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科目名 | 地域政策論 | ||||
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教員名 | 木村 琢郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | グローバル社会、グローバルな地域関係に対する地理学の意義を学ぶとともに、グローバルな問題を解決する地域政策を考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | 1.グローバル化する国際社会を超長期的な視点で捉え、21世紀のグローバル社会を地理学の視点から展望する。 2.国際関係を超えて、国境を超えたグローバルな地域関係を空間的重層構造の中で捉える地理学の意義を学ぶ。 3.ローカルな問題がグローバルな動きの中で形成されていることや、グローバルな問題を身近な都市や地域社会の問題に引き寄せて捉え、地域政策について学ぶ。 |
授業の方法 | 授業は、講義形式で行います。 グローバリゼーションの進展する現在の地球社会を理解するのに、国際関係という空間的枠組みだけでは不十分です。グローバル、ナショナル、リージョナル、ローカルというように、地球社会を重層的に捉える地理学的な空間理解が重要になっています。超長期的な視点から現代のグローバリゼーションを捉え、揺らいでいる国民国家を再定義し、超国家組織や地域分権化などの現代社会が抱える地域的問題について考察します。地理学の空間理論を応用して、「グローバルな地域システム」、その結節点の頂点に立つ「グローバル都市」の構造変化、さらに都市間連携の中で形成されつつある「グローバル都市-地域」などの問題について、理論と直面する現実的諸問題の両面から考察します。さらに、21世紀のオクタナティブな地球社会のあり方についても探求したい。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 1.グローバリゼーションの地理学:イントロダクション |
2 | 1)グローバリゼーションの渦巻き |
3 | 2)地球経済の長期的展開 |
4 |
2.グローバルな地域関係 1)世界史システムと国民国家 |
5 | ビデオ:国民国家とグローバル化 |
6 |
2)地域システムの国際比較 (1)発展途上国の空間組織 |
7 | (2)先進工業国の空間組織:地域分権と国土利用 |
8 | 3)グローバルな地域関係 |
9 |
3.超国家的地域経済圏の形成 1)製品サイクルとグローバル分業 |
10 | 2)都市-地域と超国家的地域経済圏 |
11 |
4.グローバル都市の構造 1)グローバル都市の経済空間と分極化 |
12 | 2)グローバル都市の社会空間とガバナンス |
13 | 3)グローバリゼーションと都市政策:横浜の事例 |
14 | 5.オルタナティブなグローバル空間:グローバル化に、ローカルに、考え、行動しよう |
15 | まとめ |
その他 | |
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教科書 | 特に教科書は利用せず、適宜ハンドアウトを配布する。 |
参考書 | 水岡不二雄編 『経済・社会の地理学』 有斐閣 2002年 アラン・スコット編 『グローバル・シティ・リージョンズ』 ダイヤモンド社 2004年 サスキア・サッセン(伊豫谷登士翁訳 『グローバル・シティ』 筑摩書房 2008年 ノックス・テイラー共編(藤田直晴訳編) 『世界都市の論理』 鹿島出版会 1997年 その他の参考書は適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | コメント(授業参画度を含みます)(50%)、試験としてのエッセー(50%) |
オフィスアワー | 質問については、授業中や授業の前後でお答えします。また、授業内で連絡先等を伝えます。 |