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科目名 平成28年度入学者 |
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科目名 平成27年度以前入学者 |
東洋史特講8 | ||||
教員名 | 渡部 良子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 「史料」から見るイスラーム期西アジアの社会と文化 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義は、イスラーム期西アジア史から見た史料学入門です。 歴史研究において、もっとも重要なものが史料(一次史料)です。ある地域・時代の歴史を研究しようとする時、「その地域・時代にはどのような史料があるのか?」という知識が必須です。しかし、特定の地域・時代にどのような史料が残されているのかということは、その地域・時代の社会・文化・制度により異なってきます。言い換えれば、史料とは、その地域・時代の社会・文化を映す鏡でもあるのです。 7世紀、アラビア半島おけるイスラーム成立以降の西アジア史の史料群も、聖典『クルアーン』の言語と世界観、イスラーム法のシステム、イスラーム的国家と行政システム、学術と文学など、イスラームに基づく制度・文化の深い影響を受けつつ形成されてきました。本講義では、イスラーム期西アジア史研究の基礎となる史料諸類型について、どのような史料が研究で用いられているのかを基礎から学びながら、それらの史料のなりたちに反映された、西アジアの社会・文化・制度のありかたを探っていきます。それにより、ただ西アジア史・イスラーム史研究に留まらない歴史研究に共通する重要な問題、「史料はいかにして成立・伝来し、現代まで残ることができたのか、その条件とは何か」を考えていきます。 |
授業の方法 | 講義形式で行います。毎回、感想をコメントシートで提出してもらいます。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 毎回、前の週に配布する史料集を読んできて下さい(史料集を読んでいるという前提で講義を行います)。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス |
2 | イスラーム生誕:聖典『クルアーン』とアラビア語 |
3 | イスラーム文化の発展とイスラーム諸学の形成:イスラーム諸学文献と写本 |
4 | イスラーム法とウラマー(知識人たち)の活動(1):ハディース、法学書 |
5 | イスラーム法とウラマー(知識人たち)の活動(2):人名事典、ワクフ(寄進)文書 |
6 | 歴史学と歴史書:歴史学の登場と一神教イスラームの歴史観 |
7 | 歴史学と歴史書:イスラーム的諸民族史の形成 |
8 | 復習と確認(1) |
9 | イスラーム法廷と裁判官:法廷文書史料 |
10 | 勅令と書簡:行政文書と書記術の指南書 |
11 | 税制と財務:財務帳簿と簿記術 |
12 | 詩と文学:イスラーム圏の言語文化とアラビア人文学の発達 |
13 | 詩と文学:ペルシア語文学、テュルク語文学の開花 |
14 | 貨幣:お金が語る経済と王権 |
15 | 復習と確認(2) |
その他 | |
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教科書 | 毎回レジュメと史料集を配布します。 |
参考書 | 毎回、関連する参考文献(先行研究・史料)を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(80%)、コメントシートの提出(20%) 第8回、第15回で、計2回の復習・確認テスト(各回40点)を行います。 |
オフィスアワー | 授業終了後に質問を受けつけます。 |