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科目名 | 社会学応用講義2 | ||||
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旧カリキュラム名 | 社会政策論 | ||||
教員名 | 坂田 勝彦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 3.11後の社会学:東日本大震災後に露呈した日本社会の問題について、特に現在被災地で生起している様々な事象をもとに考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、自然災害であるだけでなく、 むしろ福島第一原発事故に象徴されるように、 戦後日本の社会システムと深く連動した社会的災害としての性質を強く持つ。 ゆえに、震災発生後、私たちはこの社会が構造的に内包してきた様々な問題を改めて目の当たりにすることになった。 そして、震災発生から3年余りが経過した現在において、それらはより深刻なものとなりつつある。 本講義では、3.11後にとりわけ被災地で生じている様々な事象をもとに、現代日本社会の現状や問題点を学ぶ。 その際、特に震災体験・コミュニティ・メディアといったポイントに着目することで、 「社会」を抽象的な思弁としてではなく、 私たちの日常と「地続き」の現実として捉える社会学的想像力の練磨を目標とする。 |
授業の方法 | 参考文献やビデオ、ドキュメンタリーといった映像資料、プリントその他を持ちながら、社会の変化やそこで生きる生活者の問題を、具体的な形で考える方法をとる。また、授業の中では適宜質問時間を設け、講師と受講生のコミュニケーションを図る。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 必要に応じて、授業の最後に次回の授業の範囲を説明しますので、適宜、配布資料などを読んで事前学習をすること。 |
授業計画 | |
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1 | オリエンテーション 東日本大震災が問いかけるもの |
2 | 震災体験について考える(1) 原発事故と「故郷を失う」ということ |
3 | 震災体験について考える(2) 津波被害と遺族のいま |
4 | 震災体験について考える(3) 震災体験を巡る表象のステレオタイプ化 |
5 | コミュニティの問題状況(1) 津波被災地の事例から |
6 | コミュニティの問題状況(2) 原発立地自治体の事例から |
7 | コミュニティの問題状況(3) 福島県いわき市の事例から |
8 | 中間のまとめ |
9 | 「復興」言説のメディア論(1) 映画『フラガール』を巡る報道から |
10 | 「復興」言説のメディア論(2) 被災地におけるローカルメディア実践から |
11 | 3.11後の社会学(1) 「中央」と「地方」という問題系 |
12 | 3.11後の社会学(2) 災害資本主義という問題 |
13 | 3.11後の社会学(3) 被災地で重層化しつつある社会的排除 |
14 | まとめと授業内試験 |
15 | 授業内試験の解説と補足 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 田中重好・船橋晴俊・正村俊之 編 『『東日本大震災と社会学―大災害を生み出した社会』』 ミネルヴァ書房 2013年 第1版 樽川典子・あしなが育英会 編 『『喪失と生存の社会学―大震災のライフヒストリー』』 有信堂高文社 2007年 第1版 金菱清・東北学院大学震災の記録プロジェクト 編 『『千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海辺で暮らすのか』』 生活書院 2013年 第1版 いずれも、本講義を理解する際に参考となるテキストですので、必要に応じて参照してください。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(15%)、レポート(20%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(15%) 出席するだけでなく、テストの結果や、いかに積極的に授業から学ぼうとする姿勢があるかについて、 成績評価の際には基準となります。 |
オフィスアワー | 本授業終了後、本館2Fの講師室にて20分間 |