歴史学１

科目名	歴史学１
旧カリキュラム名	歴史学１
教員名	清水　享
単位数	2	学年	1～4	開講区分	文理学部
科目群	総合教育科目
学期	前期	履修区分	選択

授業テーマ	中国西南少数民族史
授業のねらい・到達目標	本講義ではあまり注目されることのない中国西南地方の歴史を通じて「歴史学」という学問の広がりを学ぶ。この中国西南地方、すなわち雲南省・貴州省・四川省には多くの非漢民族（少数民族）が居住している。彼らは歴史的に文字を持たず、「化外」の地に住む「夷」・「蛮」などと呼ばれ、各時代の漢文史料に現れてくる。このような非漢民族の人々、主に雲南のチベット・ビルマ語族の人々がどのように歴史の舞台に登場してきたか振り返り、「歴史学」のダイナミックな動きを学ぶ。
授業の方法	講義形式にて行う。必要に応じて参考資料を配付する。また、視聴覚教材も適宜使用する。授業内に授業における理解度確認と質問のためのペーパーの提出も適宜行なう。適宜課題も提示する。
履修条件	なし。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	事前に授業に関するキーワードを提示するので、各自その項目について予習すること。また参考書も提示することがあるので、そのときは授業前に目を通しておくこと。理解度確認と質問のためのペーパーも必ず提出すること。授業で提示された課題は必ず提出すること。授業ではテキストは用いず、内容はほぼ全て板書によるので、受講する学生は必ず各自ノートにまとめておくこと。

授業計画
1	ガイダンス　中国の歴史と地理
2	中国西南地方と非漢民族（少数民族）
3	『史記』と「西南夷」、そして「滇国」
4	諸葛孔明と孟獲
5	「南中大姓」および「爨(さん)氏」
6	非漢民族王朝「南詔国」の成立
7	南詔国と唐・吐蕃の国際関係
8	「大理国」
9	モンゴルによる雲南支配
10	明朝と「土司」制度
11	清朝と「改土帰流」
12	清末回民（ムスリム）蜂起
13	近代の雲南
14	理解の確認
15	まとめ　アジアの結節点「雲南」

その他
教科書	特に用いない。
参考書	授業中適宜指示する。また参考資料となるプリントを授業中適宜配布する。
成績評価の方法及び基準	試験(70%)、平常点(30%) 定期試験は自筆のノートの参照を許可する。論述形式にて行うため、箇条書き・図示などノート丸写しの解答は認めないので心得ておくこと。欠席が全講義の1/3を超える学生は期末試験を受験しても評価しない。また公欠が多い学生の要望に応じたレポート課題は一切行わないので注意すること。課題や授業内のペーパーの提出も平常点の評価に含まれる。
オフィスアワー	火曜日