授業テーマ
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実践と振り返りから何を得るか
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授業のねらい・到達目標
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ボランティアは、広く一般市民がおこなうものとして広まってきている。またそれは、かつてのボランティア観から脱し、富める者が富まざる者に手を差し伸べるというものではなく、両者がまさに“win-win”の関係となっておこなうものである。 例えば、学校支援ボランティアでは指導上困難を抱える子どもや人手が不足している学校や教員からすれば、ボランティアを受け入れることは大きな助けとなる一方、ボランティアをする側は活動を通してやりがいを得ることができるし、将来教員を目指そうとする学生であれば学校現場を直接見て関わることで自らの教職観を再考したりスキルを身につけたりすることができる貴重な体験の場を提供していただくことになる。このようにボランティア活動は、活動をおこなう側にも大きなメリットがあるものであり、それゆえに市民社会に浸透してきたといえよう。 こうしたボランティア活動を比較的時間がある学生時代におこなっておくことは、個々の学生のキャリアビジョンを構想するためにも大変有効となる。「ボランティア精神を培おう」とするのが本授業の意図するところではなく、こうした活動を通して、どのようなことが自分の「喜び」であり、働くことの苦労にはどのようなことがあるのかといった自らの将来設計をする手だてにすることが本授業の目的であり、キャリア教育の一環という位置づけもある。
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授業の方法
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ボランティアの実践先を自ら探し、そこでの活動を主とする。 活動の記録を自らとっておき、活動が終了するか、または活動報告会前(報告会は2月上旬に開催予定)までに活動の証明を実践先の担当者にもらう。この活動証明と報告会での発表の両方をもって、単位の修得が可能になる。
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履修条件
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前学期に開講しているボランティア学1を履修し、単位を修得した学生のみ受講可能。
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事前学習・授業計画コメント
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初回の授業時に、単位修得の条件やボランティア先の確保などについてガイダンスおこなう。重要事項の説明をおこなうので、必ず参加すること。 その後は、ボランティア先を各自で見つけて活動をおこなう。授業は、2月に活動報告書を作成して、口頭発表をおこなう「活動報告会」を開催する。適宜、不明な点があれば、オフィスアワーまたはメール等で個別に受け付ける。 ボランティアの活動等についての詳細は、以下の通り。 ①学生自身がボランティアの活動先を決め、活動を開始する。 ②活動先で30時間以上の活動をおこなったとする証明を担当者に記入していただく。 ③活動内容をレジュメ(A4用紙40字×36行で2枚以上)にまとめる。 ④2月上旬に予定する「活動報告会」に参加し、報告する。この時までに30時間以上の活動を終了している学生は、必ずここで各自10分程度の活動についての発表と討論をおこなうこと。これに参加しなかった場合は、単位は認められない。また、活動が30時間に達しなかった学生も、必ずこれに参加すること。参加した学生には、参加票を渡すので、これをレジュメの表紙に添付(のり付け)して提出すること。参加できなかった場合は、翌年度の「活動報告会」に参加して参加票をもらうまではレポートの提出はできないので注意すること。
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