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心理療法特論

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科目名
平成28年度入学者		 心理療法特論
科目名
平成27年度以前入学者		 心理療法特論
教員名 倉光　修
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 集中 履修区分 必修
授業テーマ 心理療法の個性的統合
授業のねらい・到達目標 心理療法にはさまざまな学派やアプローチがあるが、実際の臨床場面においては、かなり多くのセラピストやカウンセラーが、クライエントの内的・外的状況と、セラピストのオリエンテーションや個性にあわせて、さまざまな理論や技法を統合したり折衷したりしている。本講義では、その一例として私の統合的アプローチを紹介する。この授業の狙い・到達目標は、この理論について受講生の皆さんが自分なりに検討し、その実際について体験的に学習することである。もちろん、受講生の皆さんがこのアプローチをそのまま日々の臨床活動で実践する必要はなく、むしろ、それぞれの現場やクライエントに適したアプローチを個性的に創造する際の参考にしていただければ幸いである。
授業の方法 １）私が実践している統合的アプローチ（AIO）について説明し、疑問に答える。
２）受講生は、絵の中の登場人物（アイテム）がクライエントになったと想定し、対話を創造し、AIOとの違いについて学ぶ。
３）いくつかの事例についてAIOの立場からコメントし、討論する。
４）紙粘土を用いた造形活動を通して、自分の心理的課題を把握し、また、他者理解を深める。
事前学修・事後学修，授業計画コメント 教科書は研究室や図書館に蔵書があるので、購入できない人は貸借してあらかじめアーネストの章は読んでおくこと。
有名な事例または各大学の心理教育相談室紀要に掲載された事例を一つ選んで読んでくること。
授業計画
1 AIOの紹介と討論（１）
心理的問題の発生と克服に関する仮説の提示
2 AIOの紹介と討論（２）
仮説に関する質疑応答
3 AIOの紹介と討論（３）
詳しい技法の紹介
4 AIOの紹介と討論（４）
詳しい技法に関する質疑応答
5 絵の中の登場人物との模擬カウンセリング（１）
模擬カウンセリング場面の創作
6 絵の中の登場人物との模擬カウンセリング（２）
グループ内でそれぞれの対話の紹介。全員で検討する対話の抽出
7 絵の中の登場人物との模擬カウンセリング（３）
抽出された対話についてAIOの観点からコメントする
8 事例検討（１）
アクスラインのケース：アーネスト
9 事例検討（２）
受講生が選んだ事例A
10 事例検討（３）
受講生が選んだ事例B
11 紙粘土造形（１）
紙粘土を用いて、心の中に浮かんでくるイメージを形にしてみる
12 紙粘土造形（２）
各作品を鑑賞し、それぞれにタイトルをつける
13 紙粘土造形（３）
受講者の半数の作品について心理的課題との関連を述べる
14 紙粘土造形（４）
受講者の次の半数の作品について心理的課題との関連を述べる
15 心理療法の個性的統合についての質疑応答
その他
教科書 倉光修　 『 カウンセリングと教育--現場に役立つ統合的アプローチ』 誠信書房 2011年
成績評価の方法及び基準 レポート(100%)
オフィスアワー 全授業終了後、20分

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