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応用研究2

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科目名 応用研究2
教員名 辻 勝美
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 『徒然草』と中世の説話伝承
授業のねらい・到達目標 『徒然草』を中心にして、その説話集的性格について検討するとともに、中世の説話文学や物語伝承と関連する章段をとりあげて読解、考察する。『徒然草』の作品としての特質を確認するとともに、中世説話集との差異、中世王朝物語との近似点、近世文学における受容などについても理解を深める。
授業の方法 『徒然草』の読解を中心として講読する。中世の説話伝承、中世王朝物語などについては、受講者が興味関心をもっている作品をとりあげて、調査報告、質疑応答により読解を進めていく。近世における諸注釈、多様なジャンルにみられる享受の問題なども考察の対象とする。
授業計画
1 古典文学としての『徒然草』(高校国語教材の中の『徒然草』)
2 『徒然草』の成立(伝本をめぐる問題)
3 『徒然草』の享受史(講釈・注釈の展開)
4 『徒然草』の王朝物語的章段① (31段・32段)
5 『徒然草』の王朝物語的章段② (43段・44段)
6 『徒然草』の王朝物語的章段③(104段・105段)
7 『徒然草』の説話的章段①(50段・68段 女の鬼、土大根の精)
8 『徒然草』の説話的章段② (89段 猫また、『明月記』の説話伝承)
9 『徒然草』の説話的章段③ (115段 ぼろぼろ、『沙石集』・『ぼろぼろの草子』)
10 『徒然草』の説話的章段④ (152段・153段・154段 日野資朝・『太平記』)
11 『徒然草』の説話的章段⑤ (184段・185段・215段・216段 北条時頼・松下禅尼、安達泰盛)
12 『徒然草』の説話的章段⑥ (10段、206段 徳大寺実定と西行法師、徳大寺実基・公孝)
13 『徒然草』の説話的章段⑦ (225段・226段 白拍子の起源、『平家物語』の成立、義経の伝承)
14 『徒然草』の説話的章段⑧ (218段・230段・235段 狐の妖物)
15 まとめーー『徒然草』と中世説話伝承の表現世界
その他
教科書 プリントを配布する。
参考書 講義中に適宜紹介、指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(40%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 水・木・金 12:10から13:00まで 7号館4階7419

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