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科目名 平成28年度入学者 |
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科目名 平成27年度以前入学者 |
東洋史特講2 | ||||
教員名 | 藤原 敬士 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 歴史研究は、実際に起こった出来事(史実)を、観察者あるいは研究者が意味づける(どのように理解し、利用しようとしたか)ことによって成立する。そうした研究・言説を理解するに当たって、誰が、どのような立場から、どのような社会状況の中で意味を付与していったかを考えることは極めて重要である。本講義では、従来中国側の頑迷固陋な態度により西洋人が不利益を被っていたと語られてきた18世紀の広州貿易を取り上げ、特にイギリス東インド会社と中国側の官僚および商人とがいかなる経済活動を営み、それが貿易の制度にいかなる影響をもたらしたかを紹介する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 誰かによって意味づけられた情報に接した際、その情報の由来、論じる者の立場、社会状況などを踏まえて情報を吟味する思考を獲得してもらいたい。本講義では特に、イギリス側、中国側双方の史料を突き合わせて史実を検証することの重要性を理解してもらいたい。 |
授業の方法 | 講義形式。 |
履修条件 | 話題は世界史に類するが、日本史・その他の履修者(高校・受験時)でも内容を理解できるよう配慮する。講義内容の詳細な理解のためには、前期の東洋史特講1を併せて履修することが望ましい。もちろん未履修者にも可能な限り配慮する。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 講義内容の背景となる歴史事件や各国の動向などを自分なりに調べるなど、講義の中でその都度示す。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンスー広州貿易研究のダイジェスト(前期の内容) |
2 | 広州の行の形態と機能、および広州貿易社会の構成員たち |
3 | 広州貿易制度への理解―1755年の布告・通達をめぐって |
4 | 貢品制度と広州貿易 |
5 | 清朝の成り立ちとその世界の構造 |
6 | 広州貿易の実態(前編) |
7 | 広州貿易の実態(後編) |
8 | ヨーロッパ人にとって茶とは何か |
9 | 輸出品の品質について |
10 | 広州一港制限にまつわる史実 |
11 | 7年戦争と広州貿易への影響 |
12 | 1758、59年の取引の詳細 |
13 | イギリス東インド会社による貿易制度改編の試みと公行の成立 |
14 | 学習到達度の確認 |
15 | 総括 |
その他 | |
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成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(30%) 平常点は授業内の小レポート等で評価する予定である。授業内テストは第14週の授業時間内に実施する予定である。 |
オフィスアワー | 質問・相談等ある場合は、まず講義の際に申し出て下さい。 |