児童文学・絵本論

授業テーマ	近代児童文学の展開
授業のねらい・到達目標	日本の近代児童文学は明治期に発生し、大正期に『赤い鳥』運動などによって確立後、第二次大戦後に大きく変容し、子ども読者の関心を重視する物語や絵本が誕生した。さらに80年代以降は、戦後児童文学の「理想主義」「成長神話」の規範を乗り越える、新しい様式の物語が生み出されている。そうした変遷を、時代的意義を担った作品を通して確認し、また欧米の児童文学とも比較しつつ、社会の動向と密接に結びついた各種の児童文学を読み解き、現代の子どもを取り巻く状況と物語の関係も考えたい。
授業の方法	講義形式。教科書に沿って授業を進めつつ、実際に児童文学作品も読んでもらう。教科書は授業内試験でも使用するので、必ず購入すること。
履修条件	受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第一回目の授業に出席すること。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	実際に児童文学を読んでレポートを作成してもらう。選択する作品と書き方は授業中に指示する。

その他
教科書	川端有子『児童文学の教科書』玉川大学出版部 2013年教科書不携帯の場合は授業内テストの受験を認めない。
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、レポート(20%)、授業内テスト(30%)、授業参画度(30%) 欠席５回で単位不認定。授業開始５分以上の遅刻は認めない。遅刻２回で欠席１回に数える。平常点はリアクションペーパーの内容で判断。