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| 科目名 | 批評研究方法論4 (文化研究) | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 大野 亮司 | ||||
| 単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 | 
| 科目群 | 国文学科 | ||||
| 学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業テーマ | 踏襲・アダプテーション・パロディ――近代日本におけるいくつかの展開―― | 
|---|---|
| 授業のねらい・到達目標 | 先行する何らかの作品や事象を踏まえて、新たな作品を生み出す――これは洋の東西を問わず、近代以前から広く行われていた創作実践だが、しかしこうした実践は、近代・現代の文化において、強固なオリジナル+独創信仰が存在する一方、とりわけ重要な位置を占めている。 この授業では、近代以降の小説と関わるいくつかの事例と、二〇一〇年代のテレビドラマにおける二つの事例をとり上げ、何かを踏まえ(=踏襲)、踏まえたものを作り換え(=アダプテーション)、新たな意味合いを付与し、生み出していく(パロディはその一つのあり方である)のさまを確かめ、それがどのようなものかを理解したい。 以下がこの授業の目標となる。 (1)とり上げた作品はどんな作品や事象を踏まえているかを適切に把握する。 (2)とり上げた作品は先行する作品や事象をどのように踏まえているか、その様相を捉え、理解する。 (3)とり上げた作品はどういう意味をさまざまに生みだし、またどんな異なる地平を新たに開いているかを考え、理解する。  | 
              
| 授業の方法 | 原則として講義形式で行う。ただし授業では、折にふれて質問をしたり、意見を求めたりする。したがって受講者は、随時配布されるプリントには必ずあらかじめ目を通した上で授業に臨むこと。 | 
| 履修条件 | なし。 | 
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 | ガイダンス | 
| 2 | 題詠と〝踏襲〟――ある〝伝統〟の作法―― | 
| 3 | 芥川龍之介の場合(1):既存の物語を踏まえる | 
| 4 | 芥川龍之介の場合(2):架空の物語を踏まえる | 
| 5 | 谷崎潤一郎の場合(1):既存のことばを踏まえているように見せる | 
| 6 | 谷崎潤一郎の場合(2):ありもしない書物を引用する | 
| 7 | テレビドラマにおける〝踏襲〟と〝書き換え〟(1):落語を題材にする | 
| 8 | テレビドラマにおける〝踏襲〟と〝書き換え〟(2):落語の何を踏まえるか | 
| 9 | テレビドラマにおける〝踏襲〟と〝書き換え〟(3):回想と現前の1980年代 | 
| 10 | テレビドラマにおける〝踏襲〟と〝書き換え〟(4):〝過去〟ともに〝今〟を生きる | 
| 11 | 後藤明生の場合(1):ある日〝ぶらり旅〟に出かけてみる | 
| 12 | 後藤明生の場合(2):さまようことと到着すること | 
| 13 | 後藤明生の場合(3):増殖する細部 | 
| 14 | 後藤明生の場合(4):同じことと異なることの共存 | 
| 15 | 授業のまとめ | 
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 教科書は用いない。授業時に配布するプリントをテキストとする。 | 
| 参考書 | プリントを随時配布する。その他については、折にふれて授業時に紹介する。 | 
| 成績評価の方法及び基準 | 平常点(30%)、レポート(70%) 原則として授業数全体の3分の2以上の出席が、成績評価を行うにあたっての前提条件となる。その上で、レポートの内容と平常点(授業態度や授業へのとりくみ方等)により、総合的に評価する。  | 
              
| オフィスアワー | 授業内でE-mailアドレスを伝えるので、そちらへ連絡すること。 |