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科目名 平成28年度入学者 |
宗教史4 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
宗教史4 | ||||
教員名 | 岩田 孝 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1・2 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | インド思想をバラモン教と仏教との思想的対立の視点から考察する。神話や神々への賛歌などをも取り入れながら哲学的な思惟を形成したウパニシャッド哲学に対して、それを批判する形で、仏教やジャイナ教などの諸学派の思想が展開した。本講義では、常住な存在を主張する諸哲学学派と無常な存在を主張する仏教のそれぞれの論点を紹介しそれらの相違点を考察する。考察に際しては、おもに以下の事柄を論題とする。 ヴェーダの神々、ウパニシャッドの哲学(生命の原理に関する諸説)、サーンキヤ学派の二元論、初期仏教の基本的考え方、大乗仏教の空性説、仏教の認識論など。 |
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授業のねらい・到達目標 | バラモン思想と仏教思想の対立点を理解することにより、他の思想(アジアや西洋における思想)の形成を学ぶための基礎を作り上げることを目標とする。 |
授業の方法 | 講義形式で行う。学生の発表の機会を設ける。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 参考資料としてプリントを配布する。学生は、講義内容と参考資料とを対照させることによって、講義ノートを整理する。前の週の講義内容について理解を深めるために、講義の中で若干の質問を行う。また、講義に関連したテーマについて学生に発表する機会を設ける。 |
授業計画 | |
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1 | インドの哲学の特質 |
2 | 宗教と哲学の合一 ヴェーダ関係の資料(以下「資料1」)を配布する。 |
3 |
ヴェーダの神々 [準備] 配布資料1のp.4を読み、神々の概念の形成を理解すること。 |
4 |
多神教と一神教 [準備] 配布資料1のpp. 4-7を読み、多神教と一神教の相違を理解すること。 |
5 |
一元論(創造の歌の解釈) ウパニシャッド関係の資料(以下「資料2」)を配布する。 [準備] 配布資料1のpp. 16-17; p. 23を読み、一元論の考え方を推理すること。 |
6 |
ウパニシャッドの哲学 シャーンディルヤのアートマン説(極大かつ極小なるアートマン) [準備] 配布資料2のpp. 37-38を読み、ウパニシャッドの哲学の発想方法に慣れておくこと。 |
7 |
輪廻の主体は何か。生命を維持する原理としての水 [準備] 配布資料2のpp. 431-433を読み、二種の輪廻説のあることを確認しておくこと。 |
8 |
生命を維持する原理としての火 [準備] 配布資料2のpp. 271-272(ヤージュニャヴルキヤ説)を読んでおくこと。 |
9 |
サーンキヤ学派の二元論 [準備] 配布資料2のpp. 200-203を読み、二元論の萌芽となる考え方を理解すること。 |
10 |
初期仏教教理の概観 仏教関係の資料(以下「資料3」)を配布する。 |
11 |
諸行無常 [準備] 仏教用語の諸辞典に記述された「諸行無常」の解説を読んでおくこと。 |
12 |
仏教の無我説 [準備] 配布資料3のpp. 142-151(無我説の意味)を読んでおくこと。 |
13 |
仏教の諸法空性説 [準備] これまでの講義の内容から類推して、色即是空の意味を理解できる範囲で整理すること。 |
14 | 理解度の確認 |
15 | 講義内容の整理 |
その他 | |
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教科書 | 教場でプリントを配布する。 |
参考書 | 中村元 『『インド思想史』』 岩波書店 1969年 第2版 金倉圓照 『『インド哲学史』』 平楽寺書店 1981年 第15版 服部正明 『『古代インドの神秘思想』』 講談社 2005年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(100%) 第13回もしくは第14回に授業内試験を行う。 |
オフィスアワー | 本授業終了時 |