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科目名 | 生徒指導・進路指導論 | ||||
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教員名 | 稲葉 浩一 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 半期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 子どもはやがて大人になる。当たり前のことであるが、その際私たちのほとんどは、「学校」という機関を通過することが課せられる。そしてそこでの「教育」は単なる知識の伝達というよりも、むしろ「指導」としての実践であるといえる。私たちはひとつところに集められ、否応なく「指導」され続けることを経て「大人」になったのだ。本授業では単なる教職科目としてではなく、私たちが大人になり社会に進出すること・ひとりの個人として成長することと学校教育の関係について考えを深めていく。 |
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授業のねらい・到達目標 | 生徒・進路指導をはじめとする教育実践の方法は、現場で経験を積んでいくことで習得される部分が大きい。だが熟練した登山家にも地図やコンパスが必要なように、教育実践者もまた日常生活では培いにくいアングルの異なった視点を携えることが重要である。本授業では生徒・進路指導に関する基礎的な知識を習得したうえで、自らの経験にフィードバック可能ないくつかの視点・思考法を身につけることをねらいとする。そのうえで一般的に流通する教育言説・教育観に対し吟味を行える感性を養うことを目指す。 |
授業の方法 | パワーポイントを用いた講義形式で行う。毎回資料を配布し、適宜映像資料等を用いる。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 受講生は単なる教職科目としてだけではなく、マスメディアで報じられている教育問題、とりわけ少年犯罪・いじめ・学級崩壊・ニート問題等において教育現場の指導がどのような期待を持たれているのか、日頃から関心をもつこと。また各授業後には、復習とともにこれら教育問題や自身の学校経験と照らし合わせ、理解を深めていくことが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 | 生徒・進路指導概説:オリエンテーション |
2 | 生徒・進路指導の意義と目的について |
3 | 生徒指導と生徒の「自己」について |
4 | 教師‐生徒関係(1)生徒の自己指導能力=主体性について |
5 | 教師‐生徒関係(2):生徒理解について |
6 | 非行と逸脱(1)逸脱の理論―原因論の観点から |
7 | 非行と逸脱(2)逸脱の理論―関係論の観点から |
8 | 不登校について |
9 | 進路指導(1)生徒指導における進路指導の位置づけ |
10 | 進路指導(2)生徒の自己実現と進路 |
11 | 進路指導(3)フリーター・ニート問題 |
12 | 矯正教育実践に学ぶ生徒・進路指導の技法 |
13 | いじめ問題(1)「いじめ」の基本的理解とその諸相 |
14 | いじめ問題(2)「いじめ問題」への取り組みについて |
15 | まとめと補論 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は用いず、授業内配布資料にて授業を進めていく。 |
参考書 | 広田照幸・伊藤茂樹 『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』 日本図書センター 2010年 久冨善之・山崎鎮親・長谷川 裕 (編) 『図説 教育の論点』 旬報社 2010年 学習に有用な文献を適宜紹介していく。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(100%) 出席そのものは成績評価に関係せず試験100%とするが、授業内で実施する予定であるリアクションペーパーを成績評価の際に若干加味することがある。詳しくは第1回目の授業で説明する。成績評価には試験の内容が大きくかかわるため、今年度中に単位が必要な学生は十分に注意すること。 |
オフィスアワー | 受講者と相談の上、設定する。 |
備考 | 講義中の私語、及び聴講に無関係な作業等を固く禁止する。注意に従わない受講生には厳格な措置をとることがある。 |