科目名  線形代数1(含演習)
          線形代数1(含演習)
  
3 単位  
 
 
1 年  
前期 
必修 
教員名  渡辺 敬一  
授業テーマ
「大学の数学」入門,行列,ヴェクトル入門. 
授業のねらい・到達目標
大学の数学の方法を身につける. 高校の数学と大学の数学との違いを理解し,論理的に考える習慣を身につける.
大学の数学の基礎である行列,ヴェクトル,線型空間,線型写像に慣れる.複素数をマスターする.
 
授業の方法
まず講義で概念を理解し,それを演習で身につける.授業はその場でわかることを目的とするので
わからないときは必ず質問すること.但し次の講義までに必ず前の講義の復習をしておくこと. 
履修条件
なし 
事前学習・授業計画コメント
物事が理解しにくくなる時、次の3点に気をつけるとよい。
(1)例が無い(話されていることの具体的なイメージがわかない)(2)理論の飛躍など、傾斜こう配が急になったことの自覚が足りない(2)Key word が解らない(定義がわからない)
このような問題は、大抵授業の復習をすることで解決できます。
 これらの内容のチェックを込めた復習を、事前学習の中心に据えてください。

適宜、復習状況をしらべる演習を課す予定です。 
授業計画
1
高校で習った2×2行列のお話を発展させながら、これから勉強する内容を概観します。
教科書の第二章から始めます.
まず、(1).1次変換,回転,逆行列. 
2
2×2行列の演算(2).行列の対角化,固有値と固有ヴェクトル. 
3
一般の行列の加法,乗法
 
4
行列と線形写像. 
5
連立一次方程式と行列の基本変形 1
 
6
連立一次方程式と行列の基本変形 2,ガウス行列  
7
行列式(1).定義と基本的性質
第1回中間試験を、区切りの良いところで行います。 
8
行列式(2).行,列による展開.逆行列,クレーマーの公式.
 
9
行列式(3).行列式の応用.図形の方程式,逆行列.この辺でマセマティカを線形代数に使って見ます. 
10
空間のヴェクトルと空間幾何への応用.ヴェクトル積. 
11
平面,直線の方程式. 
12
複素数と代数学の基本定理 
13
まとめと授業内試験 
14
課題学習および質疑応答 
15
補足と試験の解説 
その他
教科書
渡辺敬一、松浦豊、泊昌孝  『具体例から始める線型代数』  日本評論社(ISBN 978-4-535-78480-2)  2007年  第1版
複素数の部分については「基礎数学セミナー」のテキストを教科書とする. 
参考書
文理学部数学教室  『数学基礎セミナー』  日本評論社  2007年
 
成績評価の方法
及び基準
試験(30%) 、 平常点(15%) 、 授業内テスト(45%) 、 授業参画度(10%)
コメント[出席をとります。シラバスにもあるように、授業内にて中間テストを2回程度おこないたい。これに、定期試験を合わせ、演習を含む授業への取り組みを平常点として総合的に評価をおこなう。]
オフィスアワー
授業中に指示する. 
備考
 まず、出席をすること。わからなくても諦めないこと。自分で直接体験した講義は今すぐに目に見えなくても身に付きます。それを信じて頑張ってください。
 授業は対話が重要です。わからないからと言って、諦めないで。先生だけでなく、友人達とも議論をし、すこしづつ理解を深めてゆくのが勉強です。将来に渡る「自分にあった勉強の仕方」を学ぶのが大学の勉強の一つの目標でもあります。