地域研究３

科目名	地域研究３
旧カリキュラム名	地域研究３
教員名	青木　一能
単位数	2	学年	2～4	開講区分	文理学部
科目群	総合教育科目
学期	後期	履修区分	選択

授業テーマ	現代アフリカへの接近－その歴史・政治・経済・社会の特徴
授業のねらい・到達目標	人類発祥の地といわれるアフリカだが、奴隷貿易に始まる５００年の受難の歴史を手始めに、アフリカのもつ政治・経済・社会の特徴について包括的アプローチを行う。日本にとって最も遠い大陸・アフリカだが、近年，アフリカにおいて日本が果たす役割は極めて大きい。そこで、本講座ではアフリカを概観し、植民地時代の列強による支配の構造、独立後の政治・経済・社会の展開などに言及した後、日本とアフリカの今日的関係についても講義する。
授業の方法	講義を中心に行うが、可能な限り、アフリカの実情をビジュアルに捉えるために、最近のアフリカ訪問時の写真や英国ＢＢＣの取材ビデオなどを用いて分かり易く説明することを心がける。また、受講生は時に必要な情報に関して各自収集することが求められる。原則的に毎回の出席調査はしないが、成績評価に加算されるミニ・テストやレポートを出題するので注意して欲しい。
履修条件	私語、飲食、居眠りなど授業に支障ある行為は厳に慎んで欲しい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	日本では認識度が低い地域だけに、講義前・後の関連情報の収集をできるだけ各自で行って欲しい。とくに、教科書に指定した文献の講義前・後の熟読は欠かせない。

授業計画
1	アフリカと現代国際社会－資源と市場の重要性と深刻化する社会的病理
2	第四世界と呼ばれるアフリカの意味－「成長すれど、発展せず」の現実
3	受難の歴史①－シルクロード・大航海時代・黄金貿易と繋がる歴史の連鎖
4	受難の歴史②－奴隷貿易とそれがもたらす災禍
5	植民地化の背景とその傷跡
6	独立後のアフリカ－人工的国境線とモザイク型部族国家の宿命
7	アフリカ型開発の特徴－輸入代替工業化路線の台頭と破綻
8	アフリカにおける紛争の多発性の背景－独立期と冷戦期
9	冷戦終結のインパクト－構造調整策の導入と民主化への潮流
10	日本とアフリカ①－ひ弱な関係の持続
11	日本とアフリカ②－ＴＩＣＡＤ（東京アフリカ開発会議）の開始と意味
12	成長大陸へのＢＲＩＣｓ（ブラジル、ロシア、インド、中国）の突進
13	期末授業内試験
14	２１世紀アフリカの課題ーアフリカの社会的病理の解消を目指して
15	半期を振り返っての総括

その他
教科書	青木　一能『これがアフリカの全貌だ』かんき出版 2011年
参考書	青木　一能　他『21世紀中東・アフリカ世界』芦書房 2006年授業中に指示する
成績評価の方法及び基準	試験(60%)、平常点(20%)、レポート(20%) 最も評価において重視するのは試験の結果であるが、日ごろからの講義参加は不可欠であるし、時折行うであろう講義内ミニ・テストは必ず受けること。
オフィスアワー	火曜日１６：３０以降、木曜日１１：００～１２：００
備考	半期中に数回行われるミニ・テストは必ず受けてほしい。それが試験に対する受験資格になる。