中国現代思想研究１

授業テーマ	ジェンダーの中国史
授業のねらい・到達目標	中国前近代社会におけるジェンダー秩序にかかわる家族構造、セクシャリティ、男性性と女性性、性別役割分業、権力と資源の配置などが歴史的にどのように形成され変化してきたかを考察する。
授業の方法	英語圏での中国ジェンダー史のテキストSusan Mann "Gender and Sexuality in Modern Chinese History" の日本語訳原稿をテキストに、講義形式を中心として進め、受講生の訳稿への意見を募る。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	事前にテキストの該当部分を読んで、授業に臨むこと。

授業計画
1	はじめに－中国のジェンダー秩序をめぐって
2	はしがき：性に歴史はあるのか？
3	序論：深窓の女性と独身男性たち
4	Part１：ジェンダー、セクシャリティ、そして国家１．家族と国家－性別隔離
5	２．女性の人身売買と独身男性の問題
6	３．政治と法律の中のセクシャリティとジェンダー関係
7	Part２：ジェンダー、セクシャリティ、そして身体４．医療、芸術、スポーツにおける身体
8	５．飾られ、展示され、隠され、変形される身体
9	６．身体の放棄－女性の自殺と溺女
10	Part３：ジェンダー、セクシャリティ、そして他者７．同性関係と性を超えた振る舞い
11	８．セクシャリティと創造的な想像力
12	９．セクシャリティと他者
13	結論
14	到達度の確認
15	まとめ

その他
教科書	テキストについては、授業中に指示する。
参考書	シャルル・メイエール著、辻由美訳『中国女性の歴史』白水社 1995年関西中国女性史研究会編『中国女性史入門－女たちの今と昔』人文書院 2005年
成績評価の方法及び基準	レポート(50%)、授業参画度(50%) 授業で取り上げた内容についてどれだけ具体例を踏まえて考察しているか、授業内の発言やコメントペーパー・レポートから評価する。
オフィスアワー	小浜研究室にて随時（学科事務室を通じて予約すること）。