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宗教史3

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科目名 宗教史3
教員名 岩田 孝
単位数    2 学年 1・2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 仏教思想史を初期仏教の教理を中心に概観する。初期仏教において提唱された、四聖諦、縁起、中道、世界の構成などについての基本的な考え方を説明する。初期仏教の教理を理解するために、随時、部派仏教の時代の解釈、あるいは、大乗仏教での哲学的な展開についても言及する。また、仏教の理論の基盤の一つとなっている、諸法が無自性であること(物事が恒常な本体をもたないこと)を軸として、その考え方の思想史的な流れについても講じる。
授業のねらい・到達目標 仏教の思想を学ぶための入門として、比較的理解の容易な仏教的思考方法を、原典またはその翻訳に基づいて、把握することが目標である。
授業の方法 講義形式で行う。随時、学生が仏教用語を調べて発表するという機会を設ける。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 講義の後に、講義で用いた専門用語について、仏教語辞典などを参照して理解を深めること。
授業計画
1 導入:仏教の基本的考え方(四法印)
2 仏教の東アジアへの伝播の概観
3 初期仏教の思想の形成の背景
4 六師外道の見解(素朴実在論、不可知論、宿命論など)
5 仏陀の最初の説法(四聖諦)
6 苦諦(すべては苦であるという命題)の分析
7 縁起説
8 縁起説の分析
9 この世界を構成する要素:五蘊、十二処、十八界など
10 諸行無常
11 仏教の無我説(1)
12 仏教の無我説(2)
13 すべては空であること(空性)の意味(1)
14 すべては空であること(空性)の意味(2)
15 講義内容の整理
その他
教科書 教場でプリントを配布する。
参考書 平川彰 『『インド仏教史』上』 春秋社 1974年 第1版
高崎直道 『『仏教入門』』 東京大学出版会 1986年 第2版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(100%)
第13回もしくは第14回に授業内試験を行う。
オフィスアワー 本授業終了後、本館2Fの講師室にて20分間

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