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科目名 | 生活構造論 | ||||
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旧カリキュラム名 | 生活構造論 | ||||
教員名 | 久保田 裕之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 生活研究の非家族論的転回(応用編) |
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授業のねらい・到達目標 | わたしたちの「生活」は、市場経済・政治社会・地域社会と境界を接しながら、物理的・時間的・情緒的な側面を持ち、労働・休息・余暇といった諸要素から成り立っている。この授業では、マルクス主義の強い影響のもと「生活構造論」として始まった私たちの「生活」そのものへの眼差しが、家政学・経済学・法学・政策学、そして社会学といった様々な学問分野が、どのような角度から「生活」への接近を試みてきたのかを概観することで、日常用語である「生活」を学術的に立体化していきたい。とりわけ、これまでは家族ではない生活集団をどのように扱ってきたのか、扱うことができるのかという観点から生活構造論を批判的に検討していく。 |
授業の方法 | 原則として、レジュメを配布したうえで講義形式で授業を実施するが、必要に応じてDVD等の映像資料を用いることもある。最終的に、現代の家族や生活にかかわる社会問題・社会現象の中から自分の関心のあるトピックをひとつ選択して、授業で扱った生活構造に関する理論を用いて論じる期末レポート(A4で6頁程度)を提出する。 |
履修条件 | 必須ではないが、「家族社会学1」 、および、「家族社会学2」の両方を履修していることが望ましい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 毎回、事前に指定された教科書の該当箇所を読んでくること。加えて、授業の中で配布される学術論文を読んでくること。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス:基本概念の解説(家族・家庭・世帯・家計) |
2 | 学説史(1):マルクス主義と生活構造論 |
3 | 学説史(2):システム論と生活構造論 |
4 | 学説史(3):ライフサイクル論からライフスタイル論へ |
5 | 家事労働論の射程(1):資本主義における家事 |
6 | 家事労働論の射程(2):家事労働・ケア労働・感情労働 |
7 | 家事労働論の射程(1):資本主義における家事 |
8 | 家事労働論の射程(2):家事労働・ケア労働・感情労働 |
9 | 家族法・租税法の想定(1): 法は家庭に立ち入らず |
10 | 家族法・租税法の想定(2):家計における性的・経済的一体性 |
11 | 社会政策論の焦点(1): 家計の一体性という神話 |
12 | 社会政策論の焦点(2):政策単位の個人化と家族 |
13 | 社会階層論の隘路(1):世帯概念の変遷と二極化 |
14 | 社会階層論の隘路(2):再生産の場としての家族 |
15 | まとめ:生活研究の課題と展望 |
その他 | |
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教科書 | NHK放送文化研究所編 『日本人の生活時間・2010――NHK国民生活時間調査(ソフトカバー)』 NHK出版会(定価2,940円) 2011年 指定した教科書はデータブックに近いものだが、現代の家族をめぐる状況を統計的に概観するうえでも重要なので、遅くとも2回目の授業までに用意しておくこと。ネットなどで古本を購入してもかまわないが、その場合は版の新しさに注意すること。 |
参考書 | 三浦典子編 『生活構造論 (リーディングス日本の社会学5)』 東京大学出版会 1986年 渡辺益男 『生活の構造的把握の理論―新しい生活構造論の構築をめざして』 川島書店 1996年 夏刈康男・仲川秀樹・松岡雅裕 『人間生活の理論と構造』 学文社 1999年 生活構造論の歴史と広がりを知るために、さしあたり三冊を挙げておく。購入しておく必要はないが、期末レポート作成のために役立てて欲しい。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) 学期末に提出する期末レポート(A4で6頁程度)70%、および、授業参加(出席+リアクションペーパー)30%をもとに総合的に評価する。詳細は初回の授業ガイダンスで確認すること。 |
オフィスアワー | 初回の授業ガイダンスで指示する。 |