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科目名 | 社会学応用講義2 | ||||
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旧カリキュラム名 | 社会政策論 | ||||
教員名 | 恩田 守雄 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 「社会」の政策―相互扶助と互助社会論 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義は、社会政策を「社会」についての政策、すなわちより望ましい「社会」(ミクロ社会―社会的行為、マクロ社会―社会集団、地域社会、準社会)をつくるための政策として捉える。始めに経済と社会をめぐる思想を通して社会的正義について考え、次に日本固有の社会構造(イエ集団、ムラ社会の原理)を紹介し、日本の伝統的な互助行為から相互扶助のあり方を通して望ましい「社会」について理解することを目標にする。個別の「社会」では、家族(孤族)や組織(生きがい)の問題、地域社会の過疎化、国民社会の少子高齢化、意思決定できない大衆や階層格差の現状を紹介する。特に東日本大震災を契機に人と人とのつながりや絆が改めて問われているとき、他者との連帯や共生から支え合いの社会システムについて考える意味は大きい。「社会的包摂」や「社会的排除」という視点も含め、互助社会論を中心に必要な「市民社会」の政策を考えるための基本的な枠組みを提示することが授業のねらいである。 |
授業の方法 | できるだけ関連する現代社会のトピックスを取り上げ、受講する学生諸君が問題の発見、分析、解決策の提示という一連のステップを踏めるように指導する。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 「日本の互助社会」の授業では、教科書の該当する箇所を事前に読んでおくこと。 |
授業計画 | |
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1 | イントロダクション―社会科学(社会学)入門 |
2 | 経済学の社会政策と社会学の社会政策―「社会」の政策体系と社会的正義 |
3 | 欧米と日本の経済社会思想―ポランニー、ヴェブレン、高田保馬他 |
4 | 日本社会の原理―イエ集団の原理、ムラ社会の原理 |
5 | 日本の互助社会(1)―互助行為と互助ネットワーク |
6 | 日本の互助社会(2)―公助、共助、自(私)助 |
7 | 日本の互助社会(3)―強制互助組織と共生互助組織 |
8 | 日本の互助社会(4)―「一村一助」運動とセイフティ・ネット |
9 | 社会集団(家族)の政策―家父長制家族と友愛家族 |
10 | 社会集団(組織)の政策―企業組織と日本的経営(日本人の労働と雇用) |
11 | 地域社会(村落、都市)の政策―地域づくり(むらおこし、まちおこし) |
12 | 地域社会(国民社会)の政策―少子高齢化社会 |
13 | 準社会(大衆、階層)の政策―大衆社会と階層格差 |
14 | 理解度の確認―授業内試験 |
15 | エピローグ―まとめ(学習内容の整理) |
その他 | |
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教科書 | 恩田守雄 『互助社会論』 世界思想社 2006年 |
参考書 | 授業中必要に応じて紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(60%)、レポート(10%)、授業参画度(30%) 筆記試験だけでなく,授業中のコメントカード(兼出席票)と受講意欲(態度)も重視する。 |
備考 | 社会学応用講義1(まちづくり論)を受講することが望ましい。 |