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科目名 平成28年度入学者 |
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科目名 平成27年度以前入学者 |
現代を読み解くための社会思想1 | ||||
教員名 | 松岡 雅裕 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 社会思想を通じて、われわれが逃れることのできない現代社会の2大特徴、資本主義と大衆社会の核心に迫る。前期の授業テーマは、「資本主義と近代社会の諸問題」である。 |
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授業のねらい・到達目標 | 資本主義社会やその文明のあり方、そしてそこに生きる人間の諸問題を、社会学にも関連の深い社会思想を通じて読み解き、その本質的な問題の所在と解決への道筋を考える。 |
授業の方法 | 講義形式が中心となるが、たんに社会思想のエッセンスを述べるにとどまらず、それらが現代に与えた影響、そして何よりもそこから現代社会がいかに読み取れるのか、またいかなる解決の道筋を教えてくれるのか言及したい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 高校時代に使用した『倫理』『政治・経済』『現代社会』の教科書や資料集は結構役立ちます。取り上げる思想家に関する予備知識を事前学習する場合等に活用してください。 |
授業計画 | |
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1 | 前期テーマと講義スケジュールの解説(資本主義社会を、いまなぜ問題とするのか。取り上げる社会思想の概略と問題点) |
2 | 問題提起としてのイギリス市民革命と資本主義社会の勃興(ホッブスの社会契約思想、およびJ.ロックのピューリタニズム的私有財産制) |
3 | 古典派経済学は何をもたらしたか(アダム・スミスの『道徳感情論』と『国富論』を中心に) |
4 | 資本主義体制のなかの調和的市民社会像(カント、フィヒテ、ヘーゲル等ドイツ観念論の系譜と弁証法的国家共同体論) |
5 | マルクス思想・史的唯物論の登場(なぜ、労働と私有財産制に着目したのか) |
6 | 資本主義社会における疎外・物象化・イデオロギー現象(マルクス思想の遺産) |
7 | 資本主義の発展段階説(レーニンの帝国主義論と宇野弘蔵、大内力の国家独占資本主義論から読み取れるもの) |
8 | 資本主義社会における支配形態(グラムシのヘゲモニー論、マルクーゼの抑圧的寛容論、アドルノの文化産業論) |
9 | 資本主義が暗示する生活様式1(生産・労働活動に関するヴェーバーとD.ベルの見解) |
10 | 資本主義が暗示する生活様式2(消費社会に関するリースマンとボードリヤールの見解) |
11 | 資本主義社会における倫理的要請1(ケインズの福祉国家論とハイエクのネオ・リベラリズム) |
12 | 資本主義社会における倫理的要請2(ロールズの分配正義論、およびギデンズのグローバリゼーション論) |
13 | 資本主義社会の残された今日的課題 |
14 | 学習理解度の確認 |
15 | 補足と総括 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 重要な古典とその良質な解説書は授業中に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業参画度(30%) 学期末試験の得点だけではなく、日々の出席点も重視します。 |
オフィスアワー | 社会学科松岡雅裕研究室。原則水・木・金曜日。 |
備考 | 本講義は、大衆社会の諸問題を取り扱う後期開講の「現代を読み解くための社会思想2」と相互に密接な関連をもっている。併せて受講することが望ましい。 また、本講義の基礎的理解を得るために、松岡担当の総合教育科目「思想と文化2(前期開講)」を併せて受講することが望ましい。 |