公的扶助論

授業テーマ	貧困問題の多角的理解と生活保護制度
授業のねらい・到達目標	①主な貧困調査における貧困の捉え方（定義）の変遷とその背景にある社会状況とを関連づけて理解する。 ②現代日本社会における貧困の実態とその要因を理解する。 ③公的扶助制度の歴史的変遷を理解する。 ④社会保険制度と公的扶助制度の相違について理解する。 ⑤現在の公的扶助制度の仕組みと課題について理解する。
授業の方法	講義が中心となるが、必要に応じて映像資料を用いる。またグループワークを通したディスカッション・発表も適宜行う。授業ごとにリアクションペーパーを配布し、次回の授業でフィードバックする。

授業計画
1	イントロダクション－本授業のねらいと進め方
2	貧困と貧乏
3	現代社会の貧困観（レポート作成）
4	貧困の実際－ホームレス
5	ビデオ鑑賞（レポート作成）
6	公的扶助の史的展開―イギリス
7	公的扶助の史的展開―日本
8	生活保護制度　(1)目的・基本原理・原則
9	生活保護制度　(2)保護基準の構造、実施体制
10	生活保護制度　(3)財源、保護施設、被保護者の権利と義務
11	生活保護の動向と課題（1）―被保護者の特徴
12	生活保護の動向と課題（2）―生活保護法の改正と生活困窮者自立支援法
13	中間のまとめ
14	課題図書の購読
15	捕捉と総括＆ゲストスピーカー

その他
教科書	教科書は使用しない。下記参考書から作成した資料を配布する。社会福祉士国家試験を受験する学生は購入を勧める。
参考書	社会福祉士養成講座編集委員会編『低所得者に対する支援と生活保護制度―公的扶助論（新・社会福祉士養成講座〈16〉）』中央法規出版 2014年第3版橘木俊詔・宮本太郎監修／埋橋孝文編著『生活保護（福祉＋α）』ミネルヴァ書房 2013年後藤広史『ホームレス状態からの「脱却」に向けた支援－人間関係・自尊感情・「場」の保障－』明石書店 2013年阿部彩『弱者の居場所がない社会－貧困・格差と社会的包摂』講談社 2011年
成績評価の方法及び基準	平常点(15%)、授業内テスト(85%) 出席1点×15回＋テスト85点＝100点で評価する。欠席5回以上は評価の対象としない。
オフィスアワー	日時：金曜12：10～13：00 場所：研究室（Ｈ313）方法：事前にメール等でアポイントを取ること（アドレスは授業時に伝える）
備考	理解度・進捗状況によって授業計画には変更がありうる。