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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
中国古典文学研究2
教員名 松村 茂樹
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 中国古典文学の本質を探求する
授業のねらい・到達目標 中国における「文学」の範囲は広い。そもそも、「文」の原義は「いれずみ」で、「いれずみ」は呪的記号あるいは身分標識として用いられたことから「マーク」 という派生義ができ、「マーク」はエンブレムとして「装飾」となり, 「装飾」が加えられると「すばらしい」 状態になるとしてこの義が派生し、そして「すばらしい」状態に化していくことを「文化」といい、人間の「文化」を学ぶ学問を「文学」という。つまり「文学」は、人間が素晴らしくなるための学問(言語・文字、哲学・思想、literatureの文学、歴史、芸術など)全てを指すのである。
授業では、この中国の広い「文学」の世界から、古典となった作品や資料を取り上げ、どうしてそれが「古典」となったのかを共に考察することにより、中国古典文学の本質を探求したい。2では、1を進展させる。
授業の方法 講義と演習を合わせた形で行う。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 取り上げる作品や資料は、事前に配布するので、あらかじめ読んで来てほしい。
授業計画
1 ガイダンス 「文学」の学びの再認識 なせ文学を学ぶのか? 中国文学は「言志」の文学
2 書画(1) 文人とは? 文人画とは?
3 書画(2) 中国最後の文人・呉昌碩
4 書画(3) 画に題された詩文を読む 呉昌碩「大寿桃図」
5 書画(4) 画に題された詩文を読む 長尾雨山「老梅図」
6 思想(1) 『論語』の上昇志向
7 思想(2) 『老子』の逆説
8 思想(3) 今文学と古文学(1) 古文字と儒教国教化
9 思想(4) 今文学と古文学(2) 王朝交代の背景
10 思想(5) 書論に潜む政治(1) 阮元「南北書派論」
11 思想(6) 書論に潜む政治(2) 康有為「広芸舟双楫」
12 近代に受け継がれる古典(1) 章炳麟「自訂年譜」
13 近代に受け継がれる古典(2) 魯迅「吶喊自序」
14 質疑応答 学問とは問いかけること
15 まとめ 中国古典文学研究の意義
その他
教科書 使用しない。
参考書 必要に応じて、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(40%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー 授業終了後

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