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科目名 平成28年度入学者 |
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科目名 平成27年度以前入学者 |
生活構造論 | ||||
教員名 | 久保田 裕之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 社会科学における「生活」と「福祉」へのまなざし(入門編) |
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授業のねらい・到達目標 | わたしたちの「生活」は、市場経済・政治社会・地域社会と境界を接しながら、物理的・時間的・情緒的な側面を持ち、労働・休息・余暇といった諸要素から成り立っている。そこで、この授業では、マルクス主義の強い影響のもと「生活構造論」として始まった私たちの「生活」そのものへのまなざしが、家政学・経済学・法学・政策学、そして社会学といった様々な学問分野へと広がっていったのかを概観していく。こうした作業を通じて、経験科学としての社会学における「生活」と「福祉」への接近方法が、どのような特徴を持っているのかを理解することを目的とする。 |
授業の方法 | 原則として、レジュメを配布したうえで講義形式で授業を実施するが、必要に応じてDVD等の映像資料を用いることもある。最終的に、教科書のトピックから自分の関心のある社会問題・社会現象をひとつ選択して、期末レポート(A4で2-4頁程度)を執筆する。また、授業の中でもレポートの書き方についての基本的な解説を行い、最終提出前に何度か中間提出を挟むことで、15回かけて最終レポートを書いていく。 |
履修条件 | 特になし。ただし、本講義は原則として同教員が担当する「家族社会学1」「家族社会学2」「社会学応用講義3(社会運動論)」を履修するための条件となっているので注意すること。また、「ジェンダー論」「社会史1・2」「社会階層論」「社会保障論」「公的扶助論」といった関連科目と併せて受講することが望ましい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 毎回、事前に指定された教科書の該当箇所を読んでくること(該当箇所は初回授業で指示する)。 |
授業計画 | |
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1 | 授業ガイダンス:社会学における分業と生活構造 |
2 | 社会史・近代家族論における愛情と家庭生活 |
3 | ジェンダー論における性差と性別分業 |
4 | 期末レポート執筆に関するガイダンス(入門編) |
5 | 近代法学における公私二元論とプライバシー |
6 | 新家計経済学における全所得と家計の一体性 |
7 | 社会政策論における家計管理と家計費研究 |
8 | 家事労働論における家父長制の物質的基盤 |
9 | 社会階層論における女性の階層的地位 |
10 | 家政学における家政の女性化と生活学 |
11 | 租税法における課税単位と帰属所得 |
12 | 比較福祉レジーム論と福祉の供給主体 |
13 | ベーシック・インカム論と生活単位 |
14 | (課題学習) |
15 | まとめ:生活の共同性と福祉 |
その他 | |
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教科書 | 福祉社会学会編 『福祉社会学ハンドブック』 中央法規 2013年 戸田山和久 『新版 論文の教室』 NHK出版会 2012年 指定した教科書は論点集に近いものだが、現代の生活と福祉をめぐる議論を概観するうえで重要であり、この講義だけでなく卒業まで役立つと思われる。遅くとも2回目の授業までには入手し、毎回割り当てられた箇所を読んで予習してくること(該当箇所は事前に指示する)。ネットなどで古本を購入してもよいが、その場合は版の新しさに注意すること。また、論文・レポートの書き方についての優れたテキストを挙げておくので、持っていない受講生はこの機会に必ず購入しておくこと。 |
参考書 | 三浦典子編 『生活構造論 (リーディングス日本の社会学5)』 東京大学出版会 1986年 渡辺益男 『生活の構造的把握の理論―新しい生活構造論の構築をめざして』 川島書店 1996年 夏刈康男・仲川秀樹・松岡雅裕 『人間生活の理論と構造』 学文社 1999年 生活構造論の歴史と広がりを知るために、さしあたり3冊を挙げておく。購入する必要はないが、期末レポート作成のために役立てて欲しい。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(85%)、授業参画度(15%) 学期末に提出する期末レポート(A4で2-4頁)85%、および、授業参加(コメントシート)15%をもとに総合的に評価する。詳細は初回の授業ガイダンスで確認すること。 |
オフィスアワー | 授業期間中の毎週水曜昼休み/毎週金曜昼休み 本館4階久保田研究室(H419) |
備考 | email: lecture@synoikismos.net twitter: @hkubota_lecture |