宗教学演習８

授業テーマ	知の巨人・空海の思想体系を学ぶ
授業のねらい・到達目標	前期に引き続き、空海の著作『秘蔵宝鑰』（書き下し文・現代語訳）の講読を通して、空海の十住心の思想を学ぶ。後期は仏教諸宗派の基本的な特徴に加え、密教の本質について理解することを目指します。このテキストは、淳和天皇の勅命により、自宗の教理をまとめたもので、『秘密曼荼羅十住心論』とともに献上されている空海晩年の傑作です。現代を生き抜く私たちの心にも響く、空海の思想を味わっていきたいと思います。
授業の方法	指定の教科書、あるいは必要に応じて担当者作成のプリントを使用して、講義形式で進めます。受講生にテキストを輪読してもらい、それに解説を加え、随時、質疑応答の時間も設けながら、進めていきます。空海あるいは密教関連の映像資料も使って、より理解を深めるようにします。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	予めそれぞれの回の範囲をよく読んで講義に臨んで下さい。特に多岐にわたる仏教の専門用語については、語釈も十分に参照してください。

その他
教科書	宮坂宥勝『空海コレクション１（ちくま文芸文庫）』筑摩書店 2010年
参考書	加藤精一『空海入門（角川ソフィア文庫）』角川書店 2012年詳細は授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準	平常点(40%)、レポート(60%) 全体の２／３以上、出席している者のみを評価の対象とする。平常点は、出席に加え、質疑・討論などでの発言状況による。レポートは、演習内容を十分に踏まえた上で作成することが条件。