小児の問題行動(小児神経症と発達障害)
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6
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児童生徒の適応障害(不登校と非行、うつ)
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7
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青年の適応障害(薬物・自殺・摂食障害)
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8
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高齢者の適応障害(器質障害・機能性精神障害)
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9
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人格・精神障害(人格障害・感情障害・統合失調症)
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10
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心理療法の目的、精神療法(カウンセリング)
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11
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遊戯療法、箱庭療法、表現療法(絵画療法、音楽療法、ダンス療法)
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12
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認知行動療法、森田療法、内観療法、回想療法他
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13
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授業の中間まとめ①・理解度の確認①
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14
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授業の中間まとめ②・理解度の確認②
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15
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まとめ・講義内容の整理
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その他
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参考書
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橋本 泰子
『ありがとう療法』
佐藤誠 編
『心の健康トゥディ』
啓明出版
臨床心理学に興味のある人は購入して下さい。
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成績評価の方法 及び基準
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授業内テスト(50%)
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授業参画度(50%)
コメント[出欠の確認は不定期に行います。5回出席をとる中で、3回以上出席してください。登録した授業時間に出席してください。またテストは授業内に実施します。追試・再試の実施はありませんのでご注意ください。 第13回または14回に授業内試験を実施します。]
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備考
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心理学と精神医学を履修していることが望ましい。 成績は授業内テストと出席で決まりますので気をつけて下さい。 履修人数を制限致します。
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