ドイツ文化専門講義２

授業テーマ	冷戦下におけるドイツ連邦共和国（西ドイツ）の外交・内政の変遷と社会運動・市民運動の展開の双方について考察し、現代ドイツの社会と文化について総合的に論じる。
授業のねらい・到達目標	今日のドイツにおける脱原発の運動や政策は、日本をはじめ、世界中から大きな注目を集めている。その背景には戦後ドイツにおける社会運動に根差した抗議文化と市民社会の形成があったと考えられる。本講義では、諸運動がどのような歴史的背景のもとで生成し、いかなる展開を見せてきたのかについて、具体的事例をあげながら考察し、市民参加に基づく政治のあり方について議論をしていく。
授業の方法	70年代末から東西ドイツ統一までをとり上げる。ここでは反原発・脱原発や反核平和、環境、フェミニズムといったテーマを掲げる「新しい社会運動」、そして「緑の党」、東ドイツ民主化運動、さらに現在、国境を越えて活動する環境NGOの動向などについて、具体的事例をあげながら検討する。また最新のドイツ事情についても、随時トピックとしてとり上げ、戦後政治と現在との関わりについて検証する。
履修条件	前期の続きの内容となるので前期からの継続履修が望ましい。