国際情勢２

授業テーマ	２１世紀の国際社会とグローバリゼーションがもたらす光と影
授業のねらい・到達目標	国際情勢１の受講を前提にして、本講座では、冷戦後の国際社会の情勢に焦点を当てて講義する。その中心的な問題はグローバリゼーションと呼ばれる新たな歴史状況であり、それがもたらす光と影を検討し、併せて日本の社会、そして我々にも大きな影響を及ぼす現状を説明し、その対応を考える上でのヒントを与えることを狙いとする。
授業の方法	講義を中心に行うが、毎週、講義冒頭の時間を使って先の週の復習あるいは最新の国際的トピックなどに関するミニ・レポートの記述テストを行う。このレポートの成績は最終的評価に加算するので、受講者各自は必ず予習、そして内外情勢に関する情報収集を怠らないで欲しい。
履修条件	私語や居眠りなど、授業の展開に支障のある行為は厳に慎んで欲しい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	本授業は時々の時事解説も交えるため、常に新聞やニュースなどを読聞しておくことが必要。またシラバスに沿って事前に関連文献や資料などに目を通すことを奨めたい。なお機会があれば、外部の専門家を招いて講義を行うことも考えている。

授業計画
1	冷戦後の国際情勢の変化（配付資料に基づく複合的連鎖の状況を説明する）
2	２０世紀の体制原理と「正統性」の崩壊
3	自己主張の噴出と「宗教」の復活の時代
4	紛争の多発化と国際的危機管理装置の不在
5	国連と地域的安保機構への要請
6	ＮＹ同時多発テロと「新戦争」の開始－イスラーム原理主義が意味するもの
7	グローバリゼーションの拡大と深化
8	グローバリゼーションの「光」の側面
9	グローバリゼーションの「影」の側面
10	南北問題の攪拌現象－飢餓と飽食の世界的構造化
11	環境破壊と人類運命共同体思考の乖離
12	グローバリゼーション下の日本のゆくえ①
13	期末授業内試験
14	新たな価値観の創造を目指して
15	半期を振り返っての総括

その他
教科書	青木　一能『手にとるように現代史がわかる本』かんき出版２０１０年上記の本を中心に講義するため、毎回の授業には持参。そして事前事後の講読をすること。
参考書	授業中に指示する
成績評価の方法及び基準	試験(70%)、レポート(30%) 定期試験を重視するが、毎回講義冒頭で行われるミニ・レポートの提出も成績に勘案し、それらを本試験受験資格とするので必ず毎回出席し、ミニ・レポートを提出すること。
オフィスアワー	火曜日１６：３０以降、木曜日１１：００～１２：００