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科目名 | ゼミナール1 | ||||
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旧カリキュラム名 | ゼミナール1 | ||||
教員名 | 後藤 範章 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | Doing Visual, Cultural & Urban Sociology!-映像(写真と動画)による「東京」と「東京人」の社会学的研究- |
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授業のねらい・到達目標 | 映像(視覚)社会学と文化社会学と都市社会学がドッキングした、活動的で創造的なゼミを展開する。「集合的写真観察法」という独自に開発したビジュアル・メソッドを含む“映像フィールドワーク”を基にして、「東京」(大都市)と「東京人」(都会人)のありようを「社会学の眼(視点・方法・理論)」で読み解く(=社会学する)こと、これがゼミ活動の柱である。感性(センス・オブ・ワンダー)と社会学的想像力を研ぎ澄まし、発想力と企画力、調査力(社会調査リテラシー)と分析力、そして表現(構成)力と応用(問題解決)力を、実践的な諸活動を通して質的に高めて、厳しい競争社会を生き抜いていけるバイタリティとクリエイティビティに富んだ人材(=どんな困難をも乗り越えて目標に到達できる/他者を納得ずくで動かすことのできる「リーダー」)を、2年間かけてじっくりと育てる。 |
授業の方法 | 3・4年生合同で毎週2時限連続で行う。東京/都市に関する文献や自分たちで撮ったビジュアルデータ(写真を主とする)を素材として、多角的に分析し、認識を深める。"ディープな"東京を歩いて観察(オブザべーション)するタウンウォッチング(東京探検団)、グループ別フィールドワーク、ゼミ合宿を実施する。卒論の時間はゼミとは別になるが、卒論の時間をゼミに充てて3時間連続でゼミを行うことも、逆に3時間連続で卒論に充てることもある。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 他者に向けて(口頭で、身体で、文章で、作品で)“表現すること”に力を注ぐ。ゼミプロジェクトの成果を「形」にして11月下旬に学内施設を使って展示発表すると共に、インターネットでも公開する。インタビュー実習、データ収集・分析課題実習、MLやFacebookを活用しての文章表現力を磨く実践、「昨日の日経新聞」なども取り入れ、ゼミ生の調査力と分析力、表現力に磨きをかける。 ゼミナールで取り組むプロジェクトの理論的・方法論的な基礎を固めかつ応用力を高めるために、同じ曜日・時限の前・後期に開講する後藤担当の「映像社会学」と「東京と東京人の社会学」をできる限り受講するようにして欲しい(既修者はこの限りでない)。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス:ゼミ活動の方針と内容及び年間スケジュールの確定 |
2 | インタビュー実習(インタビューアーとインタビュイーのロールプレイング)と他己紹介 |
3 | データ収集・分析課題実習 |
4 | ゼミのプロジェクト“写真で語る:「東京」の社会学”('94-'12)の成果と課題 |
5 | 文献を読んだり、ビジュアル教材(映画やドキュメンタリー、TV番組など)を視聴しての討論 |
6 | 集合的写真観察法の技法と実習 -メイン・プロジェクトのために- |
7 | 東京ドキュメンタリー制作の技法と実習 -サブ・プロジェクトのために- |
8 | 東京各地でのタウンウォッチング(ディープな東京探索)の企画・設計 |
9 | タウンウォッチング(東京探検団)の実施(ゼミ全体とグループ別) |
10 | タウンウォッチング(東京探検団)の成果報告と検討 -調査研究テーマの構想- |
11 | 「東京」にいかに切り込むか -テーマの設定とアプローチの方法について- |
12 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -作品化への視点と戦略- |
13 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -フィールドワークの企画・設計- |
14 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(1) |
15 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -作品タイトル・解説文の作成と練り直し-(1) |
16 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(2) |
17 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -作品タイトル・解説文の作成と練り直し-(2) |
18 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(3) |
19 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -作品タイトル・解説文の作成と練り直し-(3) |
20 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -作品タイトル・解説文の作成と練り直し-(4) |
21 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -展示作品(写真+作品タイトル+解説文)の完成-(1) |
22 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -展示作品(写真+作品タイトル+解説文)の完成-(2) |
23 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -展示の諸準備-(1) |
24 | “写真で語る:「東京」の社会学 '13”へ向けて -展示の諸準備-(2) |
25 | 学内での展示発表 -“写真で語る:「東京」の社会学 '13”- |
26 | 展示発表を終えて -成功と失敗の社会学的分析-(1) |
27 | 展示発表を終えて -成功と失敗の社会学的分析-(2) |
28 | ウェブサイトへの2013度プロジェクト成果のアップ |
29 | 報告書(ゼミブックレット)の刊行 -ゼミプロジェクト成果の公表と課題の明確化- |
30 | 1年間のゼミ活動の総括 -ゼミプロジェクトを更に発展させるために- |
その他 | |
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教科書 | キャロライン・ノウルズほか(後藤範章完訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力-社会風景をありありと描写する-』 ミネルヴァ書房 2012年 第1版 マックス・ウェーバー(大塚久雄訳) 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神[改訳版]』 岩波文庫 1989年 大谷信介・後藤範章ほか編著 『新・社会調査へのアプローチ』 ミネルヴァ書房 2013年 第1版 1はゼミプロジェクトの理論武装用のテキストとして、2はサブゼミ(毎月1回6限に開講)での古典講読用のテキストとして(読み終わったら、マルクス、デュルケム、ジンメル等も)、3はゼミプロジェクトによる作品化と卒論執筆用のテキストとして、2年間を通して最大限に利活用する。 |
参考書 | 谷富夫・山本努編著 『よくわかる質的社会調査 プロセス編』 ミネルヴァ書房 2010年 日本社会学会 『社会学評論第237号 (「見る」ことと「聞く」ことと「調べる」こと-社会学理論と方法の視聴覚的編成-)』 有斐閣 2009年 倉石忠彦ほか編 『現代都市伝承論』 岩田書院 2005年 上記3書に所収の後藤論文、及び後藤ゼミのウェブサイト http://n510.com も参照のこと。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業参画度(30%)、ゼミへの貢献度(50%) ゼミへの参画度と貢献度、レポートなどを総合して評価する。なお、「ゼミへの貢献度」には、後藤ゼミとして参画する、7月と11月に成城大学及び国士舘大学で開催される「世田谷区内5大学ゼミ研究集会」、10/11-13に慶應大学で開催される「オルタナ日社大会@三田の家」、11/20-24の社会学科主催の「ソシオフェスタ」などに、どの程度深く関わり、どのような収穫を得ることができたかも含まれる。 |
オフィスアワー | 本館4F・社会学科後藤研究室前に掲示する。 |
備考 | 夏休みにはゼミ合宿(3泊4日)を、冬場には卒業生を招いての就活セミナーなどを開催する。毎年、ゼミブックレット(ゼミ活動報告書)も発行している。正規時間外の活動が多くなるが、生涯に渡って輝き続ける宝物(自分たちで創り上げた作品群、絆、能力や技能)がもたらされるだろう(曰く「後藤ゼミは大変だよ。でも、成長できる!」)。ゼミのキャッチフレーズは、“せめぎ合いとつむぎ合いのダイナミズム”。ゼミを内外に常時公開しているので、いつでも、誰でも、ゼミに参加することができる。特に、入りたいゼミが決まっていない社会学科2年生には、ぜひ一度その目で見て、体験してみてもらいたい(1年生や他学科生も歓迎!)。 |