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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
道徳教育の理論と方法
教員名 下司 晶
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 道徳教育の理論と方法 ――自ら学び、考えるために――
授業のねらい・到達目標 道徳教育は「道徳の時間」だけでなく、学校の全課程を通して行われることになっており、「苦手だから教えない」ことは許されません。
さらに道徳は近々「特別の教科」として教科化される予定であり、教員を目指すものはこれまで以上に道徳教育について学ぶ必要があります。
道徳教育を行うためには、自らが「道徳」に関して自ら深く考えていること、道徳教育に必要とされる基礎知識を修得していることが必要です。
道徳に関する思索を深め、知識を習得した上で、道徳教育に関する実践力を養うことが授業の目標です。
授業の方法 講義を中心に、学生によるディスカッションやプレゼンテーションなどの形式を取り入れます。また、視聴覚資料も多く取り入れます。
なお、教職志望者として「自ら学ぶ」習慣をつけて欲しいので、ある程度の宿題がでますし、最終レポートも他の科目に比して厳しいものかもしれません。自ら学ばないものが、他人を教えることはできないのではないかと思うからです。「学びに向かう態度」も評価対象となります。
履修条件 教職に対する高い意欲があること。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎時、1時間程度の予習/復習が必要になります。
課題は授業にて指示します。
ミニレポート(1回~数回の予定)の準備に半日~1日程度の時間を要します。
最終レポートには、数日ないしそれ以上の準備が必要です。
授業計画は、受講生の要望を踏まえて変更する可能性があります。
授業計画
1 イントロダクション ―――― 未熟な私が教えるために
2 道徳の「教科化」を考える
3 子ども・青少年は「凶悪化」したか?
4 いじめの今昔
5 教育の目標としての知的自律 ―― 啓蒙としての教育(カント)
6 道徳性の発達理論(1) ―― フロイト、ピアジェ
7 道徳性の発達理論(2) ―― コールバーグとモラル・ジレンマ授業
8 道徳教育の歴史(1) ―― 明治から戦中まで
9 道徳教育の歴史(2) ―― 戦後から現代まで
10 道徳指導法の研究(1) ―――― 読み物資料・副読本の活用
11 道徳指導法の研究(2) ―――― 既存の指導案の応用と自作資料の作成
12 道徳指導法の研究(3) ―――― 視聴覚資料の活用/教材の開発
13 道徳指導法の研究(4) ―――― 心理学的アプローチ
14 授業のまとめ
15 教壇に向かって ―――― 未熟な私が教えるために(2)
その他
教科書 ①下司晶(編) 『「甘え」と「自律」の教育学―ケア・道徳・関係性―』 世織書房 2015年
②広田照幸 『日本人のしつけは衰退したか ――「教育する家族」のゆくえ (講談社現代新書)』 講談社 1999年
③文部科学省 『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』 2015年
④文部科学省 『私たちの道徳 中学校』 2014年
⑤カント、中山元訳 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編  (光文社古典新訳文庫)』 光文社 2006年
①をメインテキストとして用いる。
②は授業第3回でミニレポートを課す。はやめに読み始めること。
③④は文部科学省webサイトでも公開されている。
⑤は本授業のベースとなる哲学書であり、今後の道徳教育の指針としても参照されるべきである。
参考書 ①井ノ口淳三 『道徳教育』 学文社 2007年
②松下良平 『道徳教育はホントに道徳的か?: 「生きづらさ」の背景を探る ((どう考える? ニッポンの教育問題))』 日本図書センター 2011年
③河野哲也 『道徳を問いなおす』 ちくま新書 2011年
 その他の資料は、授業内で提示します。
 毎回の配布資料にブックガイドをつけますので、ぜひ読んで下さい。
成績評価の方法及び基準 平常点(50%)、レポート(50%)
いずれかの評価が最低基準に満たない場合、単位修得が認められない場合があります。
オフィスアワー 火曜4限に7号館2階の研究室を訪問して下さい。
バッティングを避けるため、メールや教育学研究室への伝言等で事前に連絡しておくと確実です。
授業内容への質問はリアクションペーパー、授業終了後に直接聞く、電子メールなどの方法でお尋ね下さい。
備考 ①授業初回のイントロダクションには必ず出席すること。欠席の場合、履修を認めないこともあります。
②毎回感想などを記入してもらいます。記述内容は授業中に公表することもあります。
③大人数授業では、資料の配付等の協力を求めます。
④公欠等の条件は授業初回で提示します(「公欠」とするためには、課題が課されます)。
⑤「楽勝科目」ではありません。担当教員としては、充実した授業になるように努力します。そして受講生にはそれに見合う姿勢を求めます。

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