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科目名 | 美学特殊講義1 | ||||
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教員名 | 柳沢 史明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 芸術作品の展示と異文化表象 |
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授業のねらい・到達目標 | 二十世紀後半以降、美術館・博物館における展示をめぐる問題点や新たな展示例に関する考察が進んでいる。とりわけ非西欧圏の感性的文化がいかに展示され語られてきたかという主題は、近代西欧的「芸術」概念に再検討をもたらすものといえる。この講義では、主にサハラ以南のアフリカの造形物(仮面、彫像など)を具体例に、異文化表象に付随する「民族性」や「他者性」が、表象する側、また表象される側によってどのように構築されてきたかを概観する。この作業を通じ、芸術作品ないし芸術ジャンルがいかに伝播され、受容され、構築されていくかという経過を文化史的・哲学的に理解することが目標となる。 |
授業の方法 | 講義(必要に応じ、プリントの配布や映像資料の投射を行う) |
授業計画 | |
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1 | イントロダクション |
2 | 近現代における異文化表象について(1):「驚異の部屋」 |
3 | 近現代における異文化表象について(2):「万国博覧会」 |
4 | アフリカ芸術の「発見」(1):フランスのアヴァンギャルド、美術商 |
5 | アフリカ芸術の「発見」(2):人種主義と芸術 |
6 | アフリカ芸術の「発見」(3):二十世紀初頭の民族学における「芸術」概念 |
7 | アフリカ芸術の「発見」(4):黒人文化運動における「黒人芸術」 |
8 | 1984年MoMAにおける「プリミティヴィズム」展をめぐる議論(1):Th.マクェヴィリー |
9 | 1984年MoMAにおける「プリミティヴィズム」展をめぐる議論(2):J.クリフォード |
10 | 1984年MoMAにおける「プリミティヴィズム」展をめぐる議論(3):H.フォスター |
11 | 「プリミティヴィズム」展以降のアフリカ彫刻展示をめぐる現況(1):西洋における展示 |
12 | 「プリミティヴィズム」展以降のアフリカ彫刻展示をめぐる現況(2):旧植民地側からの参画 |
13 | 分析哲学から見た非西洋の感性的文化:制度論について |
14 | 課題学習 |
15 | 総括 |
その他 | |
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参考書 | ジェイムズ・クリフォード 『文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術』 人文書院 2003年 吉田憲司 『文化の「発見」』 岩波書店 1999年 前者は1988年に発表された原書の翻訳であり、異文化の展示・表象をめぐるその後の議論を決定付けた書である。後者は、その流れを受け発表され、博物館や異文化の展示をめぐる問題をわかりやすく概説している。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(30%)、レポート(70%) |