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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
水圏科学実験1
教員名 大八木 英夫
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地球科学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 水環境の観測と解析の実際
授業のねらい・到達目標 陸水の量と質に関する特徴およびその変化について,水収支・水循環の視点から,水の性質が,その場所の環境とどのように反応し,その場所に則した存在となるか,といった広範囲な水の性格を取り上げる。特に,中小河川や地下水などの水辺空間としての重要性を人間活動との関わりを視点に,現地調査の体験をとおし理解する。学科プログラムの学習・教育到達目標「(D)専門技術」(1-3,5-6,8-15)、「(I)現場主義」(4,7)に寄与する。
【到達目標】
1.調査地域の水環境を事前に文献で調査し,野外調査の方法と測器の取り扱い,水質分析のための機材や試薬について基礎を理解している(1-3・5・6)。
2.水環境に関する野外調査の方法を身につけている(4・7)。
3.現地調査の実施後に,水質分析を行うと共に,地形図や水文データベースを活用し,調査結果の解析ととりまとめをコンピュータにより進める方法を身につけている(8-13)。
4.調査計画を立てる手段を身につけている(4・7・14・15)。
※括弧内の数字は授業計画内の講義番号
授業の方法 多摩川源・上流域の中小河川,八王子郊外の地下水などを対象に水環境の観測を実施し,測器の使用や現地調査の方法について修得する。採取した試料の水分析を実施し,分析方法・試薬の処理・洗浄方法や,得られたデータに基づき室内実験と図化・考察・まとめ方について学習する。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 実際の試料を自らが採取するため,現地調査を数回実施する。また,翌実験の安全確保やスムーズな実験を実施できるように,事前に指定の参考資料などを熟読しておくこと。
授業計画
1 調査機材の使用法と調査計画の建て方について(1)
2 調査機材の使用法と調査計画の建て方について(2)
3 多摩川源・上流域における野外実習における水文観測手法について
4 多摩川源・上流域における野外実習における水文観測結果の整理
5 分析機器・薬品の説明と水質分析(pH4.8アルカリ度法)法の手順について
6 分析機器・薬品の説明と水質分析(pH4.8アルカリ度法)結果の整理
7 八王子郊外における地下水水質調査における水文観測について
8 水質分析(イオンクロマトグラフ)法の手順について
9 水質分析(イオンクロマトグラフ)結果の整理
10 野外調査で得られたデータの図化と解析方法について
11 野外調査で得られたデータの図化と解析方法の応用
12 水質分析(原子吸光法:Ca・Mg)法の手順について
13 水質分析(原子吸光法:Ca・Mg)結果の整理
14 考察結果の発表と討議-予測値と分析結果の差異について
15 考察結果の発表と討議-今後の課題について
その他
教科書 使用しない。関連するプリントを授業中に教材として配布する。
参考書 日本陸水学会東海支部会 『身近な水の環境科学 実習・測定編』 朝倉書店 2014年
『水質調査法 (半谷高久・小倉紀雄)』 丸善 1995年 第3版
日本分析化学会北海道支部 『水の分析』 化学同人 2005年 第5版
その他,授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業内に課す課題(40%)
達成度評価基準
1.調査地域の水環境を事前に文献で調査し,野外調査の方法と測器の取り扱い,水質分析のための機材や試薬について基礎を理解している。授業回数 1・2・3・5・6に該当する(20点)
2.水環境に関する野外調査の方法を身につけている。授業回数 4・7に該当する(20点)
3.現地調査の実施後に,水質分析を行うと共に,地形図や水文データベースを活用し,調査結果の解析ととりまとめをコンピュータにより進める方法を身につけている。授業回数 8・9・10・11・12・13に該当する(40点)
4.調査計画を立てる手段を身につけている。授業回数 4・7・14・15に該当する(20点)
上記の1~4の達成度評価基準に照らし,現地調査・室内実験への取り組みおよびレポートの成績が全体として100点満点で60点以上に達していること。
オフィスアワー 原則として、当該授業日の昼休みに研究室(A-216室)にて対応する
備考 野外実習・室内分析での発見など水環境を解明する楽しさを味わってもらいたい。

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